僕の平成オナペット史

少年からおっさんに至るまでの僕の性欲を満たしてくれた、平成期のオナペットを振り返る

性的コンテンツの市場拡大による性的格差

2022-10-26 13:14:28 | 日記
 コロナ禍の手慰みとして書き綴ってきたこのブログも、今回で百回目の投稿になる。一人の中年男の自慰遍歴という何の公益性もない内容を、ポータルサイトのサービスを通じて恥ずかしげもなく発信してきたが、これこそインターネットのなせる技であろう。もちろん、書いた記事に対する責任を負うのは言うまでもなく、不確かな情報や嘘を書いたり、自分を大きく見せかけたりすることなく、ありのままの経験を綴っている。

 僕の人生において、思春期に「平成」という元号が始まり、中年期にその時代は幕を閉じた。約三十年間、僕は写真集やイメージビデオ(IV)、雑誌のグラビア、アダルトビデオ(AV)などを用いて自慰をし続け、下半身に湧いてくる性欲を発散してきた。自慰による射精回数が性交のそれを大きく上回っており、おそらく生涯を通じて逆転することはないだろう。それだけ僕は適当な女性に縁がなく、また見つけようともしなかった。

 正確な記録はないが、平成期で自慰回数が最も多かった媒体は写真集で、次がIVだろう。それらを発表したグラビアアイドルの多くは、すでに芸能界を去っている。彼女たちは器量とスタイルのよさを売りに、自慰よりも性交のほうが射精回数の多い男性と結婚し、幸せな家庭を築いているだろう。引退後の動向をSNSなどで一切発信しないのは、ストーカー被害を避けるためなのかもしれないが、僕のような媒体でお世話になった消費者への思いやりもあるのだと善意に解釈している。

 平成期の象徴的な社会現象の一つに生涯未婚率の上昇が挙げられるが、その理由は出会いのなさや経済的事情のほかに、性的コンテンツの市場拡大も含まれているのではないか。グラビアアイドルというサブカテゴリーが確立され、それらの商業作品が増加の一途を辿ったのは二〇〇〇年以降だ。AVもビデオテープからDVDやネット配信への移行で低価格化が進み、疑似本番を排してリアリティを追求するようになった。安価で性欲を満たせる商品やサービスが巷に溢れた結果、異性との現実的な交際や結婚へのバイタリティを削いでしまったのではないか。

 僕と同年代で、結婚して家庭を築いている男性諸氏のほとんどは、人生において自慰よりも性交のほうが射精回数が多いはずだ。二十代で結婚して今も夫婦円満ならなおさらだ。子作りに励み、妻との性生活を続けるのもいれば、それに飽き足らず愛人を囲ったり、不倫に精を出したりする性的強者もいる。一方で、性欲が最も旺盛だった二十代後半から三十代前半の間、ひたすら自慰だけで過ごしてきた僕のような性的弱者もいる。性的コンテンツの市場拡大は、人生において自慰と性交のどちらが射精回数が多いかという性的格差を引き起こしてしまった。

 また、性的コンテンツに携わる芸能プロダクションや出版社のスタッフも性的強者のはずで、それゆえにあらゆる商業作品が僕の性的欲求を満たしてくれたわけではなく、はずれをつかまされたことも少なくない。しかし、僕は性的強者によって作られた写真集やIVに依存せざるを得なかった。搾取とまではいかないが、性的弱者の僕は彼らのおこぼれに与り続けてきたような気がする。


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