私はよくサッカー観戦記を書いているが、勝負事を見るのが面白い。やっている人は大変だろうが、勝負事は必ずどっちかが勝ち、どっちかが負ける（たまに引き分けというのもあるが）。選手が給料や選手生命がかかっているので本気だ。一生懸命プレーしているので応援したくなる。スポーツもいいが、最近は知らない人ばかりだ。その点、囲碁将棋はプロの数がそもそも少ないし、顔ぶれがそんなに変わらないので、棋士の名前も覚えられる。サッカーなどは、試合をするシーズンが決まっているが、囲碁将棋は季節に関係ないので、一年中やっている。そこも囲碁将棋のいいところだ。
富士山に登ろう。富士山に登るといっても、本物の山に登るわけではなく、精神的な高みを目指すということである。何事も山に登っていると思えばつらくない。富士山に登る道はいろいろある。私の場合（１）禅、（２）文化、（３）囲碁将棋という３つのルートから頂上を目指す。
私の場合、少しずつ変わるのが面白い。禅も少しずつ境地が上がるし、囲碁将棋も少しずつ上達する。また、文化は少しずつ目が肥えていく。
ある経営者が、経営とは毎日当たり前のことを積み重ねていくしかない、と言っていた。われわれは、ついコツなどを求めて、そのコツやヒントさえあれば、今までうまくいかなかった人生が見違えるようによくなると思いがちだが、人生に特別なことは何もなく、当たり前のことをやっていくしか方法がないのだ。
コンビニ弁当から自炊に変えて、かなりお金が節約できたが、もう節約も限界に近づいたよ。これからは、お金以外のことに興味を持とう。自分の境地が上がるのを楽しみ生きていけばよいのではないか。例えば、囲碁に上達すれば、山に登るときのように、上達する度に新しい風景が見えて来るのではないか。
