カラスの目

物質世界や電脳世界からキラキラしてるモノを無節操に拾い集めて並べとくそんな場所。

ガス灯のように。

2011-08-21 08:53:42 | ニウス

 て、そんなニウスの直後になんですが。

 ヒトによってはとてもココロ沈むかも知れないけど、僕自身は先日TVで石田衣良が云ってたコトバ「今までもイヤなモノはいろいろ造られて来たけれど、基本的に人類が一度手に入れた知識を放棄したコトはない。だから原発もなくならないだろう」がすごく腑に落ちたんだ。
 僕も同じようなセリフを書いたコトがあるから。
 核兵器だって未だに手放せては居ないのだから、『危険だから』て理由だけで原発が姿を消すコトは多分、ない。
 『知る』コトが人類の原罪であるのだから。
 自然界の猛威に、自らの命を脅かす存在に、牙や角や速い脚や翼でなく、『知恵』を持って対抗する道を選んだ僕たちは、もうその道を進むしか無いのだから。

 ただね。
 いや、『だからね』かな。
 『知識』ではなく『技術』なら話は別。
 技術は放棄されるコトもある。
 電車の登場で蒸気機関が廃れたように、よりよい技術が登場すれば、前時代の技術は静かに消えて行く。
 ガス灯のように。馬車のように。青銅剣のように。

 もし世界から原発が消えてなくなるとしたら、それはそう云う技術革新の結果であり、それ以外にはあり得ないのだろうと、個人的には思う。


長期居住困難。

2011-08-21 08:32:16 | ニウス

原発周辺、長期間住めないと判断…首相陳謝へ【読売新聞/YAHOO!ニュース】

>政府は20日、東京電力福島第一原子力発電所事故で高濃度の放射性物質に汚染された周辺の一部地域について、長期間にわたって居住が困難になると判断し、警戒区域を解除せず、立ち入り禁止措置を継続する方針を固めた。
 数十年続くとの見方も出ている。菅首相が地元自治体に直接説明し、避難の長期化を陳謝する方向で検討している。具体的な地域は、福島県双葉、大熊両町の原発3キロ・メートル圏内などを念頭に精査する。
 政府は4月、原発20キロ圏内を原則として立ち入りを禁じる警戒区域に設定。来年1月中旬までに原子炉が安定的に停止する「冷温停止状態」を達成し、警戒区域を解除する方針を示してきた。
 しかし、文部科学省が原発20キロ圏内の警戒区域内で事故発生後の1年間で浴びる放射線の積算量を推計したところ、大熊、双葉両町を中心とする35地点で、計画的避難区域などの指定の目安となる年間20ミリ・シーベルトを大きく超えた。原発から西南西に3キロ離れた大熊町小入野では508・1ミリ・シーベルト、同町夫沢でも393・7ミリ・シーベルトと、高い推計値を示した。

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 ……まぁ、そうでしょうね。言葉もありません。
 この事実を、僕たちは重く重く受け止めないといけないと思う。

 其処には人の暮らしがあった。それが、破壊された。
 これは、原発事故のせい。それは確か。
 じゃあ、事故が起きたのは?何が悪かったの?何が悪くてこうなったの?

 こんなニウスもあります。

エネ庁、九電に賛成の投稿要請…玄海原発再稼働【読売新聞/YAHOO!ニュース】

>九州電力の「やらせメール」問題で、経済産業省資源エネルギー庁の担当者が、同省主催の佐賀県民説明番組(6月26日)の事前打ち合わせの席で、玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)2、3号機の再稼働を容認する意見を投稿するよう九電側に要請する趣旨の発言をしていたことが20日、わかった。
 九電は18日、同省の第三者委員会に報告した。
 九電関係者によると、打ち合わせは番組の数日前、都内で行われた。同庁の担当者は「説明番組では、原発の再稼働を容認する意見が寄せられることが望ましい」などと発言したという。
 打ち合わせは九電が社内外に投稿を求めるメールを送信した後で、これが「やらせ」の契機となったわけではないが、国の意向が組織的な世論工作を後押しした可能性が出てきた。

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 ロクな事故原因究明も再発防止対策も取らないまま(まぁ精一杯好意的に捉えれば『原因も対策もまだ固まってないウチに』ですか)、ただ『再開』それのみに汲々としてるこう云うヒトたちは、『事故によって長期に渡り自分の町に住めないヒトたちが居る』事実をどう捉えているのでしょうかね。

 『福島第一原発で使われて居た原子炉は内容量が小さく、それは建設費を安く抑えられる代わりに圧力の逃れ先がないから水素爆発の可能性が高く危険だ』て製造元ではカナリ前から把握して居たが握り潰された、て報道も先日NHKで見ました。

 何が悪かったのか?を明らかにする。それ以外に再発防止の道はありません。
 政府も東電も、それが出来て居ない(のか、やる気が無いのかは知りませんが)以上、原発運営の資格はないと思う。

 それが明らかにならない以上、僕たちは『原発それ自体が悪』と、判断せざるを得ないのです。


真夜中の太陽。

2011-08-11 15:17:56 | ニウス

<東京メトロ>暑さで油発火?銀座線一時停止 渋谷【毎日新聞/YAHOO!ニュース】

>11日午前9時55分ごろ、東京メトロ銀座線の渋谷駅(東京都渋谷区)の線路付近から煙が上がった。駅職員がすぐに消し止めたが、安全確認のため、約45分間にわたり同線渋谷-溜池山王間で運転を見合わせ、約1万6000人に影響した。
 警視庁によると、線路の結合部分付近に塗ってある潤滑油が暑さのために発火したとみられる。【吉住遊】

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 トワイライトゾーンに『The Midnight Sun』て云うすごい好きな話があります。
 軌道を外れ、徐々に太陽に向かって落下してゆく灼熱の地球の上で、最後の日々をなるべく穏やかに過ごそうとする画家の話(まぁトワイライトゾーンですからドンデン返しはあるのですが)。
 終盤、あまりの炎熱に動けなくなり部屋の中で倒れ伏した彼女が、壁に掛けてある自分の油絵が溶けて流れ出し次々に発火してゆくのを見て絶叫するシィンがあってね。
 それを思い出しました。このニウスを見て。て云うお話。

 イヤ、洒落にならないですね。
 この話ほどではないにしろ、やぱ何か狂って来てるのかも知れません。徐々に緩慢に『人間の住める場所』ではなくなって来てる、のかも、ね。なんてね。


見極める。

2011-08-10 16:59:42 | ニウス

餓死男児、腸に吸水性物質=空腹で口に? ―千葉県警【時事通信/YAHOO!ニュース】

>千葉県柏市で2歳10カ月の男児が餓死し両親が逮捕された事件で、男児の体内からおむつや猫用トイレに使われる吸水性の物質が見つかっていたことが10日、捜査関係者への取材で分かった。千葉県警は、男児が空腹に耐えかねて口に入れたとみて調べている。
 保護責任者遺棄致死容疑で逮捕されたのは、父親の無職小坂雄造(39)と母親の里美(27)両容疑者。死亡したのは長男蒼志ちゃん。
 捜査関係者によると、蒼志ちゃんの遺体を司法解剖した結果、腸の中から吸水性の物質が見つかった。紙やプラスチック片も見つかっており、腸をふさいでいたという。
 県警によると、蒼志ちゃんは生後6~7カ月健診の際に体重が約6.2キロしかなく、医師から低体重を指摘された。その後は健診を受けず、今年5月26日の死亡時はさらに痩せ5.8キロだった。県警は、両親が医師に見せるなどの措置を怠ったとみている。
 雄造容疑者は「何もしていなかったわけではない」と容疑を否認する一方、「飼っている猫の方がかわいかった」とも供述。次女(5)も栄養失調状態で一時入院しており、県警は次女についても両容疑者を保護責任者遺棄容疑で捜査する。

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 正直、読んで居て吐き気がしました。
 でも、こう云うニウスに接したトキに「人間じゃない」「鬼」「信じられない」て思って仕舞うのって、思考停止を招きかねないので危険だとも思います。
 酷いニウスには違いない。可哀想にも違いない。でも犯人を鬼畜扱いして差別化して社会から切り離して、其処で終わって仕舞うのは極めてまずいコトのような気もします。
 それでは、同様な事件が起き続けるだけ。

 違います。
 犯人にも事情があるだろうから同情しろとか、そんなコトは欠片も云ってません。
 (容疑が事実だとすれば、ですが)悪いのはこのヒトたちです。それは間違いない。それは大前提。

 でも。
 これも明らかに僕たちの社会の一部です。
 こう云う事件が起きる背景には僕たちに繋がる、僕たちも共有する『何か』がある可能性は、ある。
 このテの事件は1件や2件じゃなく頻発して居るのだから、「犯人が異常」で片付けられる、片付けていい問題じゃない。多分だけど。
 それが何なのか?それを社会全体で見極めてゆかないといけないと思う。
 ひどく手間の掛かる、気の滅入る作業だけど。それでも。

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 殆どの動物が本能でこなして来た部分を人間は理性で覆い隠し、その上から新たなシステムを構築して、それで此処まで来ました。
 『子を産み、育て、次世代にスイッチしてゆく』コト、1人の人間が『親』として成熟してゆくコトも、だから自然に任せていてはいけなくなって来てるのかも知れません。
 つまり。
 大人になる前に、子供のウチから「親であるとは、子供を持つとはどう云うコトなのか?」てのを継続的に学習してゆく機会が必要なのかもね。
 てフト思ってみたり、しました。それだけじゃダメだろうけど。


叫ぶだけじゃダメなんだ。

2011-08-10 11:21:13 | ニウス

「地元軽視」と高橋知事…泊原発の営業運転【読売新聞/YAHOO!ニュース】

>定期検査中で調整運転している北海道電力の泊原子力発電所3号機(北海道泊村、91・2万キロ・ワット)について、最速で11日中にも営業運転に移行する見通しとなった。
 北電は営業運転に移行するための最終検査(総合負荷性能検査)の受検申請を9日、海江田経済産業相に行ったが、最終検査は9、10の両日に行われ、結果は11日に予定されている原子力安全委員会で報告される見通しとなったためだ。問題がなければ北電は定期検査の終了証の交付を受け、営業運転に移行する。
 泊3号機の営業運転移行に向けては、北海道の高橋はるみ知事が国に対して質問書を提出していた。国は9日に「泊3号機は再稼働でなく運転の継続として扱う」などと回答、北電には改めて最終検査を受けるよう求め、北電がすぐに申請に踏み切った。高橋知事は申請について、「地元軽視で、甚だ遺憾だ」と、不信感を表した。

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 かつて忌野清志郎の反核ソングが発売中止に追い込まれたコトがあったけど、原子力行政を護る力はかなりのパワーと安定性を持ってます。
 一般民衆100万人が反原発を叫んだトコロで恐らく痛くも痒くもない。
 例え(仮に、ですよ?)首相が本気で反原発に動いたとしても同じ。
 原発はそれ以上の力で頑強に支えられて居るから。

 国や大企業なんかにお茶の間レベルで文句云うだけで気が済んじゃってそれ以上の行動に出ないのが日本人の美徳でもあり欠点でもあるのだけど、もし『原発をなくしたい』と本気で願うのであれば『反原発』を声高に叫ぶ「だけ」じゃあダメなんでしょうねきっと。
 じゃあどうすれば?てのは皆目判らないけど。
 (ちなみに僕は、前にも書いたかもだけど「今のままでの再開は断固反対」派です。組織もシステムもひっくるめて全てをキッチリ見直しして対策を取り、同じ事態が二度と起きないように、起きても対応出来るようになったとしたら、そんトキに改めて『消費電力の推移』や『再生可能エネルギィの技術レベル』なんかも見て『容認』に動くかも知れません。偉そうでアレですが。それもあっての『皆目判らない』です)

 あ。
 きつくきつくお断りしておきますが暴動なんかを推奨してるわけじゃあ、ないですよ。むしろその反対。
 法の範囲を逸脱した行動は、それが新たな法治組織を構築するまで拡大しない限り、ただの無法行為であり鎮圧対象でしかありません。アタリマエですが。
 飽くまで『法の許す範囲内で』の話です。