<履修不足>「卒業できるの」「受験は?」揺れる生徒たち【Yahoo!ニュース/毎日新聞】
てワケで今、巷で大騒ぎになってます「高校が必修科目より受験科目を優先させていた」問題です。この時期になってこんな騒ぎになってしまって、当該受験生の皆さんには深く同情致します。これは生徒には非はありませんもの。でもね。
僕さんはコレ、「受験科目優先」てのは間違ってると思います。うん。絶対間違ってると思う。でも、それはよく云われてるように「学校間での(受験に対する)不公平が生じる」からではありません。
人間は、子供のウチに、なるべくいろんな知識に触れ、なるべくいろんな分野の様々な考え方を学ぶ必要があるからです。
受験にばっか目を向けて、重視して、それに必要ないモノを切り捨てて行くと、きっと、浅い、画一的な考え方しか出来ない大人になるでしょう。既にその弊害は出ているようにも思います。
多角的なモノの見方、深く掘り下げる考え方、そう云ったモノは「たくさんの分野のいろんな思想」に触れないと育ちません。それは、大学や社会人になってしまったら、意識しないとなかなか出来ないコトだと思う。だから、それを、いろんな知識に触れさせるコトを、もっと「高校までの教育の現場」で重視してゆかないと、人間はどんどん薄っぺらになってくばっかだと、僕は危惧します。
そんなモノより目先の受験。それも判ります。受験結果は判りやすく人生に直結しますから。でも、だからと云って、そっちにばっか目を向けて、他のコト、関係ないコトを切り捨ててったら、何て云うか、社会全体がダメになってゆくのだと思います。
記事中で、ある学生さんが「受験に役に立たない科目にこれから無駄な時間を使うのは……。怒りを感じる。全国的な問題になってルールが変わってほしい」て云ってます。僕もそれには同感です。ただ、逆の方向に、です。全国的な問題になって、是非、受験一辺倒ではない、本来の意味での「教育」に立ち返って欲しいと思います。
人間社会がこれ以上ダメになる前に。