カラスの目

物質世界や電脳世界からキラキラしてるモノを無節操に拾い集めて並べとくそんな場所。

見極める。

2011-08-10 16:59:42 | ニウス

餓死男児、腸に吸水性物質=空腹で口に? ―千葉県警【時事通信/YAHOO!ニュース】

>千葉県柏市で2歳10カ月の男児が餓死し両親が逮捕された事件で、男児の体内からおむつや猫用トイレに使われる吸水性の物質が見つかっていたことが10日、捜査関係者への取材で分かった。千葉県警は、男児が空腹に耐えかねて口に入れたとみて調べている。
 保護責任者遺棄致死容疑で逮捕されたのは、父親の無職小坂雄造(39)と母親の里美(27)両容疑者。死亡したのは長男蒼志ちゃん。
 捜査関係者によると、蒼志ちゃんの遺体を司法解剖した結果、腸の中から吸水性の物質が見つかった。紙やプラスチック片も見つかっており、腸をふさいでいたという。
 県警によると、蒼志ちゃんは生後6~7カ月健診の際に体重が約6.2キロしかなく、医師から低体重を指摘された。その後は健診を受けず、今年5月26日の死亡時はさらに痩せ5.8キロだった。県警は、両親が医師に見せるなどの措置を怠ったとみている。
 雄造容疑者は「何もしていなかったわけではない」と容疑を否認する一方、「飼っている猫の方がかわいかった」とも供述。次女(5)も栄養失調状態で一時入院しており、県警は次女についても両容疑者を保護責任者遺棄容疑で捜査する。

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 正直、読んで居て吐き気がしました。
 でも、こう云うニウスに接したトキに「人間じゃない」「鬼」「信じられない」て思って仕舞うのって、思考停止を招きかねないので危険だとも思います。
 酷いニウスには違いない。可哀想にも違いない。でも犯人を鬼畜扱いして差別化して社会から切り離して、其処で終わって仕舞うのは極めてまずいコトのような気もします。
 それでは、同様な事件が起き続けるだけ。

 違います。
 犯人にも事情があるだろうから同情しろとか、そんなコトは欠片も云ってません。
 (容疑が事実だとすれば、ですが)悪いのはこのヒトたちです。それは間違いない。それは大前提。

 でも。
 これも明らかに僕たちの社会の一部です。
 こう云う事件が起きる背景には僕たちに繋がる、僕たちも共有する『何か』がある可能性は、ある。
 このテの事件は1件や2件じゃなく頻発して居るのだから、「犯人が異常」で片付けられる、片付けていい問題じゃない。多分だけど。
 それが何なのか?それを社会全体で見極めてゆかないといけないと思う。
 ひどく手間の掛かる、気の滅入る作業だけど。それでも。

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 殆どの動物が本能でこなして来た部分を人間は理性で覆い隠し、その上から新たなシステムを構築して、それで此処まで来ました。
 『子を産み、育て、次世代にスイッチしてゆく』コト、1人の人間が『親』として成熟してゆくコトも、だから自然に任せていてはいけなくなって来てるのかも知れません。
 つまり。
 大人になる前に、子供のウチから「親であるとは、子供を持つとはどう云うコトなのか?」てのを継続的に学習してゆく機会が必要なのかもね。
 てフト思ってみたり、しました。それだけじゃダメだろうけど。


叫ぶだけじゃダメなんだ。

2011-08-10 11:21:13 | ニウス

「地元軽視」と高橋知事…泊原発の営業運転【読売新聞/YAHOO!ニュース】

>定期検査中で調整運転している北海道電力の泊原子力発電所3号機(北海道泊村、91・2万キロ・ワット)について、最速で11日中にも営業運転に移行する見通しとなった。
 北電は営業運転に移行するための最終検査(総合負荷性能検査)の受検申請を9日、海江田経済産業相に行ったが、最終検査は9、10の両日に行われ、結果は11日に予定されている原子力安全委員会で報告される見通しとなったためだ。問題がなければ北電は定期検査の終了証の交付を受け、営業運転に移行する。
 泊3号機の営業運転移行に向けては、北海道の高橋はるみ知事が国に対して質問書を提出していた。国は9日に「泊3号機は再稼働でなく運転の継続として扱う」などと回答、北電には改めて最終検査を受けるよう求め、北電がすぐに申請に踏み切った。高橋知事は申請について、「地元軽視で、甚だ遺憾だ」と、不信感を表した。

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 かつて忌野清志郎の反核ソングが発売中止に追い込まれたコトがあったけど、原子力行政を護る力はかなりのパワーと安定性を持ってます。
 一般民衆100万人が反原発を叫んだトコロで恐らく痛くも痒くもない。
 例え(仮に、ですよ?)首相が本気で反原発に動いたとしても同じ。
 原発はそれ以上の力で頑強に支えられて居るから。

 国や大企業なんかにお茶の間レベルで文句云うだけで気が済んじゃってそれ以上の行動に出ないのが日本人の美徳でもあり欠点でもあるのだけど、もし『原発をなくしたい』と本気で願うのであれば『反原発』を声高に叫ぶ「だけ」じゃあダメなんでしょうねきっと。
 じゃあどうすれば?てのは皆目判らないけど。
 (ちなみに僕は、前にも書いたかもだけど「今のままでの再開は断固反対」派です。組織もシステムもひっくるめて全てをキッチリ見直しして対策を取り、同じ事態が二度と起きないように、起きても対応出来るようになったとしたら、そんトキに改めて『消費電力の推移』や『再生可能エネルギィの技術レベル』なんかも見て『容認』に動くかも知れません。偉そうでアレですが。それもあっての『皆目判らない』です)

 あ。
 きつくきつくお断りしておきますが暴動なんかを推奨してるわけじゃあ、ないですよ。むしろその反対。
 法の範囲を逸脱した行動は、それが新たな法治組織を構築するまで拡大しない限り、ただの無法行為であり鎮圧対象でしかありません。アタリマエですが。
 飽くまで『法の許す範囲内で』の話です。