カラスの目

物質世界や電脳世界からキラキラしてるモノを無節操に拾い集めて並べとくそんな場所。

カブトムシ侵入。

2013-03-22 20:11:44 | ニウス

カブトムシ、北海道では外来種…野生化防ぐ規制【読売新聞/YAHOO!ニュース】

>北海道議会は22日の本会議で、国の外来生物法による規制がない動植物でも持ち込みや移動を禁じる「道生物の多様性の保全条例」を可決する。
 野生化したカブトムシがこれ以上増えないように売買を制限したり、屋外の飼育を禁止したりする方向で検討する。
 カブトムシは道内にはもともと生息していなかったが、ペットとして飼われていたものが逃げ出すなどして30年ほど前から増殖している。稚内市や知床半島でも定着が確認されている。
 樹液に集団で群がるなど、昆虫同士でのエサの奪い合いに強い。このため、道の外来種リストでは「生態系へ大きな影響を及ぼしており、防除対策の必要性を検討する」(A2)に分類されており、“国産外来種”として規制する対象に挙がっている。

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 へえ。カブトムシて北海道には元々居なかったんだ。知らなかった。
 カブトムシもブラキストン線?だっけ?本州と北海道の間にある生物層の境目、うんそうだ、の相違のひとつなんだねー。
 んじゃクワガタはどうなんだろうか?
 て思って調べてみたらばカナリの種が生息してるらしいです。
 元から居たのか、カブトと同様に外来して来たのかはアレですよく判りませんですけれど、もし元から居たのであればクワガタの方が寒さには強いのかも。越冬する種も居ますしね。

 何てノンキな話では勿論なく、生態系を守るために外来種を規制しましょう。てのはホント大事だよね。
 ただ、いっぺん広まっちゃった生物の防除、て並大抵の大変さじゃあないのだけれども。
 特に本来の生態系を守りつつ、だと不可能に近いのじゃあ、ないかしら。
 日本に住むアメリカザリガニなんてアレですよ?明治時代に持ち込まれたたった20匹が全ての元らしいですしね。

 だからまぁ、本来住んで居ない場所へ放したりとかそう云うのは止めましょうよ。せめて。
 て一般人としてはそんくらいしか、ないのだけれど。


天に二日無く、海に二王無し?

2013-03-21 18:48:30 | 科学

世界の深海に住む巨大イカ、全て同一種か DNA解析で判明【AFP=時事/YAHOO!ニュース】

>【AFP=時事】船乗りたちから何世紀にもわたって恐れられてきた巨大イカ「ダイオウイカ」の謎に包まれた正体を解明するべく行われたDNA解析の結果が、20日に英学術専門誌「英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society B)」で発表された。
 新発見の一つは、ダイオウイカは1種しか存在しない可能性が高いというものだ。専門家の中には、複数の種が存在するという説を唱える者もいた。また、ダイオウイカは実は希少種ではなく、深海に多くの数が生息しており、その幼体は暖流に乗って、極地域を除いた世界中の海に広まっている可能性があるという。
 DNA解析を行った生物学者らは、「ダイオウイカ属には『Architeuthis dux』の1種しか存在しないということを強く示す」証拠が得られたと述べている。もし事実ならば「この種は汎存種で、相当な数が生息している可能性が高い」という。
 バスほどの体長と、暗い深海で獲物を見つけるためのビーチボール大の目を持つダイオウイカは、地球上に存在する無脊椎動物の中でも最大級。9年前に初めて自然界で生息している姿が確認されるまでは、マッコウクジラの胃の中や海上で見つかったり、浜に打ち上げられたり、トロール船の網にかかったりする死骸でしか確認されていなかった。
 研究チームは、オーストラリア、スペイン、フロリダ、ニュージーランド、日本の海域で発見された43体の死骸を対象に、雌の親から受け継がれるミトコンドリアDNAを解析した。すると、DNAの特徴の差があまりにも小さかったことに驚いたという。「このデータは、世界には1種類のダイオウイカしか存在しないことを強く示している」とチームは述べている。【翻訳編集】 AFPBB News

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 ダイオウイカ、て云えば超メジャーな頭足類のビッグネェムですけれどそれでもこんくらいのコトしか判ってないのですよね。
 つくづく海は広いです。

 逆に全てのイカは生き延びられればでかくなる。
 『ダイオウイカ』てのは単独の種名ではなく、巨大に成長したイカ類の総称である。
 て可能性もまだなくはないワケなのですよね。
 そっちのがロマンがあって好きだなぁ。
 まぁ世界が好き嫌いで動くワケではないコトは百も承知のその上で。


危険な投影。

2013-03-12 19:35:01 | 科学

ライオンはなぜ人を襲うのか?

>アメリカ、カリフォルニア州ダンラップにある動物保護施設「プロジェクト・サバイバル・キャット・ヘイブン(Project Survival Cat Haven)」で6日、アフリカ生まれのライオンが女性インターンの命を奪った。
「CNN」によれば、死亡したのはシアトル在住のダイアナ・ハンソン(Dianna Hanson)さん(24歳)。檻を掃除中、小さな囲いから出てきた体重160キロのライオン、「クスクス(Cous Cous)」に襲われた。ハンソンさんは首を骨折して即死。その後も危害を加えるクスクスを、現場に駆けつけたフレズノ郡の保安官代理が射殺したが、既に手遅れだったという。
 ネコ科の大型動物の専門家2人に、今回の悲劇について語ってもらった。ミネソタ大学の生態学者で、2012年にナショナル ジオグラフィックのウェイト助成金を授与されたクレイグ・パッカー(Craig Packer)氏、ナショナル ジオグラフィック協会ビッグキャッツ・イニシアティブ(Big Cats Initiative)の助成プログラムの責任者ルーク・ダラー氏だ。

◆ニュースを聞いてどう思いましたか?
クレイグ・パッカー氏: 檻の中を掃除するために一時的に閉じこめていた囲いをライオンが破り、若い女性に襲い掛かったようです。設備が整った動物園なら頑丈な囲いを用意して、従業員の身の安全に細心の注意を払っています。
ルーク・ダラー氏: 射殺した行為を非難するのはやめてほしい。できるだけ早く被害者に治療を施すため、すぐ行動を起こしたのですから。まずは危険を取り除くべきです。
 ライオンは大型で強い捕食動物です。飼育係を「襲って食べる」つもりだったのか、または単に「遊び方が乱暴すぎた」だけだったのかは今のところはっきりしません。ただ、こうした動物の扱いには十分な敬意とともに、絶えず警戒が必要なのです。

◆このような事故の危険を減らす方法はありますか?
パッカー氏: ライオンは、世間・マスコミなどの関心を引く代表的な野生動物です。フロリダ州にある「ライオン・カントリー・サファリ(Lion Country Safari)」などのサファリパークから、映画『ライオン・キング』や『野生のエルザ』、『ナルニア国物語』や『オズの魔法使い』などの文学にもよく登場します。ふわふわした大型哺乳動物というイメージが先行して、かわいい子どもや家族愛もよく取り上げられています。
 動物園のライオンは、いつもリラックスしているように見えて、抱きしめたくなるほど愛らしいと感じる。一方、忘れがちなのは、反射的によみがえるサメのような本能です。10年前、ラスベガスのステージでマジシャンのコンビ、ジークフリート&ロイ(Siegfried and Roy)のロイが、長年の相棒だったトラに襲われました。秘められた本能を忘れたときに、このような事故が起きるのです。

◆ライオンのような野生動物を飼いならすことは可能ですか?
ダラー氏: ネコ科の大型動物をペットのように扱うのは賢明ではありません。こうした生き物を愛し、尊重するのは本当に素晴らしいことですが、心を交わし、友情を育むことができると考えるのは愚かです。ネコ科の大型動物だけでなくクマや毒ヘビでも、過去に何度も思い知らされているはずです。
 われわれは人を殺す力があるからこそ(ライオンなどの危険な動物に)魅せられます。ところが、どういうわけか、いまだに越えてはいけない一線を越えてしまうことがあります。擬人化は危険な行為です。ライオンは野生動物であり、『ライオン・キング』のシンバではないのです。

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 この問題については前にも書いたと思うんですけど、まぁ。

 特に最後の一節にものすごい同意します。
 他者に自分を投影する。他者の気持ちを慮る。てのは人間の持つ素晴らしい能力です。
 動物に『人間』を投影するのもまた、この能力の発露のひとつです。
 でも。
 動物の気持ちが判る。感情を理解出来る。て云う思い込み、及び安易な擬人化は(恐らくですが)お互いに取ってとても不幸なコトです。
 それは、彼ら自身を真に理解する(或いは理解に近づく)、また彼らと共存してゆく上での障壁にしかならないと、そう思います。


復活の意味。

2013-03-08 20:10:03 | 科学

絶滅した動物は復活させるべきか?【ナショナルジオグラフィック】

>2013年3月15日、アメリカ、ワシントンD.C.のナショナル ジオグラフィック本社で、絶滅動物の復活に関する会議が開催される。科学者や自然保護活動家を集めた同様の会合が昨年も催されたが、今回はその規模拡大版で、一般にも公開される。
 絶滅種の復活という発想は、映画『ジュラシック・パーク』で一般に認知されたが、アイデア自体は昔から存在した。しかし、復活は実際に可能なのだろうか。その場合は実行に移すべきなのだろうか。
 最初の疑問には比較的簡単に答えられそうだ。クローン技術が進化した現在、DNA情報を読み書きする新しい手法も確立されている。保存された個体からDNAを採取できれば、遺伝的に類似した動物を作り上げることはそれほど難しくない。

◆ゾウからマンモスが生まれる
 ただし、「復活」の定義が難しい。例えば実際に復活プロジェクトが進行中のリョコウバトは、遺伝子組み換え操作で復活させたとしても、それは150年前の北米に無数に生息した種と同じなのだろうか。似て非なる「代用品」という意見もある。
 マンモスの場合も同じだ。ゾウの「代理母」からマンモスが生まれ、数分間でも生き延びれば成功とみなされるのだろうか。性的に成熟し、交尾を経て出産した時点で復活となるのだろうか。あるいは、個体数を増やし、群れとして自然の生息地に再導入できなければよみがえったとは言えないのかもしれない。ただし、その場合も、1万年前に絶滅した動物の「自然の生息地」を定義するのが難しい。
 ここでは便宜的に、「オリジナルとおおよそ同じ遺伝情報を持つ健康な個体を生み出せるようになったとき」を復活とすることにしよう。可能だとしても2番目の疑問は残る。果たして、絶滅動物は復活させるべきなのだろうか。

◆種の復活
「可能ならやるべき」、「復活させる義務がある」というのが賛成派の見解だ。前者の意見の根底には、メリットやデメリットが不透明の段階で、科学の進歩を妨げるべきではないという考え方がある。後者は、人間の身勝手で絶滅に追い込んでしまったという過去の反省点に立脚している。
 一部の自然保護活動家は、「自然環境に再導入したときの影響が不透明」、「既に絶滅危惧種が多く存在する」の2点を挙げて反対を主張している。保護を必要としている多くの動物たちをないがしろにして、絶滅種を復活させる必要はないというのだ。
 理由など要らないという考え方もある。賛成派の中には科学的に支持する人もいれば、モラル面から支持する人もいる。しかし、どちらも最終的には、「それに面白そうだし」と結論付けるのが普通だ。具体的なメリットとは関係なく、絶滅種の復活は誰しも胸躍る話であることは間違いない。それは恐らく、過去に生息した素晴らしい動物たちに出会い、タイムスリップ感覚を味わえるからだろう。あるいは、過去の事実を塗り替えるスリルかもしれない。

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 まぁ、云いたいコトは殆ど文中に語られて居るのですけれど。
 もし、寸分たがわぬ遺伝情報を持った絶滅動物そのモノが復活可能であったとしても、僕は、すごく迷うけど、でも『復活させるべきではない』て思って居ます。
 すごく見たいけどね。ロマンは掻き立てられるけどね。それでも。

 その一番大きな理由は、復活させたいと云うモチベーションの源が、ついさっき書いたような『ロマン』以外にあまり見当たらないから。
 コトバを選ばずに云えばそれは『好奇心のために生命を弄ぶ行為』だから。

 それにね。
 コレも文中で触れられてるけど、生物は一種だけで存在するモノじゃない。
 例えば恐竜を復活させるとしたら、それは中生代の生態系一切合財と共に復活させないと意味がない。
 そうでないと生きてゆけないから。
 それともうひとつ。
 絶滅動物には『滅びた理由』があります。それは環境の変化だったり、人間の仕業だったりします。
 その原因を取り除かずに復活させても無意味。また滅びへの道を歩むだけです。
 私たちは、其処まで出来ますか?

 ああ。人間が滅ぼした生物への贖罪的なコトも書かれて居ますね。大きなモチベーションの2コめ。
 が。
 人間の犠牲となった例えばステラーカイギュウやリョコウバトやドードーやオオウミガラスなどなどなどホントに数え切れない生物たち。
 彼らが復活したとして、人間は彼らに住処を返してあげられますか?
 草原や海や空を彼らに明け渡すコトが出来ますか?
 無理だと思う。
 そして、それが出来ないのなら、生物体だけを復活させても全く贖罪にはなりません。むしろ、その逆。
 と僕は思います。

 うん。見たいけどね。ものすごく。マジで。


齧られたくないから。

2013-03-07 19:04:35 | 科学

トビバッタの大群がエジプトに来襲

>現地時間3月2日、サバクトビバッタの群れが南風に乗ってエジプトの首都カイロに到達した。厄介なトビバッタの群れは首都の交通を混乱させ、サッカー場やゴルフコースに侵入し、カイロ国際空港に“着陸”するものまで現れた。
 目撃者の中には、聖書に書かれた古代エジプトの「災い」になぞらえてジョークを言う人もいた。
 トビバッタのせいで都市生活にさまざまな面倒が生じているが、エジプト農業土地開拓省の発表では、トビバッタが春に大移動するのは毎年のことで、今回もやがて通り過ぎるはずだという。市民らはトビバッタの撃退のためにタイヤを燃やしているが、同省では「追い払えないばかりか、被害をもたらす可能性がある」として、この方法を控えるよう呼びかけている。
 近郊の農場や果樹園にとっては、蝗害(こうがい)は深刻な問題だ。トビバッタの大群が農作物に甚大な被害をもたらす可能性がある。国連食糧農業機関(FAO)の研究チームは昨年11月から、エジプト南東部でのサバクトビバッタの大量発生を追跡調査しており、今年は例年よりも群れの規模が大きいと警告する。群れのトビバッタの個体数を3000万匹とした試算もある。
 一方、イスラエル政府は現地時間3月4日から緊急ホットラインを設置して、サバクトビバッタを目撃したら通報するよう呼びかけている。大群になる前に対策を取る構えだ。イスラエル人の出エジプトに由来する過越祭(ペサハ)は3週間後に迫っている。聖書によると、出エジプトに先立って「十の災い」がもたらされたというが、蝗害はその8番目であった。
 以下に、サバクトビバッタに関する豆知識を紹介しよう。

◆サバクトビバッタはどんな昆虫?
 サバクトビバッタ(学名:Schistocerca gregaria)は北アフリカからインドにかけての乾燥した地域に分布するバッタの一種。体長は10センチ程度で、通常は単独行動を好む。
 ところが生息地での食料不足などの条件によって、やむを得ず密集する場合がある。こうした場合、トビバッタの外見と行動には劇的な変化が生じる。
 通常の体色は緑から褐色だが、群生行動を取る個体では黄色と黒のけばけばしい姿になる。幼虫は突如として攻撃的な性格になり、他の個体を追い回すようになる。孤独を好んでいたのが、一転して大群を形成するようになる。
 トビバッタが大群を作るのは通常、雨が一段落したあとだ。エジプトのような乾燥地域では、まとまった雨が降ると草地が一気に広がり、その結果トビバッタの個体数も急増する。個体数と食料のバランスが取れているうちは問題ないが、生息環境がふたたび乾燥し砂漠化すると、トビバッタはわずかな食料をめぐって密集するようになる。

◆なぜ大群化する?
 近年の研究で、大群化するのは自衛のためであると明らかになった。オーストラリア、イギリス、アメリカの研究者によるチームの数年前の調査では、密集状態のトビバッタは他の個体に強い食欲を示すようになるという。端的に言うと、共食いを始めるのだ。
 したがって、トビバッタは別の個体が自分の脚に触れたのを感じたら、食べられないよう、とにかく前へ逃れる。この前向きの動きが、集団の中の多くの個体で繰り返されるうちに、群れ全体に、前へ進んでいく大きな流れが生じる。

◆蝗害の規模はどのくらい?
 トビバッタの成虫は1日に自分の体重と同じ重さの食料を摂取すると考えられている。一般的な大きさの群れが1日に消費する食料は、2500人の人間の消費量とほぼ同等になる。特に大きな群れは直径数十キロの範囲を埋め尽くすほどで、個体数は億の単位になることもある。農家1世帯の地所の緑は数分で食べ尽され、群れが通り過ぎたあとの村々には何も残らない。
 近年最悪の蝗害は2004年に発生した。サヘル(サハラ砂漠南端の半乾燥地域)で発生したトビバッタの群れが、アフリカ大陸を西海岸のモーリタニアから東海岸のエジプトまで横断し、海を渡って東はイスラエルまで、北はポルトガルまで到達した。非常に広範囲を移動できることから、トビバッタは地球上の人類の10人に1人の生活に影響を与える可能性があるとも言われている。

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 トビバッタの群生相は気性が極めて荒くなる。
 てのはガキのみぎりから知ってましたが『そもそも共食いのために集まる』『周りから喰われるのを逃れる動きが群れ全体の移動を生む』てのは初めて知りました。
 『共食い』についてはまぁ、バラバラに暮らしてて全員餓死よりかは『一部が生き延びDNAを未来に繋ぐ』チャンスが増えるワケで、そう云った利点があったがために進化の中で獲得した形質なのでしょうね。多分。きっと。
 そしてその共食いが結果として集団移動の原動力となり、食料を発見して生き延びる更なるチャンスを獲得する一助となって居るコトも。恐らくは。

 こうして、誰が意図したワケでもない偶発的なシステムによって全体の歯車が円滑に廻ってゆく。
 やぱイキモノてスゲエね。