HARUSYO'S WORLD 二宮春将の世界

VARIOUS FIELDS OF NOVEL あらゆるジャンルの小説を書きます。

二宮春将短歌及び短編小説:早いなあ 一年経つのが 本当に 残り少ない 今年を惜しむ

2012-12-09 07:36:44 | 日記

二宮春将短歌   早いなあ 一年経つのが 本当に 残り少ない 今年を惜しむ

超短編小説         題 残り少ない 今年を惜しむ              作 二宮春将

 二宮春将は来年は還暦を迎える。

「あっという間の六十年だったなあ」

 これが春将の実感である。

「いつまでも若くありたい。これが私の本音だが、鏡を見ると

若いとは言い難い」

 これも春将の実感だ。

「四十歳から五十五歳までが男盛りだったなあ」

 春将は最近日に日に変わってゆく自分の顔を見るのが

恐ろしかった。

「今からは若さを強調するのではなく、その歳に応じた

魅力を出そう」

 こう決意した。

私と同じくらいの年齢の人はみんな同じ思いだろう。

「お金はなくてもいい。元気第一だ」

 春将は去り行く今年を惜しみ、

来年を精一杯生きる事を誓うのだった。