二宮春将短歌 早いなあ 一年経つのが 本当に 残り少ない 今年を惜しむ
超短編小説 題 残り少ない 今年を惜しむ 作 二宮春将
二宮春将は来年は還暦を迎える。
「あっという間の六十年だったなあ」
これが春将の実感である。
「いつまでも若くありたい。これが私の本音だが、鏡を見ると
若いとは言い難い」
これも春将の実感だ。
「四十歳から五十五歳までが男盛りだったなあ」
春将は最近日に日に変わってゆく自分の顔を見るのが
恐ろしかった。
「今からは若さを強調するのではなく、その歳に応じた
魅力を出そう」
こう決意した。
私と同じくらいの年齢の人はみんな同じ思いだろう。
「お金はなくてもいい。元気第一だ」
春将は去り行く今年を惜しみ、
来年を精一杯生きる事を誓うのだった。
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