敏夫は前に撮っていた美由紀の写真を美少女コンテストに出してみた。
「ぼくの可愛い友達美由紀ちゃんは美少女」
このコメントつきで出したのだった。
そうしたら何と写真審査で全国ベストテンに入ったのである。
美由紀は、
「もう敏夫君ったら余計な事をして」
と口では言うが、うれしそうである。
雑誌社の主宰でコンテストに出場することになったのだった。
「優勝するかも分からない」
敏夫の言葉に
「まさか」
美由紀は笑っている。
「それにしても美由紀ちゃんは日に日にきれいになってゆく」
敏夫はびっくりしたようにこう言うのだった。