HARUSYO'S WORLD 二宮春将の世界

VARIOUS FIELDS OF NOVEL あらゆるジャンルの小説を書きます。

二宮春将小説:11歳の恋物語第40回

2012-01-25 05:19:01 | 日記

雪景色の東京はきれいだったが、敏夫と美由紀は学校に行くのが一苦労だった。

「通学路が凍っているため歩けないのである」

 敏夫は、

「美由紀ちゃん気をつけて」

 と言って自分が転げてしまった。

「敏夫ちゃん大丈夫」

 敏夫を助けようとして今度は美由紀が転んでしまった。

普段の倍の時間がかかってしまったが、二人は何とか学校にたどり着くことができた。

 敏夫と美由紀は無言のまま顔を見合わせて笑ったのである。

二人は何をしてもどんな事があっても楽しいのである。