もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

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私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

4286番:「魔の山」(1)(ドイツ語)

2024-06-14 17:05:00 | 日記

Der Zauberberg 
魔の山 (1)       

Erstes Kapitel

第1章   

—————————————【1】———————————————

 Ankunft

Ein  einfacher  junger  Mensch  reiste  im  Hochsommer  
von  Hamburg,  seiner  Vaterstadt,  nach   Davos - Platz  
im  Graubündischen.    Er  fuhr  auf  Besuch  für  drei  
Wochen.

————————————— (訳)—————————————————

ある素朴な若者が夏の盛りに、故郷の町、ハンブルクから、
グラオビュンデンのダヴォス・プラッツに旅行に出かけま
した. それは* 3週間の予定での訪問旅行でした.

————————————〘語句〙————————————————

das Kapitel: {_s/_} (本などの)章
die Ankunft: {_/ナシ}  到着     
einfacher: (男混1)<einfach  ❶簡単な、単純な
              ❷質素な、素朴な   
  英語版では unassuming (a) 「気取らない」、
  「控えめな」と訳されています.あと、「つましい」
  「めだたぬ」(独和大辞典)などもあります.これ
  らを足して割った平均の意味ですね.
  「他愛ない」「屈託のない」「おとなしい」…
  どれでも合いそうです.
  ただし作者は「まえおき」としてこの作品について
  述べており、その中でこの青年(ハンス・カストルプ)
  は「単純な青年」であるとはっきり言っていますので、
  「ある単純な青年が...」 と、訳し始めても全
  く正しい訳文であると断言しておきます.
  ただ、ここでは「まえおき」がないので、読み手に
  違和感を与えないよう「単純な若者」や「単純な
  青年」という訳は避けます.  
der Hochsommer: {_s/ナシ} 真夏、盛夏
die Vaterstadt: {_/¨e}〘文語〙故郷の町    
Graubündischen: < Graubündisch 
    < Graubünden (n) グラオビュンデン(スイス東部の州)   
Davos-Platz:辞書不掲載、ネット検索では、某旅行会社
  がダヴォス・プラッツ観光の案内をアップしていま
  した.
Davos: [ダヴォース](n) グラオビュンデンの観光都市
der Besuch: {_s/_e} 訪問 zu (またはauf) 
   Besuch kommen 訪問する
   このauf は「用向き」(~しに)(4格支配)
   auf die Reise gehen / 旅に出かける 
auf: (前、3,4格支配)(ここでは4格)
  (予定の期間・時刻)~の予定で  
   auf eine Woche verreisen /  1週間の予定で旅にでる.  
   尚、本文中の auf は 
   auf Besuch fahren  訪問旅行をする
      für drei Wochen  3週間の予定で. 
      fürにも「予定の期間・日時」
   (~の間、~に)の意味があり、 
      für drei Woche zum Urlaub fahren
     (3週間の予定で休暇に出かける)
      のように用いる. 


————————————〘註釈〙————————————————

それは*  対応するドイツ語はer なので
「彼は」が正しい訳ですが、あまり忠実にすると
fahren まで「乗り物で行く」と訳すことになる
ので、そこそこ意訳したいと思います.独検では、
忠実な訳をしないと不合格答案になります.
Er fuhr auf Besuch für drei Wochen. を訳せ、
という問題が出たら、
「彼は3週間の予定で訪問に出かけました」
尚、ここはreisen でなくても「訪問旅行に出かけま
した」でもいいと思います.
[3週間も乗り物に乗って行ってくれば、
 それは旅行ですから]
  
 

——————————〔略号取り決め〕———————————————

{_s/_}={単数2格/同尾式複数(3格をのぞく)}
複数3格形が必要な場合、直後に追加表記(複3_)
名詞には定冠詞をつけて性別表示、地名などでは
(m)(f)(n) で表示.
形容詞等の語尾はたとえば男性混合変化1格は
(男混1)と記します.
辞書見出し形は<の右側に表記.語の基本形は、
√表記をします.
尚、書いている私は先生ではないので、わからない点が
多く出てくると思います.わからない箇所は、(わからず)
と記します.それでも訳文
が必要になりますから、その場合は日本語部分に
*マークを印して使った文の文庫本名と該当ページを、
脚注を設けて表記します.


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