もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

4281番:テレーズ・ラカン(17)

2024-06-13 17:12:19 | 日記


テレーズ・ラカン(17)
エミール・ゾラ


—————————【17】————————————————

  On  this  blackish  line  of  shop  fronts,   the  windows
of  a  cardboard-box  maker  are  flaming:   two  schist-
lamps   pierce  the  shadow  with  a  couple   of  yellow
flames.    And,   on  the  other  side  of   the  arcade  a  
candle,  stuck  in  the  middle  of  an  argand  lamp  glass,
casts   glistening   stars   into   the   box   of   imitation  
jewelry.   The  dealer  is  dozing  in  her  cupboard,  with
her  hands  hidden  under  her  shawl.
       
   
..—————————(訳)—————————————————

  この黒っぽい店の軒並みで段ボール箱屋の窓だけは燃え
るように明るい.2つの結晶岩ランプが対の黄色い炎で暗
い影を貫いていたからだ.そしてアーケードの反対側には、
ろうそくが1本アルガン灯ガラスケースの中に立てられて
いて、きらきら輝く星を模造宝石箱に注いでいる.宝石商
は両手をショールに隠して食器棚の中でまどろんでいる.
   
   
..————————⦅語句⦆————————————————
     
flaming:燃えるような、炎の      
schistlamp:片岩ランプ、結晶岩ランプ   
pierce:貫く  
flame:炎.      
candle:ろうそく
stuck:(形) つきささった、立てられた  
argand:アルガン式の
argand lamp:アルガン灯(円筒形の灯心をもつ石油ランプ)
argand lamp glass:アルガン灯のガラス
cast:(他) 投げる、注ぐ、向ける   
glisten:(自) ぴかぴか光る、きらきら輝く   
       


————————≪備考≫——————————————

schistlamp は辞書不掲載語.「片岩ランプ」と訳したものの
どんなランプやら、わけが分かりません.訳本(岩波文庫)
をみると「石油ランプ」となっていました.他の辞書では
schist が結晶岩となっていたので、最終的に結晶岩ランプ
としました.それなら炎が結晶にはね返ってより明るく見
えるのではないかと思ったものですから.
      

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 4280番:誤訳がありまし... | トップ | 4282番:ボヌール・デ・... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事