さすらいの青春(386)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼
———————【386】—————————————
La discussion continua. Meaulnes n'en
perdait pas une parole. Grâce à cette
paisible prise de bec, la situation s'éclairait
faiblement: Franz de Galais. le fils du
château——qui était étudiant ou marin ou
peut-être aspirant de marine, on ne savait
pas... ——était allé à Bourges pour y cher-
cher une jeune fille et l'épouser.
.
—————————(訳)——————————————
議論は続きました.モーヌはそれをひと言も聞き漏
らしませんでした.この穏やかな口論のおかげで、状
況がぼんやりと分かってきました.このお屋敷の息子
フランツ・ド・ガレ——学生か船乗りか、あるいは
海軍候補生かもしれないが、それは定かではなかった.
——この人がブールジュまで行って、そこである女性
を迎えに行き、結婚をするということだった.
.————————《語句》—————————————
grâce à ~ :~のおかげで; < grâce (f) ❶恩恵、恩寵
厚意;❷優雅さ
perdait:(直半過3単) < perdre (他) ❶失う、
❷見落とす、聞き落とす;
J'ai perdu le nom d'hotel. / 私はホテルの名を忘れた.
paisible:[ペズィーブル](形) 穏やかな、静かな、温和な
avoir prise de bec avec ~:~と口げんかをする
prise:(f) 逮り押さえること; < prendre (他) 取る
prise de bec:激しい口論
bec:(m) (鳥の)くちばし
situation:(f) 状況、事情、ここではモーヌがお屋敷の
お祭りのどういう脈絡の中にいるのかということ
s'éclairait:(直半過3単) < s'éclairer (pr) ❶明るくなる、
❷(疑問などが)解ける、はっきりする
faiblement:(副) よわく、かすかに、少しばかり、
frapper faiblement à la porte. /
戸を軽くノックする.
éclairer faiblement / ぼんやり照らす
Franz de Galais:(人名)フランツ・ド・ガレ
この城館の息子で花嫁となる女性を
ブールジュに迎えに行っている
château:(m) 城館、宮殿、大邸宅、館、
ここでは田舎の大邸宅を指す.一般にchâteau が
宮殿の意味で用いられる場合、それは市内にある
宮殿palace に対して市外の宮殿château です.
marin:[マラン](m) 船乗り、船員、海員、水夫、水兵;
「船乗り」という意味がトップに出てきますが、
漁師さんの船ではなく船舶一般もしくは海軍の
船を指すようです.それで漁船の乗組員はどう
いうか和仏を引きましたが不掲載.仕方がない
ので、そういう人もmarin ということで! そ
れともpêcheur でいいのかも知れない!
peut-être:(副) あるいは、多分、もしかすると
aspirant(e):(n) 志願者、候補者
marin(e):(形) 海の、海関係の
marine:(f) ❶海軍、❷船舶乗組員
épouser:(他) ~と結婚する
..——————— ≪語の運用(再掲)≫ —————————————
確信度 弱: ひょっとしたら:par hasard
確信度 中: もしかすると:peut-être
確信やや強: きっと、おそらく:sans doute
確信度マックス: 間違いなく:sans faute, certainement
(意味はしばしば、ずれますので必ずしも
この通りだとは限りません)
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