𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼
さすらいの青春(221)
—————————【221】————————————————
De nouveau ce fut la vaste campagne gelée, sans
accident ni distraction aucune; parfois seulement
une pie s'envolait, effrayée par la voiture, pour
aller se percher plus loin sur un orme sans tête.
——————————(訳)——————————————————
辿るその道は、再び広大な凍てつく田畑で、娯楽
的な景色も音楽的変調も一切なかった:ときおりカ
ササギが一羽、車に怯えて、思わず遠くの楡の木ま
で飛び去り、止まったりしていました.
.—————————⦅語句》—————————————————
de nouveau:再び、もう一度
On a sonné de nouveau. / ベルが再び鳴った.
campagne:田舎、田園、農村、田畑
distraction:(f) ❶ 気晴らし、娯楽:② 放心、不注意、
ぼんやりしていること、うかつな行為、ミス
accident:(f) ①事故、災害;②偶然の出来事、まぐれ;
③ (土地の)高低、起伏、でこぼこ
❹ (音楽) ♯♭などの臨時記号
parfois:(副) ときには、ときどき
Il est parfois gentil, parfois méchant.
彼はときに親切で、ときに意地悪だ.
pie:(f) カササギ
s'envolait:(3単半過去) <s'envoler (自) (鳥・飛行機が)
飛び立つ、飛び去る、離陸する
effrayée:(過去分詞女性形) <effrayer (他) 怯えさせる
percher:(自) (枝などに鳥が)止まる
(話) 高い階に住む
orme:(m) 楡
les voix qui sonnent dans l'ombre de l'ormne.
楡の木陰に響く声
sans tête:辞書不掲載(なので当てずっぽう)→頭がなく
→思わず
* 気になるので他の訳本も見てみました.
訳本ではsans têteを楡の木にかけて「先端の
刈り取られた楡の木」としていました.
またある訳本では「葉の落ちた楡の木」と
なっていました.
楡の木は先端を剪定するものなのしょうか?
そうだとしたら、「先端の刈り取られた楡の木」
で一件落着ですが.しかしあれは背の高い高木
なので、先を剪定する意味がないし、先端部は
枝分かれが多く剪定も大変です…
苦し紛れにそのまま「頭のない楡の木」と
訳そうとも思いましたが、もっとも常識的判断
は「カササギが考えもせず遠くの木をめがけて
飛び去った」と思いました.
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