さすらいの青春(387)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼
———————【387】————————————
Chose étrange, ce garçon, qui devait être
très jeune et très fantasque, réglait tout à
sa guise dans le Domaine. Il avait voulu
que la maison où sa fiancée entrerait ressem-
blât à un palais en fête. Et pour célébrer
la venue de la jeune fille, il avait invité
lui-même ces enfants et ces vieilles gens
débonnaires.
.
—————————(訳)—————————————
奇妙なことには、この若者は非常に若くて、また
かなり気まぐれだったようで、屋敷内のことはすべ
て自分の気のすむように采配していた.そして若者
は自分のフィアンセが入って来る家お祭り中の宮殿
のような感じにしたいと思ったのでした.そして彼
女の居場所を作り上げるため、若者はあらかじめ、
自分で子供たちや、人のいい老人たちを招待してい
たのだった.
.————————《語句》————————————
chose étrange:奇妙なことには;
名詞句ですが、ここは副詞句として訳します.
英語だとstrange to say となりますが、これも
主文の主語とは独立した不定詞句で、やはり
副詞句です.ご納得のいかないかた、これは
文修飾語句ですから、文末に廻して、c'était
chose étrange, の意と考えればいいのではない
でしょうか.
garçon:(m) ❶男の子、少年、❷若者、青年
花嫁をもらう人ですから❷の意味になります.
devait être très jeune:とても若い人に違いなかった.
devait (直半過3単) < devoir [推定]
きっと~のはずだ
fantasque:(形) ❶気まぐれな;❷異様な、風変わりな
réglait:(直半過3単) この文の述語動詞で、主語は
ce garçon になります.< régler (他) 取り決める、
合わせる、決める、調整する、調節する
à sa guise:思うままに、好きなように
Ses parents l'on toujours laissé agir à sa guise.
彼(女)の両親はいつも彼(女)を好きなように振舞
わせておいた.
domaine:(m) 家屋敷
Il avait voulu que:(直大過去3単) < vouloir que ~
~であることを望む;que 以下は接続法になります.
la maison où sa fiancée entrerait:関係文中は条件法
許嫁が入る家(過去未来)
ressemblât:(接続法) 似てあれかし
à un palais:宮殿に
en fête:お祭りの最中の
célébrer:(他) とり行う(儀式などを)
la venue de la jeune fille:彼女の居場所
il avait invité:(直大過去3単)
若者はあらかじめ招待しておいた.
lui-même:彼自身、
débonnaire:(形)[文章語] 温厚な、お人好しの、甘い
.
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