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さっぷいさっぷい外語学院(生徒:ゴタ、張るカイロさん)

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

3693番::引退記念過去日記(20)

2024-04-07 17:34:43 | 日記

ゴタのタクシー日記

2010年  5月6日(木)


「おおお、えらいこっちゃ。
 今度は、火星に着陸するぞーっ!
 方向を間違えたかーっ!」


「運転手さん、あんた、ほんまに、
 ええ加減にせんと、運輸局に訴えるぞ。」


「お客さんってば。ちゃんと、このタクシーで、
 東京まで、お送りいたしますから、
 どうぞ、火星の旅をご満喫ください。」


「火星やて?
 ホンマにふざけたタクシーやな。忙しいのに。」


「ああ、ほら、あそこ!火星人ですよ。」


「なにが火星人や。あれはタコや。
 あれ?あれは、明石のタコやないか。」


「あれっ?あそこに、
 岩屋ゆきフェリーの看板が出ていますね。
 ああ。お客さん。
 よろこんでください。地球ですよ。ここは。」


「あんた。私は東京へ行くんですよ。
 誰が淡路島へ行くゆうてん。馬鹿か!」


あ~ああ、馬鹿な馬鹿な、馬鹿な私~~。


第三者:ちょっと質問。これも夢ですか?


筆者 :わからへん。
    あっ、4時35分や。起きて、仕事に行かな。

 

午前6時30分

ヘッポコタクシー会社にて、朝の点呼

ササニシキさん。ハイ。コシヒカリさん。ハイ。
ヤマダ錦さん、ハイ。あきた小町さん。
ハイ。山田さん。ハーイ。

では、きょうも、安全運転で、よろしく。

はーい。行ってきまーす。

「きょーおも 積む 積む お客様をー。」

鼻歌まじりに出庫です。
しかしですね、連休が終わってみると、
お客様は、どこにも、いませーん。

乗らぬなら、乗るまで待とう 
ホットとキッス(ホットコーヒーを飲むこと)
飲んだコーヒーで、
おなかは、チャッポン、チャッポン。
スタバの前で、じっと、止まったままでした。


こんな日もあるわよ。いいのよーん。       

カンコ(観光)
のない日はカンコ鳥 (詠み人 山田でした。)


帰ってみると、海外からのメールあり。


先日、写真の保存に失敗して、
お詫び文書いて送信したアメリカ人母子。


「気にしていませんので、
 どうぞお気遣いなく。
 とても楽しかったですよ。」


という旨。

よかった。あら、うれしや。うれし。

 

ゴタぴょん


3692番:引退記念過去日記(19)

2024-04-07 17:30:31 | 日記

ゴタのタクシー日記

5月5日(水)


「ははは、お客さん。
 私のタクシーを甘く見てもらっては、困りますね。
 このボタンを押すと、空に飛ぶのですよ。
              えいっ。プシュー。」


「うわー、飛んだ。すごーい。」

「すごいでしょ、お客さん。
 あっという間に京都駅に着きますよ。
 ほうら、もう着きました。
 じゃあ、こちらのボタンを押して、
 地上に降り立ちましょう。えいっ、プシュー。」


「あれっ?降りないぞ。
 ああっ、逆に上がっていくぞ。
 ああ、大変だ!ああっあー..... 」


「ああっ、どちらのボタンも、
 「上昇」と書いてあるぞ。
       どういうことだ。」


「運転手さん、
 そりゃ、こっちが聞きたいわ。
 あと5分で、「のぞみ」が出てしまうがな。」


「お客さん、今、
 スーパージェッターに問い合わせますから、
 しばらく、お待ちください。」


「おい、どんどん、上がっていくやないか。
 もう、成層圏まで来たぞ。」


「お客さん、せっかくですから、
 ちょっと、空の旅をしましょうよ。」


「ばかもの。私は、3時間後に、
 東京本社の会議に出なくてはならんのじゃ。
  さっさと、戻せ!」


「ああ、お客さん。頭の上を見てください。
 お月さんが、
 空いっぱいの大きさになってきました。」


「うわああ。」


「行きましょう。お客さん。月まで行きましょう。」


「なんちゅうこっちゃ。」


カクン。月面に到着。


「ああ、あそこに、アメリカの国旗があるぞ。
 誰かいるのかな?」


「運転手さん、あれは、昔、アームストロング船長が、
 立てた国旗ですわ。」     
    

「そしたら、
 その隣に日本の国旗を立てて帰りましょう。」


「国旗なんか、なんであんねん?」


「じゃ、鯉のぼり上げて帰りましょう。
 きょうは、端午の節句やし。」


「好きにしなはれ。」


「お客さん。ここから、もう一度、
 上昇ボタンを押したら、今度は、地球に向かって、
 飛んでいくんとちゃいますか?帰りましょう。」


えいっ。プシュー。


「おおお、えらいこっちゃ。
 今度は、火星に着陸するぞーっ!
 方向を間違えたかーっ!」

 

さあ、あほな想像も
ええかげんにして、お仕事いってきまーす。

 

さて、こちら、京都のおへそ、烏丸六角。
今何をしているか?
今は、10時になるのをじっと待っているところ。
この先、50mにある「花月」 (かづき)
という旅館にお迎えです。

きょうは、貸切観光です。お客様は、4名。行き先は


下鴨神社、上賀茂神社、貴船神社、
貴船のお食事処(鳥居茶屋)、大覚寺、嵐山渡月橋。

実は、下鴨神社で、マイナーな失敗。


「またかー。」

そう、おっしゃるみなさまの顔が、浮かびます。
さて、何をどう、失敗したか?
それは、下鴨神社の南の鳥居で、駐車して、
そこで、お客様をお待ちしたこと。


それが、なぜ失敗かって?


一度、京都市街地図をご覧になってください。
一目瞭然ですよね。

お客様、帰ってきませーん。

待てど、暮らせど、帰らぬお客。
それもそのはず、糺の森は、
バス停2コ分ほどのキョリ。

まるで3日が過ぎたよう。
ふらふら千鳥に足もたつかせ、

ゆうたか、ゆわぬか、この言葉。
ひどうおまんな、この運転手。
中にも、車が着いとった。

あれは何ぞえ、13世紀の車かや。

そんなわけで、お客様、われに懇願して曰く。

運転手さんや、この次の
上賀茂神社は、ゆけるだけ、車で中までお入りやすと。

そりゃごもっとも、そりゃ当然だ。

生きた心地のせぬ山田でした。


では、山田は、どこで生き返ったのか?
山田は、貴船で、やっと、生き返りました。

「あのう、近くに、安い食堂ありませんか?」

と、鳥居茶屋の女将さんに聞いた。


「そんな心配しやはらんかて、
 うちで、運転手さんのお昼は、
  ご用意させてもらいます。」


それを聞いて、ドドドッドーンと、
山田ロケットが、天空高く、飛び立ちました。
宇宙旅行の夢は正夢だ!


午後は、嵐山の大覚寺へ。


「運転手さん、ここは、何が見られるお寺ですか?」


「恋に疲れた女です。」


3時55分のリムジンバスで、
空港に行くという。
素直に罧原堤経由で帰ればよいものを、
松尾から、五条通りにでて、渋滞にあう。
バカな運転手で、申しわけないですぅ。
ごめんなさいですぅ。


八条口リムジンバス乗り場に着いたのは、
午後3時50分。
アクロバット的到着時刻となりました。
あははははは...................あ~ぁ。


帰ろ、と思った瞬間、
次のお客様です。
大きな弓矢を乗せられるか?とお聞き。


「どうぞ。」


3人分の弓矢が室内をまたぐ。物干し竿のように。


「岡崎ですか?」


「お、おお、そうです。たのみます。」


「8段の試験、ご苦労様でした。」


「いや、運転手さん。ちがうよ。我々は、明日だ。
 あした、5段の上を受けるのです。」


「お客様、私には、ほとんど、同じです。
 金メダルが、5コでも、8コでも、すんごーいですよ。」


そして、話は、中島敦の「名人伝」に。


しらみを見ること、牛を見るがごとし。
100発100中となった名人の話に花咲きました。


「運転手さん。ただ者じゃないな。」


「(むむ。おぬし、できるな。)私は、ただ者じゃない。
 確かに。遠回りをする運転手だ。見破られたか!」


とか、言っているうちに、岡崎に来ました。
お泊まりは、トラベラーズ・イン。

どうぞ、あすのご健闘をお祈りいたします。

 

   山田 錦


3691番:引退記念過去日記(18)

2024-04-07 17:26:50 | 日記

ゴタのタクシー日記

2010年  5月4日(火)


「運転手さん、新幹線に間に合うかなあ。
 この混みようだと、
  あと10分じゃ、無理みたいやなあ。」


「お客さん、何も心配することは、ありません。
 このタクシーは、スーパージェッターから、
        買ったすぐれものですから。」


「どういうふうに、すぐれているんだね。
 わたしは、新幹線に間に合うように、
 走ってくれたら、
何もいうことは、ないんだよ。」


「ははは、お客さん。
 私のタクシーを
甘く見てもらっては、困りますね。
 このボタンを押すと、
空に飛ぶのですよ。
 えいっ。プシュー。」


 「うわー、飛んだ。すごーい。 」

  車


 「すごいでしょ、お客さん。
  あっという間に京都駅に着きますよ。
  ほうら、もう着きました。
  じゃあ、こちらのボタンを押して、
  地上に降り立ちましょう。
       えいっ、プシュー。」


(=⌒▽⌒=)

 あれっ?降りないぞ。ああっ、逆に上がっていくぞ。
 ああ、大変だ!ああっあー.....
 

 とか、つまらん想像も、ええかげんにして、
 さあ、起きて、きょうも出勤です。行ってきまーす。


 午前6時30分  

 小型タクシーにて出庫。きょうは、
 予約がなかったので、流し営業です。


 「どこかに、お客さんはいませんかー。
  手をあげて、みんなで乗ろうヘッポコタクシー!」


 どこにもいなーい。ヒマだあ。

 こんなヒマはときは、車を止めて、スタバでいっぷく。
 そこへ、コケコッコタクシーの運転手さんも、
 休憩にやって来た。


 お互いヒマだと、慰め合うこと、20分。乗客現る。


 「近くですみません。岡崎まで、お願いします。」


 「岡崎が近いキョリですか?名古屋より遠いのに。」


 「ちょ、ちょっと......」


 「冗談ですってば。すみません。
     岡崎のメッセですよね。」



 「そう。よく、わかったね。我々の行き先が。

 
 「このごろ、超能力が働くみたいなんです。
  未来が手に取るように、
  わかるようになって来ました
   ....うそです。すみません。
  さっきのお客さんも、そんな弓矢もって、
           乗って来られたので。」



 岡崎はポカポカ、春の陽気です。まだ、朝だけど、
 お昼寝しましょ、と思ったところへ、無線が入ります。


  「なんだ、タイミングの悪い無線め!」


 本当はうれしいくせに、
 へそまがりの運転手は、こういう態度で、仕事をする。


 西洞院高辻の美登幸様。お供先は、先斗町。

 おひまなら、来てよネ、の町。
 先斗町。早く、忙しくなって欲しいですぅ。


山田 錦


3690番:引退記念過去日記(17)

2024-04-07 17:19:06 | 日記

2010年 6月20日(日)

【2010年の数か月は、タクシー兼業でした。】
 



【タクシーの中で】車

 
「 あんた、おばあちゃんに、
何の本、買うてもろたんえ?」


「 これ!」



「 何?猫の気持ちが、わかる本?」



「 お客さん、
  話の途中で、すみません。
  もう、そこ、別当町ですし、
  あと、どう行けば、
  よろしいですか?」


「 左に、ドンクがあるから、その前で、
止めてもらえます?
あっ、そこでいいです。
ありがとう。 
えーと、
2520円なあ。はい、ほな、これ。」



「 ありがとうございます。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・


「 あっ、山田さん、
  こんなとこで、何してはりますねん?
 みんな、探してましてんで。」



「 え?何ですのん?」



「 テレビの収録取材ですよ。
  早く行きましょう。
  もう、みんな、東大寺で、待ってますで。」



 「 えっ?。東大寺?」



 「 先日、申し上げました例の水曜スペシャル


  ヾ(@^▽^@)ノ


 【仏像の気持ちがわかる男、巨匠・山田錦】

 の収録は、きょうなのですよ。」



ヾ(@°▽°@)ノ



 【東大寺にて】


テレビ局スタッフ。


 「 あ、山田さん。
   待ってました。始めましょう。」



 アナウンサー。


「 さあ、テレビの前のみなさん、
  今夜は、仏像の気持ちがわかる、不思議な、
 パワーの持ち主、ゴタさんに、
 おいでいただきました。
 では、さっそく、
 ご紹介しましょう。山田さん、どうぞ。」



「 あ、どうも。」



「 さっそく、ですが、ゴタさん、
 今、この奈良の大仏さんは、
 どんな気持ちでいるのか、
 その気持ちを、聞いていただけますか?」



「 はい、今、この大仏さんは、ちょっと、
  背中がかゆいので、掻いてほしいと、
 言っています。」



「 わかりました。では、スタッフの方。
  ハシゴの用意を、お願いします。・・・



 さあ、今、ハシゴが懸けられました。
 お坊様が、熊手をもって、登り始めました。
 ・・・・
 そして、・・
 そして、今、仏像の、背中を、掻き始めました。
 ゴシゴシ掻いています。

 ああっ。ご覧ください。
 不思議なことに、仏像の、
 表情が、少し変わりました。

 気持ち良さそうです。
 奈良の仏像、恍惚とした表情に変わりました。
 これは、すごい。
 山田さんの、超能力は、すごいです。」



「 こちら、スタジオです。
  さあ、スタジオには、
  菅首相に、お越しいただきました。
 首相より、山田さんに、国師号が、贈られます。」



 「 山田さん。山田さん。ドン、、ドン、いいですか?」

 ・・・・


「 運転手さん、いいですか?
 すみません、おやすみのところ。」



「 あっ、ああ、夢だったか。あ、お客様、どうぞ。」



「 祇園まで、おねがいします。」
・・・ところで、運転手さん、何の夢を
   見てはりましたの?」



「 はあ、それが、山田国師になった夢で、国師って、
   何のことか、わからん。
   国民栄誉賞の方が、よかったのに!」



「 国師って、夢想国師みたいな?」 



 「 さあ、私は、国士無双なら、
   何度か、上がったことありますけど。」 



 「 それって、麻雀のことですか?」



 「 そうです。でも、もう、昔の話です。



 「 うーん、麻雀で、国民栄誉賞は、
   ちと、難しいんちゃいまっか。」


  
 「 そんなん、
   私は、望んでいませんよ。変な夢だったなあ。」

   


───────

──────────────────────────
山田 錦


3689番:引退記念過去日記(16)

2024-04-07 17:09:35 | 日記

2011年 2月17日(木)

【タクシー運転手兼業のゴタ。】




長いこと、仕事をしていなかったので、
英語の、ろれつが、回るかなぁ?

きょうは、エンジェル・ウィスレーさんを、
全日空ホテルに、お迎えに、来ています。

メールでの、やりとりは、


 「I'll be expecting you at the entrance of
  ANA HOTEL at 9:00 AM on
  17th this month(Thursday.」

 (今月の17日【木】朝、
  9時に全日空ホテルの玄関で、
お待ち申しあげます。)


と、そう書いて送信したら、


 「Perfect.」 (それで、バッチり決まり!)


と、返信が来たのに、9時5分、未だ、現れません。


フロントで、聞いてみる。

 「すみません。エンジェルさんを、
  お迎えに、来ているのですが。」


 「エンジェル・・・
  その後の、お名前は、わかりますか?」


 「エンジェル・フィッシュ・・じゃなかったな。
  えーと、エンジェル
  ・ウィスレーさんだったと 思います。」


 「あ、はい、お泊まりです。お呼びしますか?」


 「あ、いいです。
  とりあえず、もう少し、待ってみます。」


そして、さらに、10分経過。やっぱり、呼んでもらおう。

そう決めて、ベルデスクに、行った。


 「エンジェルさんの名前では、
  ここには、載っていませんよ。
  アンジェラさんなら、ありますけど。」


 「うーん。女性か。」
 

 ゴタは、てっきり、
 依頼人は、男性だと、思っていました。
 だって、一人旅で、
 しかも、タクシーをチャーターして、
 観光する女性って、想像しにくいもの。


 さて、そのとき、背後から、ツカツカと、
 やって来た女性。若い。
 若くて、カッコいい外国人の姉ちゃんだ。

 えっ?この人が、エンジェルさんかな?
 もたもた、しているゴタに、
 声をかけてきました。


 「Oh, You are Mr.Yamada ,right ? 」
  (あなた、山田さんね?)


 「Yes. And you are・・・・」 
 (はい、じゃ、お宅が・・)


 「I'm Angella Wesley. Nice to meet you, Gota.」 
  (アンジェラ・ウィスレーです。よろしく。)


 「Nice to meet you,too.」
 (こちらこそ、よろしく。)


※※※※※ ヾ(@^▽^@)ノ


 スケジュール・ノートを、見せていただきました。

Kiyomizu Temple   清水寺
Nanzenji Temple   南禅寺
Ginkakuji Temple   銀閣寺
Shimogamo Shrine 下鴨神社
Daitokuji Temple   大徳寺


予定は、3時間だといいます。

無理に決まっている。そこで、


「Your scheduled time, I mean,
3- hour trip wouldn't be enough for
 these items.Ms.Wesley.」

(3時間じゃ、
これだけは、こなせませんよ。
ウィスレーさん。)


「If it's OK with you,
let's make our schedule
time longer enough .」

(もし、よかったら、
予定時間を、延ばしましょう。)


と、いうわけで、4時間の観光となりました。


※※※※


清水寺で。

清水焼きに、魅入られます。

徳利と、おちょこのセットを、お買い上げ。
まさか、これに、ワインを入れて、
飲むのじゃないでしょうね。


でも、とても、楽しそうに、お買い物です。


重たいのに、全部、持って帰れるのかな?
聞いてみたら、今は、アメリカじゃ、なくて、
中東に、滞在している、とのこと。


「ふーん、アッサラーム・アライクムかあ。」


「Oh,Do you know Arabic,Gota?」 
(ゴタさんは、アラビア語、出来るの?)


「All I know about Arabic is that much.
I never turned the page
 from 1and 2 to 3 and further.」

(それしか知りません。2ページ目に、
進んだことは、ありません。)


ハハハハ。ふたりで、笑う。


※※※※


南禅寺にて。

古ぼけた赤煉瓦の水道橋を目にして、
しばし、立ち止まります。

ウィスレーさん、問うて、曰く、

 「What's that ? 」 
(あれ、何?)

 「It's an aqueduct.」 
(水道橋です。)

 「Oh, worth while to see a little. 」
 (見る値打ち、ありますね。)
 
 「Yes,Ms.Wesley.
When Kyoto Municipal Government drew
a blueprint of this,
  leaders of Nanzenji
  Temple refused it strongly
  because the modern building like this would
  never harmonize itself with an old temple.」

(そうです。京都市が、これを作ると言ったとき、
南禅寺側は、猛反対でした。
  古いお寺に、モダン建造物は、合わないと言って。)


ウィスレーさん、よほど、気に入ったのか、
何度も、カメラに収めています。


「Would you like me to take a
picture of yourself、Ms.Wesley ?」

(ウィスレーさんの写真も、お取りしましょうか?)


 「Thanks. But That's not necessary .
I'm just interested in buildings.」

 (ありがと、でもいいの。建物が好きでね。)


なるほど。ウィスレーさんは、初め、日程に、
美術館(博物館かも知れない)を入れていました。
こういうのが、お好きのようです。

ウィスレーさんの、とても、面白い一面。

実は、ゴタが、aqueduct を発話する前、
間違って、conduct と、言っていました。
ウィスレーさん、それに、合わせて、


 「Oh, wonderful conduct !」

だって。

これで、ゴタ、aqueduct だったことに、
気づきました。ハハハ。

何と、みごとな、行為 (conduct) でしょう!


※※※※

銀閣寺周辺にて。


 「Mr.Gota. What's this ?」 
(ねえ、これ何なの?)

見ると、ゆばの天ぷらです。


 「That's tempura of yuba. Yuba is
what soybean milk makes
  on the surface when it's boiled.」

 (ゆばのてんぷらです。
ゆばは、豆乳を蒸したとき、
表面に出来るものです。)


ウィスレーさん、お買い上げ。
歩き持って、お召し上がり。
ちょっと、照れ笑いです。
いいよー。


※※※


 【下鴨神社】


 前回、ここに来たときは、駐車場所の選択ミスで、
 かなり、お客様を歩かせてしまいました。
 そういうわけで、今回は、
下鴨本通りをしばらく、北に進んでから右折、
 ここの駐車場に入れます。

 お賽銭箱、鈴、拝殿・・・参拝の仕方をお尋ねです。


  「At first, take a coin out of your purse,
   and toss it into the offertory box.
Money tells all.」

  (まず、小銭をお賽銭箱に、
入れます。金はすべてを物語る。)


ゴタ、わけのわからない、説明をしております。
めげずに、笑いをとろうと、必死です。

 「But, small coin will do. God is
too busy to meet all wishes of all people.」

 (小さなコインで、いいですよ。
神様は、みなさん全員の願いを叶えるのには、
  あまりに忙しくて、かないませんようで。)


やっと、笑った。やったー。


※※※※

大徳寺というお寺に、行くことは、出来ません。
その中の、塔頭の幾つかに、
拝観しますが、これも、すべてが、
拝観できるわけでは、ありません。
現在、一般公開されている、塔頭に、限ります。


 「What's the best to see?」 
(一番見て、いいのは?)


そう聞かれても、ゴタ、困っちゃう。とりあえず、


 「Daisen-in temple might be one
of the best selection.
  The head priest of Daisen-in
sometimes shows on TV show.」

(大仙院なら、おすすめの一つですが。
住職は、よく、テレビに、出ますし。)


ということで、入館・・・入院?・・・
とりあえず、入りました。

枯山水の庭の、説明は、ゴタの、経験からすると、
お抹茶を、注文したときだけ、
つけてくれるようです。

ウィスレーさんは、

 
 「No, I don't think so.」 
(いらないわ。)

よって、説明は、拙いゴタの説明となりました。


沙羅双樹を、英語で、何というか、忘れてしまった。
とっさに、フォーク・シェープト
・サラ・ツリーとやって、
ゴマ化しました。

正解は、

  a sal tree


だったようです。当たらずといえども、何とかで。


 【教訓】 

わからないと言って、あきらめては、ならない。
    あなたには、創意工夫という、宝ものがある。


ちなみに、菩提樹は、

   a bo tree ,

もしくは、

   a pipal

でした。

ゴタ、すずしい顔で、

 a linden tree

と、やっていましたが、
これは、西洋菩提樹のことで、お釈迦様が、
その下で、覚りを得た樹木とは、別の種です。
こちらは、インド菩提樹で、おおぶりです。


※※※※※※

残念ですが、大徳寺は、この大仙院、
一カ所で、4時間が、近づいて来ました。

 「Ms.Wesley, It'll take roughly 20minutes
to the central area of the city.
  Where would you like to have lunch ?」

(あのー、繁華街までは、20分ほど、
かかりますが、
お昼は、どちらで、なさるのですか?)


そう聴くと、ウィスレーさんは、ガイドブックの、
印をつけたところを、見せながら、


「I 've already booked this restaurant.」 
(予約をここに、入れています。)


見ると、【吉水】です。


(ああ、あの、御池富小路の・・・)


「I see. Let's go.」 
(了解。行きましょう。)


いろいろ、世間話をしながら、戻ってきました。

この若い美人客は、まだ、独身だそうで、
ああ、もったいない。
ゴタが、若くて、甲斐性があれば、


 MARRY ME !

なんですけど、4時間分の、
料金をいただいて、無事、終了です。


バイバイ。またね!
マイ・スィートハート♡ ドキドキ

※※※※※


山田 錦(ゴタ)