2015.3.14(土)晴れ
ラジオ文芸選評「俳句」 兼題「鳥帰る」
「入選」
- 暁の光をまとい鳥帰る
- 海境(うなさか)の定かなる日や鳥帰る・・海境とは海の神様と我々が住んでいる境のこと定かなる日とは晴れていて海の境がよく見えるということ
- 乾坤(けんこん)の風整えて鳥帰る・・乾坤とは天と地のこと・・雄大広大な世界が格調高く詠われている。
- 鳥帰る長幼の序のあるらしく・・長幼の序とは守るべき順序のこと。
- 美吉野は雲のまほろば鳥帰る・・まほろばとはすぐれた地。土地褒めと空を褒めている美しい句
- 殉教の島へ弧を描き鳥帰る・・殉教の島←地名を言ってしまうよりいい
- 先頭の声を信じて鳥帰る
- 風切りの音を残して鳥帰る
- 校庭の子らに送られ鳥帰る(青森県八戸市)・・生電話。来客中で聴いていらっしゃらなかったそう。三月の初め頃で今年は早かったなぁ。小学校の子らが拍手していた。見たままそのままを詠みました。とたしか雁でした。雪はないです。
- 近江富士丹波富士越え鳥帰る(京都府)・・おっ!丹波!
- 鳥帰るゆるりと鯉も動きけり・・寒鯉(かんごい)は季語。水ぬるむ季節。韻が美しい。
- 鳥帰るアムール川の彼方まで・・川の名前が効果的です。
- 悲しみに窓を開ければ鳥帰る
- ホームにて渡す手紙や鳥帰る・・生電話。お留守でした。
- 鳥帰る単身赴任早五年