がんばってきた…。

６年生になってから入団した女子の３人は「先輩達」に囲まれて元気にやっている。

その中で、思うようにショットの技術を身につけることができずにいるＭ。
ミニバスで付き合えるのもそう長くないこともあって、反復練習に取り組んだ。
丁寧に、ポイントを外すことなく、積み重ねを大事に…。

ゲームの中のほんの一部分を切り取った反復練習は楽ではない。フィジカルにもメンタルにもかかる負荷が気になる。

「きつくないか…？」
「…。」（うん）
「続けるかどうかを考えよっか。コーチがきつ過ぎるって判断したら止めよう。」
「卒団だって間近なのでやりたい。」
「そういう問題じゃなくてね。時間があっても無くても、それが良ければ続ける。続けない結論だってある。辛いばかりじゃ意味はないし…。」

そんな会話の次の練習日、練習の日記を読んで、ついため息…。
おそらく初めて彼女の中のバスケが伝わってきた。
（続く）