先日私の誕生日だったのですが、
毎年離れて暮らす弟も同じ5月生まれなので
私たちは年一回「誕生日おめでとう」とメールのやり取りをします。
このタイミングでしかコンタクトを取り合わないドライな姉と弟。
弟とは4歳年が離れていて、
今はどちらも「おじさん・おばさん」と呼ばれるような良い歳になりました。
しかし私の知る限り、弟は今でも自由奔放な独身・一人暮らしで
私にとっては「離れていても気になる家族」の一人です。
そして、私にはそんな弟の他に、
もう2人、「不思議な双子の弟」がいます。
なぜ不思議なのかと言うと、
生まれる前、6ヶ月位の大きさで、
母のお腹の中で亡くなってしまったから。
私は当時2歳くらいで、
もちろん双子に対する記憶はなく、
天国に行った弟たちの存在は
その後の墓参りや、親からの話を聞いて理解しました。
しかし、何十年経った今でも、この光景だけは覚えています。
当時家に帰ってきた父が
「ダメだった。明日からお母さん少し入院するからね。でもすぐ帰ってくるから。」と私に声を掛け、
とても残念そうに大きく肩を落とす姿です。
幼い子供ながら、事の重大さだけは感じ取っていたのかも知れません。
で、話を現在に戻すと、
先日の年一回しか連絡を取り合わない
リアル弟とのやり取りをきっかけに、
ふと気付いたことがあります。
「そういえば、私は本当は3人も弟がいて、私は『すごいお姉ちゃん』だったんだ😳」ということ。
~私の下には3人も男の子(弟)がいる~
~私は3人の姉なんだ~
そう定義すると、
「私、なんか凄くない?」
「私、頑張ったじゃん!」
という、
自分を肯定し、勇気づけるワードが沸々と心の中を満たしていったのです!
もちろん、双子の弟たちは実際に産まれたわけではありませんから、
姉としてその子のお世話したことも、
面倒を見たことも一切ありません。
しかし、この世には確かに母がお腹に宿した双子の記憶があって、
紛れもなく母の子として、
私の弟として存在していた。
この世に居ないのに、
ずっと家族の心の中に存在し、
いい歳して迷ってばかり、自信の無い私をこうして勇気づけ、支えてくれている。
亡き弟たちのなんと偉大なこと!
双子がお空に行ってしまったことで、
次に生まれる今の「リアル弟」との出会いも繋いでくれたのです。
当の母は、双子のことを
今はどう思っているか、分かりません。
私より更に年季の入った母ですから、
もう双子の事は何とも思ってないかも知れないし、
もしかしたらこのブログを読んで
「今さら変な思い出をむし返して!」
と不快な思いをしているかも知れない。
そして双子の方も、
もしこの世に生まれていたら、
良い人間関係が築けなかったかも知れないし、
生まれる前の赤ちゃんの、どんな未来でも自由に描ける良い思い出だけを残したかったのかも知れない。
もし、うちの母と同じように、
お腹の小さな命がお空に行ってしまったお母さんが居たら、
この世に生まれなくても、赤ちゃんはとても偉大な力を持っていて、
何十年でも心の中に存在しているから、
お母さんはそんなに悲しまなくても良いと伝えたいです。
長い話をここまで読んでくれて
ありがとうございました。