気紛れ書評

かなり偏りがありますが、それでもよろしければ・・・

水の繭

2006-11-04 23:48:02 | 小説(国内)
著者:大島 真寿美
出版社: 角川書店 (2002/07)


なんかこんな半透明っぽい紙
むかし便箋にあったなぁと思った表紙です。
今は結構ありきたりだけれど、あの頃はめずらしくて可愛かった。


変わった人がたくさん出てくる話。

父親が死に、独りになった主人公と
家出常習犯の従姉妹
親の離婚で離れ離れになった双子の弟(兄)
死んだ子供が今でも見える女の人・・・

嫌なものは見ないように生きる人や
よさそうな方を選び続けて行きたい人や
いろいろ生き方は違えど
みんな少しづつ孤独や寂しさを抱え
埋めあい支えあっている。

主人公が独りぼっちになってから
感じないように蓋をしていたことに
一歩づつ歩み寄っていく話です。

前半、やや長いか?と思うところもありますが
我慢して読んで、まぁよくなってきたかなという感じ。
後半から不思議な雰囲気色が強くなってくるので
そこからは面白いと感じました。
読みはじめから前半がもっと惹き付けられる描かれ方だとよかった。。


最新の画像もっと見る