気紛れ書評

かなり偏りがありますが、それでもよろしければ・・・

リピート

2007-12-22 11:23:19 | 小説(国内)
著者:乾 くるみ
出版社: 文藝春秋 (2004/10/23)


記憶だけをもって10ヶ月前の自分に戻るというリピート体験をする
主人公と他選ばれたメンバーの話。

普通のタイムトラベルの話より、感情も出来事も現実的でよくできている。
ファンタジーを求める人は夢が壊れるかも。。
適度なスリルと、納得できるオチで、ほんとに良いと思うのだが
黒幕の描き方がイマイチ・・・
もうちょっと丁寧に書いて欲しかった。ここでちょっと醒めた。

ストーリーはホントにいいと思うので全体的にはまずまずなところ。

モルヒネ

2007-12-12 00:52:10 | 小説(国内)
著者:安達 千夏
出版社: 祥伝社 (2003/02)

この本が出た頃、本屋さんの店長オススメになってる事が多かったので
気にはなっていたのですがなんとなく読まなかった。
「ヒリヒリするような」話だそうで。
うーん、ありきたりっぽいような気がしてしまった。


最近たまたま人に借りたので読んでみたのですが
あの頃の直感は間違いなかったようです。。。


話自体はまぁいいんだけど
クドいっていうか、「だからわかったって!で?」ってくらい
主人公の心の中が繰り返し描かれていて苦痛でした。
良いストーリーではあると思ったけど
その文章で安っぽさを感じました。