著者:乙一
出版社: 集英社 (2000/05)
過ぎてしまった夏を惜しんで、こんな時期にホラーです。
著者の作品で一番初めに呼んだのは『平面いぬ。』だったと思います。
今回デビュー作を読んでみて、平面いぬ。を読んで想像していた彼の印象と
少々違ってびっくりしました。
確かにどちらもゾクっとするような話ですが
平面いぬ。は怖さよりも不可思議さ、夏と花火と・・・は現実的な恐ろしさと二転三転の展開の怖さ
「怖い」の種類が違うので、いろいろな書き方をするんだなぁと思いました。
基本的にはどちらもいいとは思いますが
作風としては平面いぬ。のほうが私は好きです。
(もともとホラーはあまり読まないので)
夏と花火と・・・のほうがゾクゾクする。
二つの作品が入っています。
『夏と花火と私の死体』と『優子』
この二つとも、面白い作品です。
前者の方は、登場人物の緑の描き方が、話が読めてしまってなんだか・・・とは思いますが
犯人探しやトリック暴きといった類の小説ではないのではないかと思い
特に気になる程でもないので目をつぶります。
語り手が死体であるところも、面白いのですが中盤は不自然な感じです。
後者は、初めは結構よくある話かな?と思いきや最後は・・・という感じです。
秋の涼しい夜に、更に涼しくなるのもよいかも知れません。
出版社: 集英社 (2000/05)
過ぎてしまった夏を惜しんで、こんな時期にホラーです。
著者の作品で一番初めに呼んだのは『平面いぬ。』だったと思います。
今回デビュー作を読んでみて、平面いぬ。を読んで想像していた彼の印象と
少々違ってびっくりしました。
確かにどちらもゾクっとするような話ですが
平面いぬ。は怖さよりも不可思議さ、夏と花火と・・・は現実的な恐ろしさと二転三転の展開の怖さ
「怖い」の種類が違うので、いろいろな書き方をするんだなぁと思いました。
基本的にはどちらもいいとは思いますが
作風としては平面いぬ。のほうが私は好きです。
(もともとホラーはあまり読まないので)
夏と花火と・・・のほうがゾクゾクする。
二つの作品が入っています。
『夏と花火と私の死体』と『優子』
この二つとも、面白い作品です。
前者の方は、登場人物の緑の描き方が、話が読めてしまってなんだか・・・とは思いますが
犯人探しやトリック暴きといった類の小説ではないのではないかと思い
特に気になる程でもないので目をつぶります。
語り手が死体であるところも、面白いのですが中盤は不自然な感じです。
後者は、初めは結構よくある話かな?と思いきや最後は・・・という感じです。
秋の涼しい夜に、更に涼しくなるのもよいかも知れません。