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気紛れ書評

かなり偏りがありますが、それでもよろしければ・・・

劇場

2007-03-25 14:58:15 | 小説(海外)
著者:サマセット・モーム
訳:瀧口直太郎
出版社: 新潮社; 改版版 (2006/12)


映画が上映されていたので読んでみました。

女優をテーマにした作品はたくさんあるけど
ドロドロしてたり試練がいっぱいあったりゴシップみたいなネタとか・・・
なんだか似たり寄ったりでイマイチだと思うことが多かった。

けどこの作品はそんなにありきたりじゃない。


大女優でしかも女優であることにストイックな女性の話。
女優であるために、私生活も大衆の期待通りの生活。
しかもそれを自分でも疑問に思わない。
いつもの女優物の小説なら、ここでホントの自分との違いに苦しんだり
周囲のものが彼女の生き方に疑問を持ったりとするのだけれど
この主人公は、いろんなものを我慢しているけど、今の大女優の立場を手放すよりは
我慢の方がずっとマシだと思っているし
夫も友人たちも、主人公のそんな生き方を演技だと疑いもしない。
そんな風にずっと順調だったところへ現れた若い青年に、主人公は恋をする。

多分、恋というより、若さを取り戻したような華やぎが楽しかったのかもしれない。
でも、その青年が思い上がった上、若い女優に心変わりし
主人公に同じ舞台に立たせてくれるよう頼むのだが
そこで主人公は逆上したりしない。
大女優なりのやり方で、おとしまえをつける。
その場面は見ていてかなり爽快です。


映画では主人公の若い頃の話はカットされているみたいだけれど
それでも充分面白いとは思います。
結局映画は観ていないままですが。。。


青年と若い女優に目に物見せたあと
最後に主人公は食事に行きます。
そのシーンがまたいい。
舞台上での復讐シーンよりも、私は好きです。

女優として、若さを失っていくことを受け入れ、逆らうことなく歳を重ねていく過程も
見習いたいところです。

ガールズ・ナイト

2006-12-09 10:18:36 | 小説(海外)
著者:アイリス・レイナー ダート
訳者:小沢 瑞穂
出版社: 小学館 (1996/11)


海外の小説は苦手なのは分かっていましたが
この有頂天な感じの表紙に惹かれて手にしました。


学生時代の親友同士。50代になった今も友情が続いている。
みんなハリウッドでそれぞれの仕事で生きているが
年齢の悩み、セクハラ、理想の仕事と「売れる仕事」とのギャップなど問題は尽きない。
そんな日々のストレスから解き放たれる時間がガールズナイト。

その日だけは仕事であっても駆けつけて
学生時代のただの女の子に戻って
自虐ネタで笑いをとり、恋の話で色めきたつ。


ハリウッドの内面を盛り込みつつの、それぞれの登場人物の話が交互に描かれて
話は進むが、どうも途中から退屈になってきました。。。
中盤、一人がある事件によって意識不明の重体になり
その病院のベットサイドでガールズナイトが開かれるのだが
その辺りから彼女たちの話が、今まで隠していたことなどの告白になったり
犯人が登場したりで、少し変化が出てきたのでなんとか最後まで読んだが
読み終わるのに3週間近くかかりました。

まず英語の名前が覚えられないし。。。


ショウビジネスに興味がある人なら少しは面白く読めるかもしれません。
でも盛り込まれているネタはたいして多くないので、期待せぬよう。