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朴大統領の弾劾案の動き

2016-12-10 19:02:42 | 日記

昨日、韓国朴大統領の弾劾案の採決が行われました。

聯合ニュース等で、動きを追いました。

朴大統領の弾劾案きょう採決 午後5時前後に判明 2016/12/09 08:15

 【ソウル聯合ニュース】韓国国会は9日午後、本会議で朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾訴追案を採決する。結果は午後5時前後に出るとみられる。韓国の運命を左右しかねない弾劾案の採決は政界だけではなく、全国民が注視している。

国会の本会議場=(聯合ニュース)国会の本会議場=(聯合ニュース)

 

 弾劾案は、前日午後2時45分に報告されたため、国会法に基づき、24時間後の9日午後2時45分から採決の手続きを始められる。これに伴い、本会議はこの日午後3時に予定されている。丁世均(チョン・セギュン)国会議長は「定時(午後3時)に直ちに本会議を行う」と予告した。

 国会議員の3分の2(200人)以上が賛成すれば、弾劾案は可決される。朴大統領の職務はすぐに停止され、黄教安(ファン・ギョアン)首相が代行する。

 野党・無所属の国会議員172人全員が弾劾に賛成を表明しており、与党セヌリ党の128人の決断が可決の鍵を握ることになる。

 可決されれば、憲法裁判所が180日以内に弾劾の可否を判断する審理作業に入ることになり、「大統領の任期短縮」という未曾有の事態につながる可能性もある。これは2017年12月に実施予定の大統領選が前倒しされることを意味するため、早くから保革が対立する状況になると予想される。

 このため、弾劾に反対してきた与党執行部は本会議直前まで否決に向け全力を注ぐ予定で、野党3党は前日から徹夜で可決に向けた総力戦を展開している。

 現在としては可決される可能性が高いとみられている。ただ、可決の鍵を握るセヌリ党の非主流派が弾劾理由から2014年の旅客船セウォル号沈没事故当時の朴大統領の「空白の7時間」関連部分を削除するよう求めたのに対し、野党は修正せず、原案を維持したため、予測不可能な状況が展開されるとの観測もある。

 弾劾案が可決されても野党側は朴大統領に対する下野闘争を続けるとみられ、与党とのせめぎ合いが続くとみられる。

 弾劾案が否決されれば、与野党いずれも逆風に見舞われ、政局は大荒れになると予想される。


弾劾可決で涙

弾劾可決で涙

朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾訴追案が国会本会議で可決された。国会の傍聴席には2014年の旅客船セウォル号沈没事故の遺族らが訪れ、採決を見守った。弾劾案には朴大統領の弾劾理由の一つとして、同事故への対応の不備も含まれている。弾劾可決後、涙を流す遺族ら=9日、ソウル(聯合ニュース)

 

朴大統領18年の政治人生に汚点 親友の国政介入で信頼失墜2016/12/09 16:55

【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領に対する弾劾訴追案が9日、国会本会議で可決され、朴大統領は憲政史上で2人目の「国会の弾劾を受けた大統領」という汚点を自らの政治人生に残すことになった。

朴大統領(手前)と崔被告=(聯合ニュース)朴大統領(手前)と崔被告=(聯合ニュース)

 親友の崔順実(チェ・スンシル)被告に機密文書を流出させたとの疑惑が最初に報じられてから46日にして、国家元首、行政トップとしての権限行使が国会により強制的に中断させられた。

 朴大統領は18年前の1998年に国会議員に初当選して以降、「原則と信頼の政治家」という政治的資産を築き上げ、2013年に韓国初の女性大統領に就任した。

 だが、先月4日の国民向け談話で語った通り「私自身が警戒の垣根を下げた」崔被告につけ込まれ、国民の信頼を失うという最悪の危機に追い込まれた。

 朴大統領は1997年11月にハンナラ党(現セヌリ党)に入党し、政界入りした。79年10月に父親の朴正熙(パク・チョンヒ)大統領(当時)が銃弾に倒れた後はひっそりと過ごしていたが、韓国を襲ったアジア通貨危機をただ見ているわけにはいかないと、再び大衆の前に出たのだ。

 朴大統領は2004年から2年3カ月にわたりハンナラ党の代表を務め、大物政治家としての地位を確実なものにしていった。国会議員の再・補欠選挙や統一地方選挙で、当時の与党だった「開かれたウリ党」(現・共に民主党)を相手に完勝を収めた。

 06年の地方選遊説時に暴漢に切り付けられて入院したが、退院直後に全国を遊説し、選挙を勝利に導いた。「選挙の女王」という異名も付いた。

 07年の大統領選挙の候補を選ぶ党内予備選挙では、後に大統領となった李明博(イ・ミョンバク)氏に敗れた。李明博政権下で原則と信頼重視の政治家というイメージをさらに固め、これは12年の大統領選で勝利する下地となった。

 だが、崔被告の国政介入事件が表面化したことで、大統領就任後も崔被告と緊密な関係を続けてきたこと明らかになった。

 10月24日、韓国のテレビ局JTBCが崔被告のタブレット端末を入手し、朴大統領の演説草稿などのデータが残されていたと報じて以降、朴大統領は3回にわたり国民向け談話を発表した。先月29日に発表した最後の談話では「大統領職の任期短縮を含めた進退問題を国会の決定に委ねる」と表明したが、ついに弾劾の採決を回避することはできなかった。

 朴大統領は、最後の談話で「1998年に政治を始めた時から大統領に就任し、今日この瞬間に至るまで、ひたすら国と国民のためという気持ちで全力を尽くしてきた」と述べた。弾劾の危機に直面した朴大統領が、国民に発した最後の肉声メッセージだった。


朝鮮日報の社説もどうぞ。

 【社説】秘書室長にも会わずに政権を運営していた朴大統領2016/12/09 10:30

  金淇春(キム・ギチュン)元大統領秘書室長は7日に行われた国会での聴聞会(証人喚問)で、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領への業務報告について「必要なときは週に2回やっていた。週に1回も顔を見ないこともあった」と証言した。2013年8月から1年半にわたる秘書室長在任中、大統領の顔を見た日よりも見ない日の方が多かったというのだ。金淇春氏は前任や後任よりも朴大統領に会った回数はずっと多いと言われる。それでもこれが実態だったとはまさに聞いてあきれる。

  国民が抱く大統領の1日の生活のイメージは、朝一番は本館の執務室で秘書室長から報告を受けて始まるというものではないだろうか。朴大統領以外の全ての大統領は実際にそうしてきた。9年3カ月にわたり故・朴正熙(パク・チョンヒ)大統領の秘書室長を務めた金正濂(キム・ジョンリョム)氏によると、在任中は毎朝金氏が主席秘書官会議を開催し、朴正熙大統領が登庁するとその内容を直ちに口頭で報告していたという。ところが今の朴大統領在任中にこの常識は覆されたのだ。

  ただし崔順実(チェ・スンシル)被告といわゆる「秘書官3人衆」は例外だった。今年7月まで大統領府の食堂に勤務していた職員によると、現政権発足直後は崔順実被告が毎週日曜日になると大統領府に出入りし、その場で3人衆を交えて会議を行い、食事もしていたそうだ。また崔被告が推薦する人物が閣僚や次官、主席となり、崔被告が国務会議(閣議に相当)の日程を決め朴大統領の演説にも修正を加えていた。800億ウォン(現在のレートで約78億円)近い規模の財団運営も崔被告に一任されていた。

  崔順実ゲートの本質は朴大統領が何か特別な薬を服用したとか、手術を受けたとか、あるいはヘアスタイルを直したとかいうことではない。朴大統領が大韓民国における政権運営をどのようにやってきたのかが問題になっているのだ。週に1回も秘書室長に会わないような大統領が、この決して小さくない国をどうやって導いたのだろうか。その結果は常に存在感のない内閣と、今のこの経済・安全保障における危機的状況だ。「崔順実氏と大統領はほぼ同じレベル」「崔順実・朴槿恵の共同政権」などの言葉も聴聞会で飛び出したが、これを単なる誇張として聞き流すことができるだろうか。

  これら朴大統領の納得し難い行動については、大統領就任直後からさまざまな分野の関係者やメディアなどから多くの苦言や批判を受けてきた。しかし朴大統領はこれらを全て黙殺した。弾劾訴追案の採決が目前に迫った今、心に残るのは「朴大統領は一体どのような人物だったのか」という疑問だけだ。

 

再び聯合ニュースです。

「市民革命だ」  朴大統領弾劾可決に多くの国民が歓迎 2016/12/09 18:58

【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾案が9日の国会本会議で可決されたことを受け、多くの市民団体や市民らは一斉に歓迎の意を示した。

弾劾可決を受け、喜ぶ市民ら=9日、ソウル(聯合ニュース)弾劾可決を受け、喜ぶ市民ら=9日、ソウル(聯合ニュース)

 朴大統領の退陣を求める週末の大規模集会を主催してきた「朴槿恵政権退陣非常国民行動(退陣行動)」は直ちに立場表明を行い、「韓国の国民が誇らしい。弾劾案の可決は広場の偉大なろうそくが成し遂げた成果」と評価した。

 革新系団体「経済正義実践市民連合」の高桂鉉(コ・ゲヒョン)事務総長は「国民の名誉ある革命、市民革命の結果がそのまま反映された。憲法裁判所は国家的混乱と国政運営の空白を収拾するため、弾劾審判の結果が早い時期に出るよう努力すべき」と強調した。

 革新系団体「参与連帯」のアン・ジンゴル事務処長は「弾劾が可決されただけに、朴大統領は直ちに退陣すべきだ」と述べた。弾劾については「市民が政治により関心を持ち、参加を拡大する契機になった」と評価した。

 50代の市民は「国民の民心と要求に基づき、弾劾が可決された。国民が見ても明白な犯罪行為なのに、憲法裁がこれを認めず、弾劾を棄却するなら憲法裁も犯罪行為に同調することになる」と、憲法裁の役割を強調した。

 50代の会社員は「選挙で当選した大統領を弾劾するのは苦々しい。とはいえ、弾劾可決は民主主義と成熟した国民の勝利」と話した。

 一方、朴大統領の支持団体「朴槿恵大統領を愛する会」のチョン・グァンヨン会長は「歪曲(わいきょく)、扇動、虚偽事実流布による弾劾で全体に受け入れられない。弾劾に反対する運動を展開する」と反発した。


最後に中央日報の社説を載せます。

 

【社説】朴大統領弾劾以後…憲法と協治で乗り越えよう 2016年12月10日12時46分 

  朴槿恵(パク・クネ)大統領弾劾訴追案の国会可決はなるべくしてなった。「崔順実(チェ・スンシル)と大統領は同級であり、共同政権だと思った」という聴聞会の証人の発言のように、神聖な国家権力を民間人に譲り渡した朴大統領の主権横領は決して許されない反憲法的犯罪だった。朴大統領は昨日午後、丁世均(チョン・セギュン)国会議長の職印が押された弾劾訴追議決書が伝えられると同時に大統領としてのすべての職務が停止した。 

  これで朴槿恵政治は終焉を告げた。霧に覆われた政治も一つの峠を越えた。政局を不確実性の世界に追い込んだ最も大きな変数が消え、韓国社会は安定した局面に転換することになった。この機会を逃してはいけない。政界と経済界、社会の各勢力が心を一つにして国政を正常化しなければいけない。丁議長が弾劾案可決後、「経済が深刻な危機を迎えている。数カ月間の国政まひを整理し、これ以上の混乱はあってはならない」と民生と政治の回復を強調したのは時宜にかなった発言だ。 

  299人の国会議員のうち234人が朴槿恵大統領弾劾に賛成した。採決に参加した野党議員172人全員が賛成したと仮定して、セヌリ党議員の62人が賛成票を投じたのだ。予想を上回る圧倒的な採決結果が「朴槿恵以後」政局に投げかけるメッセージは鮮明だ。まず、朴大統領の政治的回復は不可能だった。セヌリ党所属議員が親朴を含めて大挙弾劾陣営に加わった。これは広場のろうそく集会に象徴される民心の厳重な審判がそのまま政界に反映されたことを意味する。 

  もう大統領に対する政治的審判は終わり、憲法裁判所による司法的審判だけが残っている。しかし弾劾を要求する圧倒的な民心が確認された以上、憲法裁判所がこれを翻すのは難しいと見るべきだ。憲法裁判所の審議期間も、憲裁法に上限として規定された180日を満たさないと予想するのが自然だ。12年前の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領に対する弾劾議決のように憲法裁判所の判決で覆ることはないだろう。 

  今は政局の収拾が重要だ。政局収拾は憲法と法律に基づかなければいけない。朴大統領の早期退陣が可視化しただけに、共に民主党から出る無理な政治的主張は終えるべきだ。文在寅(ムン・ジェイン)前代表は「朴槿恵大統領の弾劾と同時に即刻下野闘争を行う」とし、秋美愛(チュ・ミエ)代表は「黄教安(ファン・ギョアン)権限代行体制は受け入れることができない。国民が推薦する首相議論する」と述べたが、ともに適切でない。国政の安定を害する発想だ。 

  文前代表の主張は罷免手続きに入った人から辞表を受けるという二重処罰と変わらず、法の常識にも合わない。大統領選挙日を一日でも前倒しして自分が有利な状況で選挙をしようという計算が見える。秋代表の発言は大統領継承手続きを否定し、憲法のどこにもない国民首相を出すという反憲法的な詭弁だ。政治家であるこの人たちの大統領選挙への執着を強く批判することはできないが、民生を後押しする能力を安定的に見せることがもっと重要だ。憲法を守護するために朴大統領を弾劾しながら、国政収拾を口実に憲法を破壊してもよいのか。 

  民主党と国民の党の両野党は国政運営に対する無限の責任を自ずと抱えることになった。立法権力が国政の中心軸に浮上した。与党が沈んだことで両野党は国家権力の空間を埋める役割を担わなければいけない。これから野党と黄教安代行体制が敵対的関係になってはいけない。絶体絶命の国家危機で議会内閣になったという姿勢で協力の政治をしなければいけない。黄権限代行と野党が常時協力する体系を構築することが安定的な国政管理につながるはずだ。早期大統領選挙体制に転換するのはやむを得ない側面がある。それなら、何が重要であり、何にまず注力するべきか、賢明に優先順位を決めなければいけない。朴大統領は議会の弾劾結果を謙虚に受け入れて自粛するべきだ。朴大統領はその間、自分の罪を懺悔して許しを請うよりも、隠して否認し、抵抗することに汲々としてきた。崔順実ゲートに対する国民的な怒りも大きかったが、これに対応する過程で失機と無責任、誤った対処方式が弾劾論に火をつけたという事実を直視する必要がある。朴大統領は今後、特別検察官の捜査に積極的に協力し、「愚かな統治行為」の記録を一つ一つ残すことを願う。 

  朴大統領は憲法裁の審理期間中、強引な論理で無罪に執着する愚かさから抜け出すべきだ。朴大統領は4年前、「国民の幸せ、希望の新しい時代」を約束し、国民の直接選挙で選出された。その大統領が同じ国民の怒りで任期途中に退陣する理由が何か深く省察する懺悔録を国民の前に出すことが求められる。個人の朴槿恵でなく第18代大統領の朴槿恵として、退く最後の場面だけは毅然として感動を与える姿でなければいけない。

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