サンノゼ徒然草

米国はカリフォルニア在住の主婦の覚え書き。子育て、趣味、サンノゼでの暮らしのことなど。

中国・九州地方でも被曝の可能性のある食品検査結果が ~グリーンコープの発表より

2011-06-27 16:08:56 | 東北関東大震災
友人情報です。

中国・九州地方で40万人の組合員を持つ生協「グリーンコープ」、国の暫定基準(世界とどれくらい乖離している数値かはこちらを参照 → http://kingo999.web.fc2.com/kizyun.html)ではなく、独自の基準値で食品検査を実施してきました。

グリーンコープでは、放射性セシウム10ベクレル/kg以下とし、10ベクレル/kg以上の数値が検出された場合は理事会に報告し、取り扱いを検討決定する、としています。

6月16日、 国産牛赤身切り落とし(小分けロール)200g」)で放射性物質セシウム11ベクレルが検出されました。それに伴い、グリーンコープではこの現実に対する姿勢と対応を組合員に報告しています。

http://www.greencoop.or.jp/news/gnn/201106/20110620-1/

そして、上記リンク内にある「グリーンコープ共同体第五期通常総会 特別決議」の文章。
下記に抜粋転載しました。

放射性物質拡散予想図(http://www.witheyesclosed.net/post/4169481471/dwd0329)で、大気や風向きで、ここ各地がその影響かにある図を見てきました。なので、薄々と日本全国に放射性物質が拡散する現実が起こりうることは感じていました。でも、いざ、こういう事態に出くわすと本当に足がすくみます。私達に日本を救うために、日本にいる家族や友人の被害を軽減するために、何ができるんだろう。

この現実に涙が出てきます。「日本の大気と大地と水がこれ以上、とりわけ西日本・九州の大気と水と大地がこれ以上放射性物質で汚染される」ことがないよう、本当に福島原発を何とかして欲しいです。

***

―東日本大震災にともなう東京電力福島第一原子力発電所の事故に関する特別決議<抜粋>―

 後悔しても間に合わないことですが、放射能に被曝することを覚悟しなければ、食べものを口にできない事態が私たちの目の前に迫りつつあります。この事実を組合員みんなで正確に共有し、その上で渾身の知恵を振り絞りあって、生命(いのち)を守るために助け合っていきましょう。 ─(中略)─ 今から25年前の1986年4月26日、ウクライナ(旧ソ連)のチェルノブイリ原子力発電所4号機がメルトダウン(炉心熔融)した後(のち)に爆発し、広島型原爆500 発分の放射性物質がウクライナを中心に、─(中略)─広く汚染する事故がありました。グリーンコープはその際、「アクション(当該商品の供給の是非を理事会で検討を開始する)レベル」としての自主基準を「10ベクレル」と決定しました。その趣旨は、「10ベクレル」以下であれば安全である、ということではありません。何故なら、放射性物質に「安全な量」などはないからです。

 しかし、環境(大気と大地と水)が放射性物質に汚染されてしまえば、放射性物質に汚染されていない食べものを手に入れることが出来なくなります。─(中略)─ヨーロッパなどは食べずに飢えるか、食べて放射能に被曝するか、という選択肢しか残されていませんでした。しかし当時、日本はウクライナ(旧ソ連)から遠く離れていましたので、努力すれば「10ベクレル」以下の食べものを確保できる見とおしがありました。

 そこで、グリーンコープは「10ベクレル」以下という自主基準を決定し、努力し、この「自主基準」を守りとおすことができました。しかし今回は、東京電力福島第一原子力発電所の─(中略)─原子炉がメルトダウン(炉心熔融)していることが明らかになっています。そして、熔けた核燃料が環境(大気・水・大地)から─(中略)─遮蔽する目途は当面はないことが明らかになっています。したがって、今回は「10ベクレル」という自主基準をグリーンコープは守りとおすことができない、もしくは、守りとおすことがとても困難になっている、という可能性が極めて高いと判断せざるを得ません。何故なら、熔けた核燃料は高濃度の放射性物質を放出し続けているからです。─(中略)─ そして、時間の経過とともに、関西、そして九州に近づいてくるはずです。─(中略)─ 原発事故がこれ以上、日本の大気と水と大地、とりわけ西日本・九州の大気と水と大地を放射性物質で汚染することになれば、自主基準(アクションレベル)としての「10ベクレル」は意味を失い、守れなくなると考えられたからです。

 人間は、それしか食べるものがなければ、食べるほかはありません。汚染の濃度にもよりますが、人間は放射性物質で汚染された食べものを食べても、すぐには死にません。しかし、食べものを口にしなければ、人間は間違いなく飢え、そして死にます。ですから私たちは、日本の大気と大地と水がこれ以上、とりわけ西日本・九州の大気と水と大地がこれ以上放射性物質で汚染されることになれば、「10ベクレル」という自主基準(アクションレベル)は意味を失うことになると考えていました。─(中略)─私たちはしたがって、この事実を組合員みんなで正確にまず共有し、その上で渾身の知恵を振り絞りあって、生命(いのち)を守るために助け合っていくべきであると考えます。グリーンコープ40万人組合員の理解と呼応を心からお願いします。

2011年6月15日
グリーンコープ共同体第五期通常総会