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ジーンズリペア&リメイク工房 hands-on 日記(旧ブログ)

デニムの産地、岡山から発信するジーンズ日記(2010年12月~2016年1月)

DENIMEのジーンズ スレキ(前ポケット袋布)の交換 (リベット表再利用の追加事項あり)

2012年08月05日 | ジーンズリペア ポケット

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


ちょっと最近のブログネタが激しいものが

多くなってきたので、スタンダードな物を

紹介致します。






前ポケット


裏から見ると






ポケット口の破れと底の破れ

携帯電話をポケットに入れる習慣のある方は

このような破れ方をします。

底の穴は角の尖った部分の擦れ

ポケット口は出し入れを繰り返した擦れ

だと思います。







どこのブランド?





DENIME!


このラベルは初めて見ました。

デザインもレプリカ系とはちょっと違うし、

色々なモデルがあって楽しいです。







お話を戻します。

スレキ(ポケット袋布)はデニムに比べると生地が薄く

強度的に弱いです。

ちょっとした穴であればリペアで問題ないですが

穴が大きいと交換をお勧めしています。


それには理由があります。

薄手の生地に対してリペアステッチを入れると

リペア部分の強度が増して、周辺が破れてくるからです。

それを防ぐには全てにあて布をあてて、全てリペアしないといけません。

そこまでしてお金を掛けるのであれば

交換したほうが安く済みます。


スレキの交換には一つだけ問題があります。

それはリベットを交換しないといけません。

一度プレスで圧縮されたリベットの再利用は出来ません。


<2015/12/31追加事項>-----------------

今回のようなリーバイスタイプのリベット表の再利用は

かなりの高確率で出来るようになりました。

裏側は既製品の新品リベットを使います。

リベット表の再利用が成功したら、工賃を頂くようにしています。






という訳で交換します。

(前置き長くてスミマセン)





解体したスレキのコピーを取ります。

新しいスレキは私のこだわりのスレキです。

501XXオリジナルを参考にしながら

しなやかで柔らかい ながらも目が詰まった強度のあるタイプ

色々とサンプリング テストを繰り返し この生地に辿りつきました。











取り付けもこのような感じで

ジーンズを作るのと同じ工程を辿ります。


作り方を知っているので

あっという間に付いてしまいます。

実は解体する方が時間が掛かっています(汗)





出来上がりがこちら







綺麗に直ります。














ポケット口も切れて無かったので完璧だと思います。








今回は奇跡的にリベットのフタの再利用に成功しました。

フタが傷ついています。

工具を使って外すのでこれはしょうがないです。

下の足の部分は交換しています。

DENIME-HY- って刻印がある。

HYって林さんのイニシャル?

細かい所にもコダワリがありますね。

さすがです。




右前ポケットスレキ(袋布)の交換

こちら工賃が6000円(別途送料)



使えなくなったポケットも綺麗に直りますよ。

オーダーお待ちしております。

・ご依頼の流れは以下のページで説明しております。
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