花師のここだけの話し

花師がお届けする熱い想い。気ままに気まぐれに、ぼちぼち更新。ええ塩梅でお届けします。

八重咲きのユリ

2012-01-20 16:58:58 | Weblog
前回の仕入れで、新種の八重に咲くユリを購入。

仕入れの時点でなかなかのお値段だったのだが、やはり変ったものをご提供したい!
てな気持ちから、思い切って仕入れしたのだが・・・
カサブランカのような大きなユリと、それほど価格は変らないが、5本購入しただけでもそこそこのお値段。

果たしてこれが売れるのか?!

当てがなければ買いません。
街に立ち並ぶ普通の花屋さんではない、一風変った花屋です。
息子店長曰く

「花のない花屋やなぁ~」と笑います。

数年前、月9で放送されていた「薔薇のない花屋」よりも、聞こえも見た目も悪い花屋です。
でも、これも考えに考えた結果です。
在庫を抱える事が、商売をする上で厳しく。
売れない花を抱えるほど、楽な商売もしていません。

完全予約制!

少々聞こえはいいですが、そんな感じです。
だからこそ、変った花を見つけても、すぐに手を出す事無く、頭の中で作戦を立てます。
あの店に活けて、あの注文に使って、残った花はあ~して、こ~して・・・
考え抜いた仕入れがあるからこそ、なんとか生きて行けてるんやと思ってます。

だからこそ、敏速に動きます。
小回りを利かして、右や左に行ってり来たり!
動き回ってナンボです。

大和魂という、子どものクラブチームが入り口になり、仕事も頂いたりしております。

朝から八重咲きのユリを一本、隣町へと配達に伺い。
その足で奈良へと車を走らせました。
奈良のお客さんの家に花を活けると、「いや~変ったユリやねぇ~」と喜ばれると・・・
うれしいです。

たった一本の花の存在で、話題が飛び交い、笑顔がちょっとこぼれたら、ほんまうれしいです。

成功してるわけでもなく、これから先も成功するなんて事はないでしょう。
でも、お金やないなぁ~って、心の底から思います。
お金以上の・・・
なんかわからん何かを、もらってる様な気がします。

まぁお金がないと、変った新種の花を仕入れる事も
花屋を続ける事も出来ませんが、それでもボチボチやって行けたら、それでも十分やと思います。

成功してる方から言わせれば、間違いなく「負け犬の遠吠え」やと思います。
ごめんなさい。
現実から逃げてるんやと認めてます。

でも、変った花を持って行って、「こんなん初めて見た」って言われたり
「可愛い」なんて喜ばれた・・・

やっぱりうれしいです。

八重咲きのユリ
幾多にも重なり合う花びらの魅力って、手にとってみないと分かりません。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿