花師のここだけの話し

花師がお届けする熱い想い。気ままに気まぐれに、ぼちぼち更新。ええ塩梅でお届けします。

夏の終わりの最後のレッスン

2017-08-22 11:00:26 | Weblog


まだまだ暑い夏の終わり
涼しげな色を集めてのレッスン。
薄紫というか?ピンクというか?
涼しげな色合いのピンポン菊。
薄紫のグラデーションが綺麗な八重咲きのトルコキキョウ。
青いリンドウに白いディンファーレ。
左利きのおばあちゃんは、向かって右に広がるエルシェイプを選択。
当日は左利きを矯正され、右手も使える二刀流。
剣豪宮本武蔵もまた、独学で掘り出した仏像を左右対象にする為に、左手を強化。
それが繋がり、二刀流使いになったわけではなく、あくまでも仏像の顔を左右対象にする為だけ。
二刀流も一度、抜き差しを抜いただけで、それが一人歩きしいつしか二刀流と呼ばれる。
華道の世界での二刀流は御法度!
器を回すことも許されず、引き算の世界で空間を楽しむ。
西洋のアレンジでも、器を回すことや、両刀使いもあまりよしとされない。
不自由な世界の中で作り出す事を美されて来たが、挿し方をいちいち知らせることもないので、出来上がりがよければそれでよし!
楽しければそれでいい。
欲を言えば、花の「座り心地のいい」場所に、人がそっと入れて上げるコトを優先してあげればよし。
型にはめたい華道。
型にはめずに自由にというのがアレンジ。
でも…
自由ってのが一番厄介で、自由にするほど難しいものはない。

夏の終わりの最後のレッスン。
涼しげな花が、そっと涼を感じさせてくれる。

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