猫屋敷の無駄ブログ

現在、我が家は猫3匹。もう猫屋敷とは呼べませんけど。。。

2013年5月釜山③

2013年05月11日 | 海外旅行
私にとって、1回目と2回目との釜山の大きな違いというのは海雲台地区。
以前はバスでしか行けなかったし、単なる海水浴場にしか思えなかった。
が、映画やドラマ等で見るとえらい様変わりぶりで、でかい橋がかかり、超高層ビルが林立し、ぜひとも行かねばと思っていたのでした。
海水浴場・トンベク公園も、昔と違ってえらく洗練されたものになってます。フラフラ歩きながら、広安大橋をよく眺めようと近づくのだけど、どうしても全貌が見えない。どこから上ればいいのかすらわからない。これって自動車専用の橋だったのですね。長さが7キロ以上もあるから、歩けないのが当たり前?
とにかくその橋を眺め、その橋を渡りたい。釜山駅前のシティツアーバスなるもののバス停見てたら、夜景コースといって、夜1便だけそれ風のコースがあるじゃないですか。で、出発時間前にバスのところに行って運転手さんに尋ねると、「予約が必要で、席はありません」とあっさり断られました。ギャフン。
で翌日朝から、観光案内所に行き、予約をとってもらいましたとさ。本来は前日予約が前提らしいのですが、ひとりだけなら席が空いていたということで、無事予約完了。
夕方早めに行って、釜山駅前のバス停に並びます。なんせ早いもの順でいい席に座れるから。
飛び込みのロシア人夫婦がやってきましたが、昨日の私同様に断られておりました。バス停に「要予約」とでもでかく表示しといてくれればいいのに。。。
バスの入口で、予約名を告げ、料金10,000ウォンを支払います。
ちょうど5月5日は子どもの日で、子ども連れの韓国人家族もおりました。男の子がお父さんに確認しております。「パパ、割引券ちゃんと持ってきた?」気のきいた息子だこと。


まずは出発前に運転手さんからの説明。「夜に海水浴場見ても仕方ないから、広安大橋がきれいに見える広安海水浴場と金蓮山の2か所でフォトタイム10分ずつ取りますが、それ以外は車内から夜景をご覧ください。帰りには広安大橋を渡ります。」とのこと。やはり思惑通り、橋を楽しむ為だけの2時間半コースであった。
車内は正面と各座席前にモニターがあって、ルート中の観光案内をしてくれます。で、外国人にはイヤホンを貸し出してくれ、座席のモニターで英語・中国語そして日本語を自分で切り替えるようになっているのです。が、主モニターの韓国語がビンビン耳に聞こえてくるもんだから、私はどっちにも集中できずにいたのですが、途中で私の座席モニターがフリーズして、主モニターの案内しか結局聞けなくなりました。
でも、夜の金蓮山に登るなんて自分じゃできないですもんね。実にきれいな橋を見ることができました。


腕が悪くてこの程度の画像しかアップできなくてすみません。
是非ご自分の目で見ることをお薦めいたします。

ただ一言だけ。
せっかく月見(タルマジ)の丘まで行ったのに、車内からじゃ月は見えないと思う・・・

2013年5月釜山②

2013年05月10日 | 海外旅行
以前釜山に行った時は、市外バスで慶州に行きました。ちょうど晩秋の頃で、仏国寺から石窟庵への沿道の紅葉の鮮やかさは、いまだに忘れることができません。シャトルバスの私の後ろの座席に座ってたハラボジの「紅葉がとても気持ちいい」ってため息のようにつぶやいた声と同時に。

あれからKTX(韓国高速鉄道)が開通し、慶州への路線も通りました。でも今回は別の場所に行きたい。もちKTXに乗って。
・・・ってことで思いついたのが、韓国第三の大都市である大邱(テグ)。ただ、大邱の観光って大したものがないんですよね。で、大邱経由で陜川(ハプチョン)の世界文化遺産・海印寺へ。

初KTXということでちょっと緊張しましたが、チケット売り場は一般の列車と同じだし、「東大邱」と言うと当たり前のように「KTXですね?」と言われました。なんかやたら普通。。。
それだけ高速鉄道が浸透してるって事?なんせソウル~釜山間が3時間だし。

釜山を出立し、しばらくの間は真っ暗な世界が続き外は見えません。まるで鉄道版地下鉄です。車両内天井から下がっているたくさんのテレビ。そして、その画面の片隅に現在速度が時々表示されます。270km/h?マジ?外真っ暗だし、車体の揺れやビビリもなく、快適といや快適なんだけど、全然速度を体感できません。
で、パッと視界が開けたところが次の駅、蔚山(ウルサン)でした。私の隣の席に男性が乗ってきて、席につくなりサンドイッチとコーヒーで食事を始めました。と思ったら、後ろの席の親子連れからもキムパブのゴマ油の香りがプ~ンと。韓国では、車内では食事するのが当たり前のようです。郷に入ればなんとやら、うん、帰りは私も何か食べねばと思ったのでありました。
釜山から大邱までは50分ちょいのあっという間。
東大邱駅から地下鉄で市外バスターミナルへ移動。
そういや地下鉄と呼ぶのはソウルのみで、釜山も大邱も都市鉄道という呼び名でした。地下ばかり走ってるわけではないから?いや、ソウルでも漢江(ハンガン)を越すと地上に出るから関係ないか。そこんとこ、ちょっと疑問に感じた点であります。

それから、市外バスで海印寺を目指します。高霊(コリョン)で高速を降り、伽耶山を登り始めます。見えてきたのが大伽耶山城の看板。ドラマ「キムスロ」で見たイジナシが畑を耕す姿がなぜか思い起こされて・・・って、伽耶国のお話は長くなるので省略。だいたい韓国の歴史ドラマって、1,800年前も800年前もセットがほとんど変わらなくてどうも納得いきかねる。私の頭の中に変なイメージが植え付けられるからやっぱ見ないようにしなきゃ、と改めて感じたのでありました。


そこからはますます深い山に入っていき、そして少し開けたところは日本と何の変わりもないのどかな田舎で、なぜか牛の香り。今度は「黄土韓牛」?の看板。おそらくそこが陜川。そして又山中に入って行き、ゲート手前でバスが止まり、おじさんがバスに乗り込んで来て、入場料を徴収されました。そこからが海印寺文化財区域です。
海印寺は、今から1200年前、統一新羅時代から続く古刹。とにかく大きい。韓国じゃ皆さん登山服着てお寺にお参りしてるのが納得いくほど、本殿までの道のりが遠い。


メインは、本殿裏手にある八万大蔵経殿。800年前、モンゴル侵攻の危機にあった高麗時代の王が、国の安泰を願い経典の木版を作らせました。この木版から刷られた経典は室町時代の日本にも伝わっております。そして600年前の李氏朝鮮時代、この地にその木版は納められ、その木版が炭化することもなく現存しているのであります。歳月を経た木というものは独特の匂いを放つものなのですが、あまり近づけないせいもあってか匂いがしない。他の建物が幾度となく焼失したにも関わらず、この経典を納めた建物だけは難を逃れたというのが、ますますこの経典のありがたさを高めており、又それを保存できる環境を維持できる、立地および建築・保存技術の高さには驚くべきものがあります。
蔵経殿の屋根の四隅に風鈴のようなものがぶら下がっており、又その音色が実に奥深く心に沁みます。本殿前の卍というか迷路を手を合わせてぐるぐる回る人たちの列に加わろうかとも思いましたけど、時間もないのにと思い返し、そのまま帰途につきました。
「仏様、あんにょ~ん」って、よちよち歩きの女の子の声と共に。


大邱へ向かうバスの中では、歩き疲れもあってウトウト。。。ってとこで、急ブレーキとクラクションで目が覚めました。運転手さんが、前を走るトラックに向かって大声でめちゃくちゃ悪態ついて、まあその後の運転の荒いことといったら、現世に急激に引き戻された気分で、そして恐ろしいほどのスピードで大邱へ到着。正直体感スピードはKTXよりか上でした。(笑)
チムカルビ通りなるところで、大邱名物チムカルビを食し、その後KTX内でデザートにサツマイモケーキと牛乳をいただきつつ、釜山へ帰ったのでありました。
そういや、生の春菊食べたのって生まれて初めてでした。



2013年5月釜山①

2013年05月09日 | 海外旅行
さて今年のGWどこへ行こうか?と悩みまして、5/3から5/6の3泊4日とは決定したのですが、同行者も目的地も決定せずウダウダ・・・実は心のうちでは、高雄か釜山と決めてはいたんですが、そのうちのひとつを決めきれず、そうこうしているうちに3月に入ってしまって、飛行機の格安チケットはとれなくなってしまってました。あっちゃ~!
で、そんな時目に付いたのが、JRビートルのHP。なんと5/3の午前のグリーン席が1席だけ空いてるではありませんか。これはきっと、釜山が私を呼んでいるに違いない!との勝手な思い込みで、釜山ひとり旅に決定いたしました。
いつもながらのいい加減ぶり。

釜山は17年前に一度行ったきりだから、今回が2回目となります。
前回も同行者を見つけられず、結局面倒なので一人で行くと言ったら、丁度北による拉致被害家族がマスコミに取り上げられ始めた頃で、亭主から「もし北に拉致されても、どんなことしても生き延びれ」と訳わからない激励を受けたのでありました。
今回は北のミサイルが話題でしたので「戦争始まるぞ!」と脅されたのですが、結局全世界からの断固とした非難に考えを改めた・・・のかどうかはわかりませんが、いまだに発射はされておりませんね。まあ色々と心配したって、なんも始まらないってことでは?
そんなこんなでひとり旅の出発~♪

まずは、初ビートル。
飛行機チケットって、日時・間に入る会社・予約方法などなどで全部価格が違うのに、ビートルの値段って1年365日変化ないのですね。なんと良心的。
ただ3時間すわりっぱなしってことで、不安なもんだから往復ともグリーン席。
行きの博多港では、ターミナルに入ってあまりの行列の長さに驚いた。聞けば30分に一本出港しているので、3便分同時のチェックインらしい。というか、すでに8時なのに、係の方が「8時発の乗客の方いませんか~?」と呼ぶと、その列のあちらこちらからいくつかのグループが出てきたことにさらなる驚き!飛行機では到底考えられないいい加減さ。その程度のいい加減さって、嫌いではないけど。ただ、おかげでその後私の便まできっかり10分ずつ出港が遅れたのでありました。
グリーン席のチェックイン窓口は一般席とは別なのでとってもスムーズ。1時間前に来る必要無かったな、というのが正直な感想でありました。
大きな荷物どうするんだろうと思っていたら、「お預かりいたします」といって乗務員さんがラゲッジスペースに置いてくれました。出港すると早速おしぼりとブランケットのサービス。それからサンドイッチかお菓子ボックスのチョイス。その上にビール・コーヒー・コーラは飲み放題。下船時は、グリーン席優先。プラス3000円で、なんか待遇ええわ~♪
飛行機は滞空時間短くて、映画とかあったかどうかすら記憶にないけど、往復とも映画一本まるまる楽しめました。行きは「フライダディ」帰りは「裸足のギボン」。前者は以前2回ほど見たことがあったけど、イ・ムンシク氏がバスと競争するシーンは何度見ても興奮してしまう。ってことで、あっという間に釜山に到着してました。後者は・・・内容が私の趣味に合わないし、疲れもあってか、ほとんど寝てたようです。シン・ヒョンジュン氏とキム・スミ女史の体当たり演技はたいしたもんですけど。
まあそんなこんなで、国内並のお手軽さで釜山港に到着しました。なんせ乗務員すべて日本人だし。いかんわ、このお手軽さ。ますます外国と思えなくなっちまう。正直、税関を通るかどうかの違い程度?

福岡の入管での会話。
「おひとりですか?」「はい」
「行きも帰りもおひとりですか?」「はい」
「もしかして誰かから託ったものとかお持ちではないですか?」
私って運び屋に見えるくらい、怪しかったのかなぁ???