宗教2世の困ったちゃんは、高校1年のクラスメートだった。彼女は、学年1位のアイドルで、芸能界のスカウトもあったようだ。
でも同性からは好かれず、友達がいなかった。私は、こんな可愛い子がなんで友達がいないのか、なんで女子が嫌がるのか、わからなかった。
後でわかったが、一緒にいて自分より可愛い子と一緒にいると、引き立て役になるので、嫌なのだと知る。
私は彼女から「まりあ、まりあ」と呼ばれて嫌な気がしなかった。むしろ「まりあは、いい子だ。いい子だ」と持ち上げられ、褒められて、むしろ気持ちがよかった。それから仲良くなった。
彼女はズバ抜けてモテたので、男子の告白に付き合わされることも多かった。
その頃、私が好きだった男子がいた。そのことを彼女もよく知っていた。ところが、その男子が彼女に告白をした。
そして彼女は私に電話してきて、「○○とつきあってもいいかな?」と聞いてきた、私はものすごくショックだったが「いいんじゃない。つき合えば。」としか言いようがなかった。彼女はしばらくつき合っていて、すぐに別れて私に「まりあに○○くん返すね。」と言われた。返すってものじゃないだしと思った。
それからも、そのあと私が好きになる人と彼女は付き合うということがあった。私は、傍観者だった。何も言えなかった。
彼女は、悪気もないのかもしれないが、私には応えた。2回そういうことがあったにも関わらず、私は彼女と友達を続けていた。自分の気持ちに蓋をしてつきあっていた。他の友達にも「なんで友達付き合いしているの?」と言われていた。私は大馬鹿者だったのかもしれない。