濱寅の好き勝手BLOG

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血は繋がらないけど家族「エンジン」&「瑠璃の島」

2005-06-03 | テレビ

ドラマの王道はホームドラマだが、登場する家族にはさまざまな形がある。
フジテレビ系「エンジン」(月曜後9:00)と、日本テレビ系「瑠璃の島」(土曜後9:00)は、血のつながらない“家族”の絆を描き、静かな反響を呼んでいる。

「エンジン」「エンジン」■ エンジン(フジ系) 心が一つになる12人の孤児。

人気脚本家・井上由美子が書き下ろした「エンジン」の舞台は「風の丘ホーム」という児童養護施設。
幼児から高校生まで12人の子どもたちは、大人社会への不信から半ば心を閉ざし、保育士も苦労するが、父代わりの猛(原田芳雄)の息子・次郎(木村拓哉)の率直な生き方に打たれ、やがて心が一つになっていく。
「エンジン」「エンジン」「人気アイドルの木村拓哉が子どもたちと触れ合うという、これまでと全く違う表現を見たかった」と企画したフジテレビの和田行編成部副部長は話す。
フィクションとはいえ、施設で全員が必ず一緒に食事をするルールや、子どもたちが感じている孤独感などを、実話を基にして多角的に取り上げている。
そのため、ドラマのホームページには共感を示す養護施設の経験者や、ドラマを見て施設を身近に感じたという視聴者の意見が多数寄せられている。
「施設の子どもたちは、それぞれ違う理由で同じ船に乗っているようなもの。一生懸命に生きる彼らの視点を、明確に描き、伝えたい」と和田副部長は語る。

「瑠璃の島」「瑠璃の島」■ 瑠璃の島(日テレ系) 島民に愛されて心開く里子。
沖縄の離島が舞台の「瑠璃の島」。

反抗的だった瑠璃(成海璃子)も、里親になった勇造(緒形拳)ら島の人々の優しさに触れ、心を開いていく 一方「瑠璃の島」は、人口約50人の沖縄県・鳩間島の切実な過疎問題を取り上げた森口豁のノンフィクション『子乞い~沖縄・孤島の歳月』(凱風社)を原作に、島の住民と里子に来た少女の心の交流を描いたドラマ。
「瑠璃の島」「瑠璃の島」原作が、過去にドキュメンタリー番組などで紹介され、その影響で島に親子で移住してくるケースもあるという。
物語は、小学校廃校の危機を乗り越えるため、島民の一人、勇造が、母親の育児放棄で東京の施設に通っていた瑠璃を里子に迎える。
瑠璃は島に来た当初、反発して問題ばかり起こすが、島民の温かな愛情によって、かたくなだった心が解きほぐされていく。
戸田一也プロデューサーは「問題が多くて、世の中に自分は必要ないんだと思い込んでいた子が、島では皆から必要とされる。居場所のなかった子が自分の居場所を見つける。決して押しつけではなく、そんな生き方もあるということが視聴者に伝われば」という。

こうした里子や里親、養護施設をドラマが取り上げることについて『フォスターケア~里親制度と里親養育~』(明石書店)などの著書がある青山学院大の庄司順一教授(臨床保育学)は「里子や養護施設の子どもたちの実態を、どう知ってもらうかは大きな課題。
ドラマは、広く関心を持たれるためのいい機会であり、将来は(こうした子どもたちの存在が)当たり前のように思われる社会になればうれしい」と話している。

(読売新聞 記事参考)

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