英BBC放送(電子版)などによると、イタリア・クレモナのスパランツァーニ畜産研究所は、耐久レースに優勝した馬(アラブ種)の遺伝子をコピーしたクローン馬の生産に成功したと発表した。
クローン馬は03年5月に同研究所で生まれた雌に続いて世界で2例目だが、優勝馬のクローンは初めて。
競馬界や馬術競技界にも影響を与えそう。
ピエラズ2と命名されたクローン牡馬は2月25日生まれで、出生時の体重は42キロ。
“親”のピエラズは去勢された牡馬で、1994年と96年に耐久レースで優勝。
現在は米国で引退生活を送るが、去勢されたため子孫を残せず、フランスの研究機関が細胞を採取し保存していた。
ピエラズ2はレースには参加しないが、種馬としてピエラズのような実力を持った子どもの誕生に貢献することが期待されている。
耐久レースは十数キロの距離の持久力を争う競技で、特にアラブ首長国連邦などで人気という。
同畜産研究所は03年5月、世界で初めてクローン雌馬のプロメテアを誕生させた。
(毎日新聞 記事参考)