「幸せニュース」

天気　晴

昨日、折角ふもとまで行ったのに見えず終いだった富士山、去年の墓参のときには、鳴沢で辛うじて上の写真のように見えた。この大きな富士山が温泉に浸かりながら真正面に見える。わが家からの小さな富士山とは大違いだ。天気が良ければ至福の時間になる。昨日は・・裾がほんの少し見えるだけだった。

最近、というか震災以来、世界も日本もニュースになることがみんな暗い。
せめて、楽しいニュースだけを扱う「ニュースの時間」があったら・・などと家で話していたら、今夜、ＮＨＫで「幸せニュース」というのを45分だけ放送していた。今年四半期の全国のローカルなニュース（全国放送されたものもあるが）からの、見る人を幸せにしてくれる出来事だけを集めたものだった。四半期だけでなく、毎週放送してくれないかな、と思った。ＮＨＫさん、お願いします、視聴料はきちんと払っていますから。

寛大になれさうな日の豆ごはん　KUMI

富士桜

天気　晴

悪天候で1週間延ばしていた墓参りに。空は少しどんより気味でも雲はないので富士山が見えるかと思い、精進湖まで行く予定だった。
が・・富士山は見えないままでがっかり。
目的は墓参りなのだから、大雨でもなければ文句を言うのもおかしいけれど・・もう三十三回忌も過ぎている家族の墓参、観光気分は許してもらう。
霊園の桜は、1週間前なら満開だったろう。今日もまだ、残花が散っていた。でも、写真の手前の八重桜はまだ蕾のままだった。今年は、このあたりも雪が多くて桜が1週間は遅い開花だったようだ。


いつものように鳴沢の日帰り温泉へ。2日続きの温泉となった。
鳴沢の道の駅の周辺は、ミツバツツジの群生地で、そのミツバツツジと富士桜が、いつもなら見ごろなのに、今年はまだ咲き始めたばかりだった。2月の大雪は150㎝も積もったとのこと。


富士桜は、木も小さく、花も小さい。富士山周辺でしかなかなか育たないと聞いたことがある。山梨県の花なのだそうだ。わが東京都の花はソメイヨシノ、でもこの桜は人間が作り上げたものだから、原種の富士桜の可憐さと比べるとあまり誇れない気がする。

富士見えぬ日の裾野なる富士桜　　KUMI

武蔵野吟行・上野原

天気　晴

昭和7年4月、虚子一行の吟行は、武蔵野から外れて山梨県の上野原の桂川べりだった。
毎月行くこの吟行、本当に天気に恵まれていて、昨日までの季節外れの冷たい曇天が嘘のような。
上野原はわが家からはとっても近い。行きは高尾で乗り換えてそこから三つ目。1時間もかからずに着いてしまう。遠くから来る仲間たちに申し訳ないような。
駅から歩いてすぐに桂川（相模川の上流）べりに出ることが出来る。いつも高速道からしか眺めていない川、水量の多さにびっくりした。

虚子一行30人が行った頃とあまり風景は変っていないかもしれない。その頃には、上の写真の右に見える高台の青い家が旅館だったという。
みんなその青い家まで行ったのだが・・私は途中の公園で一行と離れた。理由は、気分良く歩いていても句が全然出来ない。ま、いいか、とみんなを送って、あとで後悔。今日は桂川に鮎の稚魚を放流する日で、その放流に出逢えたのだという。何万匹かの鮎を清流に放つところに立ち合えたとのこと。

句会は、上野原の南の山中にある日帰り温泉で。
句会のあとで温泉に入って疲れがとれて、温泉好きにはこんな良い思いをした吟行はない。天候のおかげもあって、久しぶりに楽しめた。・・作れなくて困った句も、何とか最後にはとり繕うことが出来た。稚鮎の句を作れなかったのは無念だったけれど。

四方（よも）に山ありて四方よりさへづれる　　KUMI

春闌けて

天気　晴のち曇のち雨

朝の青空にだまされて、洗濯物をたくさん干してしまったらすぐに雲が広がってしまった。
久しぶりに公園へ行ってみたら、春どころか新緑に覆われていた。
山吹の花はもう終わり、公園の南の入り口にある白山吹が咲き始めていた。


八重桜がきっと咲いているはず、と行ってみたら、普賢象がみごとな満開。しばらくその脇のベンチに座り最後の「お花見」


鬱金桜は大分散ってしまい、散るときはピンク色になる、ということを今日知った。不思議な桜。


歩道橋から見下ろす桜並木は、歩道を挟んで植えられた花みずきに変った。


本当を言うと、花みずきはあまり好きではなくて、殆ど写真を撮ったことがない。やはり子供の頃に見慣れていないせいかもしれない。でも、新しく整備された歩道の花の咲く並木は今、殆どこの木になっている。

ひとひらをこぼし全き普賢象　　KUMI

金魚草

天気　曇

今日も冷たい曇天。辛うじて暖房は入れないで済んだもの冬のセーターを着て過ごした。
昨日の続き。去年の夏に3本1000円で買った金魚草。咲き終わった花を切り詰めたら何度も咲いて、今回も真っ盛り。大雪のときは咲いていなくて、もうお終いかと思い軒下深くまでは避難させなかった。雪が20㎝くらいも積もってしまい、かなり折れた茎もあった。
それが、また咲いたのだ。初めて買ったので良くわからないが、1年草ならこれが最後？でもまだまだ咲く勢いだ。

冷えたおかげで、八重桜は今日も満開状態のまま。先に咲いた方は散っていき、歩道がピンクに染まっている。それを駅へ往来の人たちが踏んでしまうのでもったいない。

豪奢なり八重の桜の花吹雪　　KUMI