久しぶりにバスに乗る。
買い物帰り。
乗客は少ない。
けど、なにやらうるさい。
ああ、
斜め後ろに携帯電話で話をしている迷惑な人がいる。
最初なんて言っているのかよくわからなくて
海外の人かと思ったけれど
暫く耳を澄ませて聞いていたら年金がどうとか言っている。
一向に止める気配もなく大声でしゃべり続ける。
…
ムカついたので後ろを振り向きじろりと睨んでみる。
あ、
どうやら独り言のようですね。
ちょっとそういう病気の人かもしれない。
それじゃ、仕方ない。
諦めて座り直す。
すると隣にすわっていた3女がこう言うの。
「ほら、前に話したおかしなおばさん。あの人よ。」
独り言を大声で言いそれから時々キレるというその人か。
よく見かけるそうだ。
朝でも夜でも。
見た感じヤバそうなのにしっかりとバスに乗れるのね、
そんな事考えながらひとり感心していたら
いきなりバン!と、手を叩いて大きな音を出してきた。
ビックリして振り向くとおばさんの隣に人が座ってる。
あれ、いつの間に座ってきたのかしら
じっと見るのも悪いので何事もなかったかのように前を向く。
ちょっと隣に座るのは遠慮した方がよかったのに
わからなかったのかしら
と気の毒に思っているとおばさんいきなり座席を移動。
私たちの前の前の席に座り直した。
あら。
じゃ、隣に座ってた人は…
と、振り向くといつの間にかいなくなってました。
ええ?
白い服着た人が座ってたと思ったけど。
何処にもいない。
もしかしたら幽霊?
それでなんとなく思ったけど
おばさんは独り言じゃなくてその人と会話をしていたのではないのかと。
そういえばバスに乗る前
商店街を歩いてるときに3女が
「さっきから人が見えるんやけど。」って言ってたわ。
今日はよく出る日なのか。
で、3女に白い服着た幽霊の話をしたら
なんと
商店街の幽霊も白い服だったそうで。
同じ人?
んで。
その前から、
商店街に行く前からお母さんの隣にずっと幽霊が付いていたと。
いやん。
はよ言ってよねぇ。
なぜ言わない?
で、
どうやら家までついてきたようで寝る前に
「やっぱ、お線香焚いて寝たほうがいいかも。」
と、言われました。
それも、はよ言ってよ。
寝る前になって…。
私ならなんとかしてくれそうと思って憑いてくるって
前に言われたけど。
私はほとんど見えませんから。
見える娘たちが迷惑するだけで。
お線香は焚きますけどね。
普通にどこにでも幽霊はいるみたいです。
私は知らないふりはできないので
お線香とお水ぐらいならいつでもOkです。
どうぞ成仏してください。