ひどいねえ、なんだか。
もっと踊るように、せめて歩くように、書けないものか ?
やっぱりそれには、おもしろがらねばならない。
わりと好きなのだ。文字を並べることは。うん。
晩ごはんを食べてしまうと、おなかいっぱいで眠くなってしまうので、やめにする。
そしてここに座って、キーをぽちぽち押してみる、わけだ。
いろんなものから目を背けてる。そんな気がする。
でもいいのではなかろうか。わすれることが、次の一歩の余地を生む。
やはり遊ぶ場が必要。
人とのつながりにも作るものにもいえることだが、
ぼくの 今・ここ には広がりがない。空間的にも、時間敵にも。
交差する偶然が、鮮やかな奇跡が、
すぐ色あせて、過去に属するものになる。
累々と連なるそんな証拠の束が、無邪気な視線にすべからく夢のフィルターをかける。
どうせだめ、ではない。強いていうなら、 はじめから ない。
まどろみに織り込む記憶は、順序からはずれて散らばり、省みるすべ探る指から、こぼれ落ちる。
だから、といおうか、されど、というか、
遊ぶ場が必要。気づけば、そこにある、というような。 さて。
小説というものがあって、ぼくはあんまり読まないんだけど、
特におとなが手にとる話題のそれらは、
なんというか、ふつうのことが、ふつうに書いてある、だけ、のように見える。それもすかすかに。
なんのために書き、読むのか、実はよくわからない。
でも人気が出て皆が没頭したりするからには、それなりの効果が、少なくとも期待されているはずで。
(つづく?)