のぞき穴のむこう

後援:博愛主義ネクロフィリア協会(嘘)

2010-08-09 02:17:18 | 

何もないのだが、何もないのだから? きぶんは悪くないのね。

なんとかせねばならんなあ、たぶん。

よく考えると・・・そうでもないことに気づいちゃうのだけれど、

そこは、ほら、あれだ。 
わしも、生き物なんだから、ってことで。
気取ってみたところで、タカガ知れてるわけさ?

ほんとにそうなんだ。
もっと無邪気に、のびのびと生きて、死ねばいい。

怒ったり、笑ったりするのは、当然の、
権利、でなく、
義務? でなく、
ええと、・・・仕様? まあ、そんなもんだ。

星空あおいで歌うように鳴け。るるるー、って。




なにを、どうしたらいいのかなあ。




義務でも権利でもいい、使命感満ちた勘違いの選択肢を、
つかみ損ねて道に迷うあわれニンゲンの一単位として?

正直な話、なにがどうでもよくなっちゃってるのだよねーえ。
あした世界が消滅するっていわれても、へーえって思うだけだろうし。

結婚しない人が増える(割と哲学的な)原因を、こないだ思いついて
ああ、そうかって納得したのだけれど、

わすれちゃったなぁ。なんだっけ?



聖人を気取る、億面なく性善説的言動を身にまとった笑顔の青年と、
魔女然とした、攻撃的自己防衛本能が常に全方位展開中の少女?の、
二人が割りと具体的な形で存在し始めているような予感。
でも、厚みを増すために、それぞれが二面性を持ち出したりすると、
とたんに曖昧になってわけがわからなくなってしまう。
そんなに典型的、というか判り易い人格なんて、居そうで居ない。
だから周辺情報(類推も含む)で補って、なんとか対象として固定するわけさ。
だから、そんな暇ないんだって。


なんで書いてるの?

ほら、なんか、見るべきもの?が、出てこないかな、って。

出てこないね。

うーん、そんなもんだろう、寝苦しい夏の、夜。

窓というにはあまりにもゾンザイな壁の、四角い穴。
仰げば空の半分と、赤い陽と風にうずまく雲の柱が見える。
ここは天に至る忘れられた風の塔。その、たぶん中腹。
時々電気がきてるコンセントが見つかって、こうして続きを書く。
なんのために?このよくわからない踏破行に、たぶん区切りが欲しいんだろう。
バッテリーはとうに死んでいて、見つからない限り書けない。
だから間隔はてんでばらばらだけれども、それがちょうどいいんだろう。

画面を横から覗き込む、小さな顔が、ふいに振り返る。

 うそばっかり。

思わぬ断定口調にややひるむ。思い直して、すこしいじわるすることにする。

 読めないくせに。

眉根を寄せて、不満げな表情を作る。

 なんでそう思うの?

 そういう設定だから。おまえはニホン語、読めない。

うーんとうなって、睨みつける。

 でもわかるの。あなたは、うそついてる。

そうきたか。鼻でため息をつく。

 なんだそりゃ。でも、まあ、当たってる。
 ぼくの書くことは、嘘ばかりだ。少なくとも、ほんとは信じてない点で。

ゆっくり広がる、満足げな笑顔。

 ほらね?

ふふふと笑い合う。