のぞき穴のむこう

後援:博愛主義ネクロフィリア協会(嘘)

メモ

2006-11-17 12:29:27 | Weblog
音楽は思考を停止させる。
感情を起こしてペースを乱し、別の言葉を挿しはさむがゆえ。

あふれかえる音楽をうるさがらないのは、ジェットコースターに両手挙げて乗るのと一緒で、対処をあきらめ全部を委ねて開き直るに他ならない。

“常に音楽がないと生きていけない”なんてのは、困難があっても対処しようともしませんという無条件降伏の事前宣言みたいなもので、得意気に口にするのを耳にするたび、力が抜ける。

テレビ点けっぱなし然り、ラジオ流しっぱなし然り、小説読みっぱなし・映画観っぱなし然り。

ヘッドホン着け直す瞬間に、 他人の経験に基づく他人の問題意識に沿った他人の言葉 を大急ぎで切り貼りして、そしらぬふり決め込むのだろうか。

そりゃ大変だ。たくさん要るわけだよ。CDレコードDVD、テレビに雑誌に鑑賞券、人気作家にカリスマ俳優、学者アイドル独裁者、お題目がもーくもく。






じゃあお前は自分の言葉を語っているのかというと。

メモ

2006-11-17 09:37:48 | Weblog
目や耳が利かなくなるということは、周囲がそれだけ見えなくなるということだ。

気付かずに人の利害を無視してしまうため、一見我の強い行動パターンになる。

老いがその原因の場合、
敬老の‘倫理’、
もしくは抱えている困難への配慮(今までの労苦に対する見返り)の要求が、それを保証すると信じて、開き直るか、

いくら気をつけても恨みを買ってしまう不安に捕われて、弱くひかえめに(時には自己否定するように)なるか。


ところで、老いが原因でない場合は、後者があって前者がない。

パレット?

2006-11-15 02:45:55 | Weblog
さて、


ここに座って、はや3時間が過ぎようとしております。


そのあいだ、なにをしていたのかといいますと、


ため息ついたり・アタマ抱えたり・酒ビン引っぱり出したり・貧乏ゆすりしたり・つまみ探したり・うなって天井をあおいだり


しておった、な。






なんも出てこねえっス。



ほら、なんだ、
「おや?こりゃ、ひょっとして?」って、自分を勘違いして明日への糧にするためには、
なんかソレっぽいもん、一行でも引き出しておくと楽なわけで、


うーん




「寿命は、30歳で、いいとおもう。」

本棚の隙間から漏れ出た光線に、指をかざす。
白い肌が血を透かして赤く、その先に光るつめ、さらに紅く。

「それは おれに しねってこと?」

斜めに延びた影の端から、その続きのような姿。
両腕に抱え込んだ分厚い革表紙。

「・・・また始まった。そんなこた言ってねっス。」

歌うように軽くささやいて、よっ、と飛び降りる。
きしむ床。金色のほこりが舞い上がる。

「30年も生きてりゃわかるだろっての。その先も続けたらいいかってのが、サ。」

逆行になって髪が輝く。つめと同じ真紅に。
光を吸って一瞬光った眼も、同じ色。

「おれは わからない。」

薄暗がりの中、まっすぐ目が合う。
床に落ちた陽光の輪。物憂い白。ゆっくりと、塵が横切る。

「かもね。・・・てか、あんたいくつよ?」

「おれは わからない。」

ふたたび沈黙。


ま、いいや。とにかくそれお貸しなさい。あたくち手ずから運んであげっから。」


すててしまえればなあ

2006-11-12 21:20:41 | Weblog
夢をみた。


いや、こんなに小さいものだとは思ってもみませんでしたよ。肩の上にのってるときは。それに、軽い。

両手にすっぽりおさまる球体は、うすい皮膚の下に骨の感触を残して、まだあたたかかった。

でしょう?思い込みなのね?結局は。

視線がこっちを向いているのがわかる。声も聞こえるし、なにも変わらない。してみると、これはなんだったんだろう?軽く上下してみる。彼女が、表情なくそれを見る。

邪魔でしょう?もう。捨てちゃえば?

手が止まる。まだ、あたたかい。

うーん。

ま、いいけどね?持ってても。   さ、


目が覚める。
時間にして、たぶん2、3秒。
外は明るく、風ばかり吹いている。



ぼくはむかしから時々、じぶんがとんでもないばかなんではないかとおもう。
関わってくれる人はみな、失笑まじりのお情けで、もしくは痛ましさに顔曇らせて、ぼくのやることなすこと眺めているのではないかと思う。

でもぼくはばかだからそれがわからない。

痴呆(‘認知症’ってなんだ?なんだそりゃ???????!!)や知的障害を負う者は、そういう状態に見える。まさにそれが自分の姿なのではないか。そうでない証拠はどこにもない。解れない、とはそういうことだ。価値があると信じていることが実にたわいないことで、守ろうとしているものが、自明のこととして、取るに足りない。あがくことが、同情をさそう、あるいは振り絞ることが、なんの意味も持たない、そういう立場。
それならばすっきり説明できるのだ。現状が。

さて、そんなぼくが書くものは?




タイトルが入力されていません

2006-11-08 03:31:01 | Weblog
ねむい。
今日は余裕があったはずなのに、また使い方を誤ったらしい。

寒い季節を前に、限界までつめこむ衝動がおさまらず、毎日胃モタレがひどいので、ひとりラマダンをはじめてみる。
ようは朝と昼の食事を抜くんだけど、ぜんぜん平気だわ。体重が、すとんと減った。食ったものの重さ以上にゃ、増えないリクツ。

じょうずに書こうとしなければ、いくらだって書けるのよ。気に入らなければ消せばいいんだし、読み返すかどうかは、あとの話。思いつくままキーを叩いて、しみを広げりゃいいハナシ。

なぜ隠す?

なぜ探す?


死刑より上の刑がないのはなぜだろう。抑止力を問題にするのなら、あってもよさそうなものなのに。死を覚悟する者を、ひるませる罰が。

さむい。