のぞき穴のむこう

後援:博愛主義ネクロフィリア協会(嘘)

わざと見えないようにして書くお返事

2006-03-22 01:56:04 | Weblog
  
こんばんは。ありがとう。

あなたのやっと‘見つかった’夢、かなうといいですね。
歌は高らかに響くほど、道のりを忘れて歩めるものです。
夢は、見ている内が夢、というのもほんとうですが、
なに、そのときはまた別の歌、歌えばいいんです。
あなたくらい自分に歌える人ならば、きっと、だいじょうぶ。
危険なのは、口ごもることです。
疑問に思ってよく見たり、余計なものに手をのばして、立ち止まることです。
とにかく、進めるうちは進む!
まっすぐ前を見て、振り返らずに進む。
半ばやけくそな叫び声でも、
メロディが追える内は、みな拍手をくれるものです。
いやむしろ、下手なほど、喝采は大きくなります。
さあ進め、ワコウドよ。
いざ行かん、約束の地へ。
もちろんぼくだって、応援してますよ。
響く伴奏に合わせて、拍子とりながら。
ちったか・たからか・ちったかたー。



ところで、学校は、生徒の学ぶ権利を保障するところではありません。
厳然として今あり、これからも続いていく社会という(良いか悪いかは別にして)多数の合意により運営されている、多少効率的であろうシステムに、迎え入れるための訓練機関です。

ぼくは教員免状を持っています。そのための教育を受けました。
しかし、大学、現場、双方とも、
前者(生徒の学ぶ権利を保障する場という側面)は口にしても、
後者(社会の一員になるための訓練機関であるという側面)には触れません。

そこらへんは、終始うやむやです。
技術はいろいろ細かくしつこく教えますが、大元になるはずの理念ははっきりしません。

考えるに、ある時期この国に吹き荒れた‘戦前’丸ごとへのほとんど反射的な攻撃やら、‘あかるいみんしゅしゅぎ’への盲目的な信仰やらが、よくわからない(考えるのめんどくさい)大多数の追従者の支持を得て、うやむやにしても後ろめたくない環境を整備したのだと思います。

でも、教育のそもそもの機能において、今も昔も、事実として、「後者」が大きな部分を占めている以上、それを直視しないことには、何を言おうが空論です。

問題は、「教師が権力を振りかざす」ことにあるのではありません。
教師の権威が、何に由来するのか、どこにおよぶのか、はっきりしていないことにあるのです。

それゆえ、自分の存在をはきちがえた‘教師’が、エラそうにわめき散らす。そうでないのは自信をなくしてこそこそする。
不満をもった生徒が、投げやりな無策を、目的のない破戒を、正当な行為と勘違いする。
そこに身を置く双方の馬鹿どもが、その場のノリで、嬉々として騒ぎ立てる。

ああ、あほくさ。

そんな矛盾の中に身を置くあほくささが、教員を目指す気持ちを白けさせたのでした。
‘先生’になるには、生徒の可能性への期待と、それに参画できる光栄を喜ぶ心、のほかに、矛盾を気にせずエラぶれるバイタリティ(悪く言や厚顔無恥)が要るんだなあと、ひとりごちた、あの日。
(念のために言っときますが、あえて乗り込んでいってそこらへんを正して回らねばならぬお義理は、ぼくにはありませぬ。そこに投じなければならない我が遺伝子の継承者も存在せぬことですし。)


いまさらといえばいまさらなんですが、
すうがくとかかがくとかえいごとかがあんなに幅を利かすのは、どうかと思う。
あんなのはみんな自由選択科目にすりゃいい。じゃなきゃどこぞのなんとか教室へ行け。
中心に据えなきゃならんのは、公民だろう?政治とか、経済とか、法律とか。要するにそれらを含んだ‘常識’。
教師とは、人生の先輩として、アドバイスする役。プロになるなら、いろんな可能性を示すプロになれよ。エラぶるんじゃなくて、長く生きてる実績を見せろ。
道徳(別に「修身」でいいと思う)は、‘これが正しい’でなく、‘現状ではこれが正しいとされている’と教えるべきだ。宗教じゃあるまいし、誰が断言できるんだよ、そんなの。よくあるみたいに「みんなで考えましょう」ってのも、無責任な話。


‘考える方法’を教えるのは、どうだろう。
フランスなんかじゃかなり早いうちから哲学の授業があるけど、それが現状の批判、ついには否定という機能を持つ以上、学校にはなじまないかもしれない。それが公共の利を実現する機関ゆえ。

「個人の自由」なんて、存在しない。
より正確に言えば、「個人」なんていない。
それらはある概念に対して自分の立場を明確にするために、前提を示して初めて使える、いわば‘学術用語’だ。
そんな自覚もなしに、お気軽に口にする。声高に叫ぶ。

アルプスの山々に向かって、叫んでおくれ、ハイジよ。



ばっかじゃないのーのーのー



お子様方が、お忘れになってらっしゃること

2006-03-21 19:14:34 | Weblog
  
こないだのあれ、どこやったっけぇ?

戸棚に手つっこんでがさがさやり、流しの下をのぞきこむ。

おとなは、
大人は、きたない。
言うことと、やることがちがう。

視線は動かずひざの上。
尖らせた唇。すくない黒髪。白く細いうなじが、罪を思わせる。

自分勝手で、
ずうずうしくて、
だらしなくて、
きたなくて、
くさい。
べたべたさわって、きもちわるい。

なのに、エラそう、か?

両手にクラッカーの箱と酒瓶。くわえたグラスが、息でくもる。

たりめえだ、ばか。
おまえらぴーぴーうるさいクソガキが、育ってこうなるんだぞ?
そんな立派なもんができるかよ。鏡見ろってんだよ、鏡を。

沈黙。包み紙をやぶく音。息遣い。ハナを、すする。

鏡、見ろってば。

いきなりのびてきた大きな手に、乱暴に顔をぬぐわれる。
思わず出た悲鳴を飲み込む。ぐっと引き結ぶ、口。

ほれ、‘いいお顔’。

涙のあとを無くした眼。高潮した頬に縁取られて、力を増す。

おお、コエー。

くびをすくめて、グラスに逃げる。





この齢まで生きてまいりますと、
別にそう大した成長なんて、ないんだなぁと、
つくづく納得いたしますが、
多くの皆さんだってうすうす感じてらっしゃるのでしょうが、
「大人は」「子供は」なんてもっともらしい言説が、
さも正当なように大手ふって流布される由縁は、
要するに、
このどうしょもない自分の存在を、なんとか肯定しようとする、
涙ぐましい手練手管の一、だからなのでしょう。
差別化と、それによって生じる‘敵’の否定は、
切磋琢磨(自然淘汰)を旨とする、
この救いなき種族の、宿命なのです。
相手をこき下ろしたって、自分の価値が上がるわけじゃないのにね。
相対的に、救われたような気がするんですな。
出る杭をすべて叩き込んで、セイセイと見渡す世界を夢見るのです。
あはは、モグラタタキのモグラが、みんな自前のハンマーを持ってるイメージ。
すさまじい光景ですなぁ。

どうでもいいけど、つかれるんですよ。
自分の握ったハンマーを、じっと見てみる。



はきだめに、ごみ

2006-03-20 04:09:11 | Weblog
こつん、と落ちて、ころころ転がる。
追いかけていく内に、夢中になる。
しばらく走って、追いかけて、ふと顔を上げると、知らないところ。
あわててさっきのころころにすがろうとするも、見つからない。
かわりに、崖に開いた、まっくろい穴。
のぞきこんでも、なにも見えない。
耳をすませど、なにも聞こえない。
きっとこの中にころげ込んだにちがいない。
さて、入ったものか、どうか。



錆びた金属は、スパイシーで、食欲をそそる。
弱い歯だと、噛み切るときにやや軋むが、それもまたオツなもので。
食道をがらんごろん通る時が、なんともいえず壮快で。
あまり咀嚼せずに、飲み込むのが、通。
流し込む酸は弱めで、じっくりと溶かすのがお勧め。
はじける水素が、やさしくのどを洗う。
気持ちがよければ、そのまま寝てしまうのも一興。
消化に悪いというけれど、夢見はそんなに悪くない。
きしきし体が組み上がる感触が、淡くただよう意識に適度な満足感を与えるだろう。



赤いインクは、拒絶のしるし。
はねかえったペン先で、毛羽立った帳面に、こすりつける。
今日で110と8日。空は相変わらずもやって、どこかで動く機械音をくぐもらせる。
高いクレーンの上は、陽が当たって明るく、窓枠の錆も服につかないので、最近はほとんどここで過ごす。レバーを交互に動かしてみたり、座席の下をのぞきこんでみたり。足元に落ちていたこのノートは、いつかの雨水でふやけて、そのあとの乾燥でカリカリに乾いていた。字が覚えられるかと思ったのに、にじんで流れてしまったらしく、ほとんどなにも見てとれない。だから毎日バツを書く。一日に、3つ。朝と、昼と、夜と。祈りたい朝には、ちいさなバツ。むかつく夜には、大きなバツ。たくさんたまると、なんとなく満足。透明なインクびん、日にかざす気分にもなる。指先で回せば、滑らかで鋭い光が、つるんと伸びて網膜ぎりぎりを通り過ぎる。


だめだめ!もっと食べなきゃ。ほら、その赤いのも、青いのも。
こんなにいっぱい、むりだよ。第一、どこでこんなに見つけてきたの?
へへん。探せばけっこうあるものよ?鍵の開け方、わかっちゃったんだもんねー。
え?じゃあ、あそこも開けられるかな?
?あそこって、どこ?
教えない。もう!この青いの、ぶわぶわして、ぜんぜん噛み切れないよ。食べてよこれ。もういらない。
あそこってどこー?ねーねーねーねー!


油断してるとぐにゃりとゆがむ、見る世界。
息呑んで両手で目押さえても、ぐらつく足元どうにもならずに。
そんなときどうすればいいのかをずっと研究しているわけですよ。私は。
きょうふ、きょうふ、拡大鏡で観るせかい。
すべての部分がギラギラ光ってぱりんとはじけて渦を巻く。
手に持った消しゴムが、 け、しごむ!! になるせかい。
ちかちかして、きらきらしたまま、ものすごい勢いで迫ってくる。
意味という意味が、意味をなさなくなる瞬間。それは静止した永劫。
みんなは見たことないみたい?
悪い夢なのは、あれかこれか。とにかく振り払わないことには、立っていられない。
叫ぶのは得策ではない。不用意に力を込めると、等比級数的に暴走して、潰れ込んでしまう。
だから、そっと揺らす。目をつぶったまま、そっと息をする。細く、はいて、短く、すって。
目を開いたとき、何がなくても大丈夫なように、覚悟する。
まあ、たいてい、なんともないんだけどね。
なんでだろ?とても、不思議。



ひんひんひん。じかんが、ない。

タイトルが  の続き

2006-03-06 04:53:52 | Weblog
あくび一つ。
もう眠いんだよ。
ここんとこ、ろくに寝てないし。
でも、こわい。
寝るのが怖い。
偽りの記憶が増えるのが怖い。
夢の中で出会った、語り合ったあの人には、二度と出会えない。
一緒に食事して、笑いあった、あの日常には帰れない。
助けて欲しい、彼らに。
帰ってきて欲しい、この現実に。
もしくは帰ればいいのか。このぼくがあそこに。
ぽつんとつぶやく。ぐるぐる歩き回る。忘れないように。
ああ、キモチワルイ。
がんばってくれ、アルコール分解酵素。
もう少し、もう少しだけ、酔わせてくれ。
ぼくはぼくを、どうしたらいい?




もう寝ねよ。うずくまって。
キミにはキミの明日があるんでしょう?
歌ってあげるよ、キミの好きな歌。
暗い山奥の、学校の歌。
さあ、グラスを置いて。ひとさしゆび、なかゆび、おやゆび。

タイトルが入力されていません

2006-03-06 03:01:52 | Weblog
なんか書きたいと思って、かかねばと思って、繰り返しモニタの前に座るも、なにも出ず。

やや焦りもあって、アルコールを入れてみたものの、

なんで焦らにゃならんのか、

動悸が速くなるばかりで、


くそ、もう一杯いくか?


ボウモア、ダーケスト、通称ブラックボウモア、4杯目。(シングルモルトウィスキーです)
なんかなつかしい味。でも水っぽく感じる。
何度?43度・・・。おかしいなぁ。





さびしいなぁ。
ひびわれた手を見る。
一人なんて、珍しくもない。
一人であおるグラスなんて。
ほら、思い出すでしょ?近所の暗い森。
小さな川が流れてて、よく遊んだじゃない。
古い木こり小屋があって、平たい石が積み上がってて、コケが生えてて。
変わった道具がいくつかあって、
今思えばもう捨ててあったんだろうけど、
魔法使いの秘密の場所だった。
‘儀式’もしたよね。
先生とか、嫌な子に‘呪い’かけたりして。
秋には焼いたケーキ持ち込んで、二人で乾杯したジュース。
味はなんてことなくて、パサパサしてたけど、
特別な感じがした。
土の匂い。枯葉の音。
君の黒い髪は、いつもあちこち跳ねてて、
森の落し物つけて、笑ってた。
ねぇ、今、どうしてるの?
返事、してよ。ねぇ。


彼女は死にました。
いえ、正確には生まれてません。
偽りの記憶です。
ぼくの中には多いのです。
補う必要があるのです。
空白は、真空のようにすべてを飲み込むのです。
なにかで埋めなくてはなりません。早く、速く。

さびしいのです。
うぃすきーが、水のようなのです。
それはそれで、好きなのです。
‘思い出’を、引き出す薬。
なかった記憶で、人生をうずめるのです。
さあ、6杯目。
祝福を、すべての今に、祝福を。
幸せを、幸せを噛み締める。
あるということを。存在がささやくすべてを。
涙なくして泣く。
それはうれし泣き?
きれいに縁取られた色ガラスの破片。
思い出の野原。
見渡すかぎりのススキの穂。
たどり着いた潅木に、結んだ約束は。
西日なのです。ぼくの思い出は。
わずかに傾いた陽。なつかしい声。
あたたかい手。折れた茎の匂い。
虫の死骸。じっと見つめる。同等だった。一緒に飛んだ。
明日。そう、あしたがあった。
投げ上げた視線の、先に空があった。
鉄を打つ音が聞こえる。
だんだん大きくなる。
これが今。大人になった、今。
硬く、黒く、四角い。
カードで区切られたやわらかいもの。
千の区画の内、22だけが赤く染まる。
それがぼくの領分。必死で守る、アイデンティティ。

なんのためにだよ!
オマエ、どうかしてるよ!
叩くなよ、胸。そんなにぼくは、強くないよ。
知ってるよ、とっくに。自分だって、わかってるくせに。
カツン、響く足音。
静かに進みたい。でも難しい。靴を捨てて、裸足になるべきか。
どこまでも続く通路。降りているのか、昇っているのか。
天国は、こんな場所かもしれない。
だって、歩き続けられるもの。
ほら、ホームセンターに、いつまでも売れない資材置き場があるじゃない?あれよ。あれを眺めてる気分よ。
叩くこと。とんとんと。
机を指で、つまんない顔して。

イヤ、たすけてほしい。
読んでる人、居る?
ぼくのこと、要る?

動悸は速くなるばかり。
はは、不整脈が減って、好都合。
今はもう、甘いだけ。さあ、7杯目。


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mうかつく。


2006/03/01

2006-03-01 03:44:29 | Weblog
病気したといって吾に仕事投げ付けて休んでる彼女は、妊娠だという。

別に「病気」の内容なんか気にもならないが騙されるのは嫌い。

それにしても、本当に、みんな、やることはやってる

一体、どんな顔して?

みんなしらんぷりするけど
ほんとになんにもしらないのは、ぼくだけなんだ

ほら、
「やべーおれきのうねちゃってぜんぜんべんきょーしてねーよー」という人が息をつめて目配せする期末試験とかのように。

ほんとにやってないのはぼくだけ


なんでうそつくの?みんな。




灯かり一つない真っ暗な高速道路を一人走り続ける。道はどこまでも延び燃料はまだきれないらしい。
静かに停まれば眠るのに。

そんな毎日。


帰宅3時半
平均睡眠時間3時間
過労死してしまえばいいのに。