のぞき穴のむこう

後援:博愛主義ネクロフィリア協会(嘘)

フマジメノススメ

2005-07-03 23:42:38 | Weblog
どこまでもまじめな人がいたとして、
その人が幸せになれる可能性は、どれだけあると思う?


今、幸せじゃない・・・はず、ていう前提があるのね。その質問。

正直者は、馬鹿を見るって、いいたいんでしょ。


“正直者”って、価値観が固定していることを期待して、頑なにがんばってる人のことだよね。

確かに、みんなが同じ価値観を持っていれば、同じ規範で利害が一致するよね。

狂信的な宗教家や、政治家なんかは、それを目指してるわけだ。

単純で解り易いし、
完璧な結果を望むのなら、そうするしかないんだけど。

もし、今わたしたちが感じてるこの世界が・・・否、
自分を・世界を、認識しているこの感覚が、信頼に足るものと・・・仮定しても、

細かいところは、てんでばらばら。
一致しない利害で、絶えずカンカンガクガクなのよね。

つまりね、固定してない価値観引きずってる限り、“正直”かどうかなんて、独断に過ぎないわけ。

そりゃまあ、将来的にひとつに定まる可能性がない、とは言い切れないけど、
少なくとも今は、現われては消えていく主義、やら教義やらがいつ果てるともなくせめぎあってる。

それに、
毎日飽きもせず、へーきで忘れたり、都合よく勘違いしたりするやつらが、
・・・もちろんわたしたちも含むけど、
いつかそんな“真理”にたどり着けると、本気で思ってる?

凝り固まったむかしの価値に、以前は通用したとかいう理由でしがみついてるのは、
要するに、臨機応変についてけない落伍者のイイワケなのよ。

みんなの方が立ち返ればいい、それで万事うまくいく、なんて考えは、思い違いも甚だしい。
だって一致しないんだから。現実に。どんどん多様化してるんだから。かえって。

だから、答えはNO。そんな人は幸せにはなれない。

パーセントで答えろって?
だから正確には0よ。でも“おれはどこまでもまじめだっ”って勘違いしてるのも多そうだから、
まあ、ざっと70%くらいじゃない?あ、不幸になる率ね。


あんたまさか、自分がまじめな奴だとか、思ってないわよね?