インビジブル・ターゲット

インビジブル・ターゲットInvisible Target（原題：男児本色）

監督・脚本：ベニー・チャン

Cast
チャン刑事　：ニコラス・ツェー（謝霆鋒）
フォン警部補：ショーン・ユー（余文楽）
ワイ巡査　　：ジェイシー・チャン（房祖名）
ヨンサン　　：ウー・ジン（呉京）
ホー　　　　：サム・リー（李燦森）

2007年作品。ニコラス27歳。

現金輸送車襲撃事件で婚約者が巻き添えになり、その復讐しか頭にないチャン刑事（ニコラス・ツェー）。
犯罪者グループに散々な屈辱を味わわされ、雪辱に賭けるフォン警部補（ショーン・ユー）。
容疑者となった兄の無実を信じたいワイ巡査（ジェイシー・チャン）。

最初は何の接点もなかった三人が、次第に力を合わせて悪に立ち向かう物語。
英題を和訳すると「黒幕」ってとこでしょうか？
悪は単純な強盗団でなく、金を持ち脱げした黒幕がどこにいるのかわからないってのが面白かったです。

原題「男児本色」の意味を知りたいと思って検索してたら、
なんとイ・ジュンギ入隊中の中国記事がヒットしました（笑）。
「男の価値」みたいなニュアンスなのかな…？


ニコラスのヒゲ面もワイルドでなかなか素敵でしたわ。
意外と似合うじゃーん。

ほとんど笑わない、シリアスな男。
20代で暗い眼の役がこんなに似合うニコラスって、ほんと何者～？？


婚約者を亡くして、不眠でうつろな目をしてるところ。
この状態から、犯人グループの姿を見るや、
生気を取り戻して飛び出していくシーンの躍動感

チャン刑事、協調性ゼロですけどね！
アイスレモンティーのストローをくわえたままで悪漢を蹴倒したりして、素敵でした～。


正義感にワイ巡査がじっとしていられなくなって飛び出していくのを白眼視していた…
と思ったら、相手が刃物を出したのを見て、やっぱり黙ってみていられず加勢。

まだストローくわえてます。
そしてさらに、ワイ巡査の身分証を奪った男のノド元を踏みつけて、ここでもまだストローくわえたまま。


飲みかけのアイスレモンティー、そんなに気になっていたんでしょうかね(笑)

この乱闘で、フォンが倒れたところへ、
チャンとワイが同時に手を差し出すシーンもよかったなあ。

ここで三人の関係が生まれたわけですね～。


全編にわたってガラス割れまくり、爆発しまくり。
アクションで血わき肉躍る人には、おススメ！

ビルからビルへ飛び移るシーンも凄かった、
そして飛び降りてくるチャン刑事を、ヨンサンが蹴り落とすんですよ、
蹴り落とすって、ビルからですよ、怖っ！

もちろんワイヤーついてるはずってわかってても、スリル満点。
ニコラスだけ見ても、バスに跳ねられるやら、タクシーにしがみついて犯人を追跡するやら、
ウー・ジン兄貴にいたぶられるやら、階段から蹴り落とされるやら、
命知らずの体当たりアクション満載です。
心臓の弱い人は気を付けてご覧ください…！

アクションは悪役、ヨンサン役のウー・ジンが一番すごかったですね！
船越英一郎みたいな風貌で意外な（失礼）、キレキレのアクション！
怖いくらいの迫力。ジェット・リーの後継者と言われている人だそうで、なるほど～！

後継者といえば、ワイ巡査を演じるジェイシー・チャンは、
かのジャッキー・チェンの実子。
父とは全く異なるタイプの、なかなかいい役者さんじゃないかと思いました。
優等生タイプのワイ巡査にぴったり。

あ、サム・リーは精神病院に偽装入院しているホーを演じていて、
笑い担当ではなかったのがちょっと残念～

この映画で「ほっこり」担当は、ジェイシー・チャンでした。
おばあちゃんっ子で可愛い。
アクションはあまり得意でないということでしたが、
最後に、強い強いヨンサンを倒せたのは、ワイ巡査の頑張りによるものでしたからね～。
アクションばかりが見どころではないってところを見せてくれました。
ラストで、チャンとフォンが、そのおばあちゃんと食事する様子があったりするのがよかったですわ。
やっぱりエンディングの後味が、大事ですからねえ～。

エンディングでは、チャンも復讐から解放されて、ヒゲも落とし、すっきりした表情でした♪

ちゃんと↓こんなサービスカット（？）も。
このシーン、字幕を読むのを忘れるくらいガン見しました（爆）

ニコラスの腰のほそさにちょっと萌えたりして！


エンドロールはメイキングも入ってて、俳優陣が捨て身のアクションに挑んでいる様子がリアルに感じられます。
いやはや、俳優ってすごい。

映画のTrailerを見るだけでも迫力が伝わります。
http://www.youtube.com/watch?v=QaQ_VtVmcHg