イルジメ10話

イルジメ10話。

この回のトピックは何と言っても↓

●コンガルおじさんの女装（爆笑）！
この時のヨンの驚いた顔ったら！

このコメディシーンが、イルジメの変装と、セドルがタンに口紅を贈る話に発展するように作劇してあるのが、よく考えて構成されたドラマだなあと感心します。

●ポンスンの恋の始まり。
虎の爪の形のノリゲ（帯飾り）が証拠となって、ポンスンはヨンこそが幼いころに手を握ってくれた坊ちゃんだと気づくわけですが、ヨンの方はまだ気づきません（まあ当然か）。
「チャングム」でもノリゲは重要な小道具でしたね。日本の「根付」や「帯留」みたいな、装身具兼お守りみたいなものかな。あの虎の爪のノリゲ…売ってたら欲しいかも

●イルジメのトリック
そのころヨンは豚皮を使った特殊メイクで変装してシム領中枢府事の邸へ潜入。
しかしこの特殊メイク、なんと１時間もすれば皮膚も一緒に溶けて崩れる、という非常に危険な賭け。いったいどんな薬品使ってるんだ。
１時間の間に剣を調べて逃げねばなりません。しかし賊の侵入は悟られて門を閉められ、集まった人々は残らず身体検査を。
イルジメは士大夫に化けてるけど、そろそろ時間の限界が。取り調べたのが間抜けなシワンでほっとしたのもつかの間、目ざといシフに怪しまれてしまいます。いや～ん絶体絶命～！？と思ったその時！
「イルジメだ！」の叫びで、シフを含む全員の注意を、縄で宙にぶら下がる黒装束に集めることができたのでした。その黒装束は、イルジメが仕掛けた「カカシ」で、本物はその間にまんまと脱出に成功。
こういうところ、「イルジメ」にはちょっと推理ドラマっぽい要素も入っていて、好きです。

ヨンは、溶けかけた顔を押さえるのにつかんできた紙片で、「天友会」こそが亡父謀殺の真相を知る手がかりと確信するに至ります。
10話ってことはちょうど折り返し地点ですが、ここでやっと手がかりの糸口をつかむわけで、長かったねえ、ヨン～

●大人たちの恋模様
一方、タンに口紅を贈ったのに盗んできたと疑われ、失意のセドルが切なくて。
折しも、その日はイ・ウォノの法事（命日？）だったんですね。
ひそかに亡き人の霊をまつるタンの姿を、寂しそうに見ているセドル。胸を衝かれます…。
この二人、幸せになってくれればいいのになあ～。
不器用な二人。

●ウンチェとヨン
ヒボンは、ヨンがヒマ組から抜けるように仕向けようと、
「あそこの貧民の子どもを殴って来い」
と命令、ヨンは棒を振り上げますが、やっぱり子どもは殴れずに自分の足へ振り下ろしたところを、なんとウンチェが見てしまいます。
前から見ていたポンスンが、ヨンの心根を知ったのは道理としても、同じように後ろから見ていたヒボンにはバレていたのに、ウンチェはヨンが子どもを殴ったと思い込んじゃうってのが、やっぱりしっかりしているようでも、世間知らずの「お嬢様」ですね～。

そんなわけで、画像は、ウンチェに罵られて、弁解もせずにうつむくヨン。

ウンチェは、この１件ですっかりヨンに幻滅してしまいますが。
ヨンの方は、ウンチェの怒りにもかかわらず、遊び人を装うのを止めようとしません。
むしろいっそう軽薄に振る舞ってしまうのはどういうことなのか。あなたマゾですか…

天友会の名簿を盗み見ているところをウンチェに見咎められて、突然のことに動揺しているときは、軽薄に振る舞う余裕を失っていて、可愛い。

物陰から、ウンチェがイルジメにあこがれているらしいことを知った「いいこと聞いちゃったな～」的なヨンも可愛い～

●ヨンの容赦ない一面。
シフに、「官婢を告発したのに、官職はもらえなかったのか」とあてこすりを言うシーンが印象的でした。
シフの傷ついた自尊心に容赦なく爪を立てるヨン。
ヨンはこういう酷薄な物言いもできるんだな、と。
ヨン～～お願いだから、シフをいじめないで～～！！
シフにしてみれば、ヨンこそ自分の欲しくてたまらない家庭のぬくもりを持っているにもかかわらず、それを大事にしないひどい奴なんですよね。
かわいそうなシフ、ひとりで酒をあおる姿が痛ましいです。

●親子愛。
タンが、表面をいくら冷たく装ってもヨンを大事に思っているのは、ドラマのはしばしに出てきますが、セドルが、盗賊イルジメのおかげで錠前屋が繁盛する、ヨンより親孝行だ、と言ったのに対して、「盗賊と比べるなんて！」と非難する場面ありましたね。
「親子愛」は「イルジメ」の魅力として欠かせない要素だと思います！

●イルジメとウンチェ。
天友会の名簿を捜せなかったイルジメ、大胆にもウンチェお嬢様を拉致！
自分にあこがれてるお嬢様を利用しようって魂胆だね！いけない人！
ってところで次回へ続く！

…しかしウンチェってばヨンへの興味をあっさり失ったくせにイルジメに魅かれるとは、やっぱりお嬢様なんだなあ。ポンスンの方がずっと男を見る目があるよねえ。