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あいちトリエンナーレは、愛知県民から歓迎されずに始まった。

2020-06-11 21:53:08 | 東海地方
の後半を書く前に、
そもそも「あいちトリエンナーレ」が始まる事になった経緯を振り返っておきましょう(当時の丁々発止ぶりも垣間見えます)。

という事で、愛知県議会の議事録より、
平成20年2月定例会(第6号)

住田宗男議員
刈谷選挙区選出、「民〉デンソー社員、全トヨタ労連顧問」つまり、労組系の県議。
いうまでもなく、当時の知事は、自民系。

(冒頭は知事提案の国際芸術祭を、ヨイショ)
本県の最大の特徴、強みは、言うまでもなく物づくりであります。物づくりでは、自他ともに認める実力と実績を持ち、国際競争の最先端で勝負している企業も数多く、経済面での活動は他にまさるものがあります。
 しかし、 文化芸術面では、東京、大阪、横浜等と比べ、水準、広がり、深さ等で一歩おくれをとっているというのが実情ではないでしょうか。本県において、文化芸術面を育成、充実することは極めて重要なことだと思います。そのような観点から、今回提案されている国際芸術祭を開催することはまことに意義のある取り組みであると思います。
 他地域への対抗心。

私は、こういう財政状況ですから、そんなにたくさん金を出せるということでもないとは思いますけれども、一回目でありますし、知事があれだけ熱意を込めておっしゃったように、
あいちトリエンナーレは知事の発案

この地域は、文化芸術をやっぱり芽生えさせなきゃならんということからいけば、
前述の通り、他地域への対抗心。
開催の根底にある。

まあまあの予算をとっていただいて、その辺の一般のちんけな博覧会や芸術祭にならないようにぜひやらなきゃならんと、こういうふうに思っておりますので、十分な議論をいただきたいと思います
 かつての地方博ブームを念頭に置いているのでしょう。


平成20年総務県民委員会 本文 

松山登議員
名古屋市中村区選挙区選出。

松山登議員
芸術文化センターは名古屋市のど真ん中にある。今回の実行委員会の予算は8,400万だが、これに対して名古屋市の予算は組まれているのか。

文化芸術課主幹(企画)
 前提として、実行委員会に名古屋市が入るかどうかということであるが、拠点である芸術文化センターの地元である名古屋市には、ぜひ入ってほしいと考えている。ただし、全体事業費が積算できていないので、具体的な負担についてはまだ調整していない。6月を目途に実行委員会が立ち上がり、事業費が固まる中で調整をしていくものと考えている。したがって、名古屋市は20年度予算を組んでいない。

松山登議員
名古屋市のど真ん中でやる事業であり、名古屋市との一体感が必要である。平成18年から芸術文化センターでやるという意向であったなら、なぜもっと前から名古屋市と話し合ってこなかったのか

愛知県の独走ぶりが垣間見える。

松山登議員
 国際芸術祭は、芸術関係者、県民、NPO、市町村等と協働してやると明記している。実行委員会には、地元の名古屋市も巻き込んでやるべきであるが、県が先導してやれば、必ず市が協力するものでもないと思う。COP10は名古屋市も一緒にやるようであるが、国際芸術祭は県の独り言のような感じがするがいかがか。
この攻め方、いいですねぇ。

松山登議員
例えば、オペラでも、4・5億となるものもある。日本中の人が愛知に来るものをやるのか、それほどのものであるのか、その辺りが見えてこない。実行委員会が決めると言っても、県として、ある程度の規模は考えていかないといけないのではないか。
痺れねぇ。

松山登議員
連携してやることによって、県立芸術大学の施設も充実させていくということも考えてほしい。実行委員会に総務県民委員長等を県議会の代表として入れるつもりはないのか。

ちなみに、あいちトリエンナーレ2019の実行委員会では、https://aichitriennale.jp/2013/about/gaiyo.html にある通り、
県議会議長が顧問に、
総務県民委員会委員長が参与に、
それぞれ収まった。
しかし、
20人もいる実行委員会委員には、
県議会の人は一人も入っていない。 
つまり、
愛知県議会県議たちは、鳥取大学教授以下の扱い。
 

ちなみに、松山登議員は、大村秀章と接点がある。

6・6  愛知県議会議員 松山登氏 最高!
テーマ:ブログ
愛知県知事の大村秀章氏をご紹介くださった松山先生から、
ランチをご馳走になりました。

こういう記録は役立ちます。

次、
平成20年6月定例会(第2号) 本文
神田知事
一宮市在住の弁護士

 次は、国際芸術祭についてでございます。
 私は、この国際芸術祭を三年ごとに開催する、いわゆるトリエンナーレとして回を重ね、定着させることによりまして、この地域を文化的な薫りの高い魅力的な地域としてまいりたいと、そんな考えを強く持っております。

神田知事は後に、著作を出す程の芸術趣味の持ち主。

 そのためには、地域を挙げて取り組むことが極めて重要でございますので、その運営主体になる実行委員会には、本県に加え、名古屋市、名古屋商工会議所、中部経済連合会、あるいは芸術にかかわる有識者など、各方面の皆様方に御参画をいただき、来る六月二十八日でございますけれども、設立総会を開催をして、立ち上げを行いたいと現在準備を進めているところでございます。 
巻き込まれた、とも言う。

平成20年国際交流・産業振興調査特別委員会 本文 
 
米田展之議員
春日井市選挙区選出。公明党。
この記事における真打ちです。

米田展之議員
なぜ片仮名が多いのか分からない。例えば資料4ページ目のクロスオーバーというのはどういう意味か。

米田展之議員
1990年と1993年にベネチアビエンナーレとあるがビエンナーレとはどういう意味か。

(我が父上も同じような事言いそうだなぁ……) 

米田展之議員
 括弧書きで書いてほしい。これを書いたら分かったような感じになるが、少しも分からない。パフォーマンスという言葉だって日本語があるだろう。文化の基本であり、品格に関する話である。片仮名ばかり使って概念が分かったような分からないようなものをこういう会議で使わないでほしい

ちなみに、パフォーマンスには、「(債務や契約の)履行」という意味もあります。芸術系では契約の「パフォーマンス」も大切。

米田展之議員
分かったような分からないような感じだが、極端な考えをいうと、伝統芸術という考えで名古屋市の本丸御殿へのお金の使い方というのは新しい。次世代産業とか教育投資へ使うお金もあるけども名古屋市はそちらにシフトしたわけである。愛知県の場合はいろんなジャンルがあって、どういう考え方で現代音楽、現代美術、現代舞踊といった所に取り組もうとしているのか。関心があったからだけなのか。

神田知事にとって一番手痛い指摘であり、
あいちトリエンナーレの根幹を揺るがす疑問。

米田議員に対する答弁(?)
国際芸術祭推進室長】
 今まで何度も行われているものを繰り返し行うということ以上に、新しい刺激というか新しい観点を地域社会にぜひ取り入れたいということになると、今活動している作家の方々を、生で県民の皆さんに体験してもらいたい。すばらしい活動を芸術文化センターを拠点にして、世界に向けて発信していきたいという発信性という部分と我々自身の新しい刺激をぜひ受けてみたいとする双方の気持ちが、そういった観点の問題意識や方向性によって基本構想を現代美術を基軸にするという形で作り上げてきた。 

……?


米田展之議員
例えば10年ほど前に芸術文化センターができ、美術館をどういうコンセプトで絵画等を蓄積していくのかという時に、当時の副知事から答弁してもらったのが、印象派のいろんなジャンルの物を集めることもあるけど、金のかからないということで20世紀初頭の郷土のそういった方々を集めるということを聞いた。金のかからないようなという言葉が印象に残っている愛知県が置かれている産業や教育とかいったものの掘り下げをもう少し良く考えておかないと浅いのではないか。ニューヨークみたいに24時間、世界の異民族が集まって、いろんな文化で人種のるつぼを感じるやり方とかもあるが、単に愛知県はこの各分野で現代を何となく取り上げてきたという感じである。これで私も5期目だが、愛知県が特に現代文化とか現代美術とかそういうものに力を入れてやっていくということは一度も感じたことがない。 

その後、県幹部二人が長々と答弁したものの、上滑り。
結局、米田展之(と当方)の疑問を解くに至らず。

……このとおり、紛争の種は、随分と昔に撒かれているものです。


あいちトリエンナーレや大村秀章関連記事は、
にまとまっています。

それから、
も。

追記。
「精神と現実世界の探究者・美雨」
からの嫌がらせ行為(言うまでもなく規約違反)が続いています。
思想の我田引水の果てを見ているかのようです。
「精神と現実世界の探究者・美雨」

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