遺跡好き弁護士の一(はじめ)法律事務所

遺跡好き弁護士射場守夫は現在奈良県大和高田市一法律事務所にて業務中!遺跡紹介とたまに法律や仕事のお話をいたします。

小谷古墳(橿原市)

2014-02-25 18:43:31 | 日記
今回も、前回更新から時間が空きすぎているので、たまりかねて更新します(^_^;)

今回も橿原市で、小谷古墳をご紹介します。
この古墳は、橿原市の白橿町住宅の西の丘陵沿いにあります。小さな尾根の先端部分に立地しています。

結構簡単に見つかりました。


山の斜面にあるのですが、山肌を幅約20メートル、直径約50メートルにわたって削り、平面を作っています。
冒頭の写真のとおり墳丘はほとんど流出しており、墳形は分からないのですが、概ね直径約30メートル、高さ約8メートルと言われています。

周囲を柵で囲まれて、中を見ることはできません。しかたないので、周囲をぐるりと回ります。

結構急な斜面に位置していますね。


後ろからぐるりと回りました。
天井石の大きさがすごいですね。

石室は、巨大な花崗岩を二段に積み重ねた両袖式の横穴式石室です。玄室の天井石は1枚であり、その巨大さは石舞台古墳の天井石をしのぎます。
羨道部の床から玄室の床との間に段差があり、玄室が一段高くなっています。これは、以前ご紹介した明日香村の岩屋山古墳に共通する特徴です。
全長約11.6メートル、玄室長約5メートル、玄室幅約2.8メートル、玄室高約2.7メートル、羨道部高約1.8メートル、長さ6.45メートル、幅約1.9メートル、高さ約1.8メートルです。
石の隙間には漆喰が使われています。
中が撮影できないから言葉だけです。
わかりにくいですね。

玄室内には、家形石棺があり、兵庫県の竜山石を使っているとのと。蓋は緩やかなかまぼこ形をしているとのことで、家形石棺ではありますが、縄掛突起がないようです。

盗掘に遭っており、遺物は発見されていません。罰当たりですな。
終末期の古墳と考えられています。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。