遺跡好き弁護士の一(はじめ)法律事務所

遺跡好き弁護士射場守夫は現在奈良県大和高田市一法律事務所にて業務中!遺跡紹介とたまに法律や仕事のお話をいたします。

峯塚古墳(天理市)

2015-12-28 22:05:14 | 日記
年末年始の休暇に入りましたので、連日の更新です。
九州から奈良県に戻り、天理市杣の内古墳群をご紹介します。
峯塚古墳は、古墳時代終末期古墳です。保存状態が大変良いのでお勧めです。
ただし、場所が大変わかりにくいので最初に訪れたときには断念しました。
近くにあった案内板の地図です。

地図の右上の方が峯塚古墳です。


近くに行きますと、こんなお地蔵さんが並んでいます。
このお地蔵さんの右側を草ぼうぼうの空き地に進んでいきます。

すると、こんな雉さんがいます(とはかぎりません)。
雉の行動は不思議なもので、人間が近づいても飛び去ることはなく、てくてく歩いて遮蔽物の裏側に隠れようとしますが、必ず頭しか隠れていません(笑)。
空き地をまっすぐ進んで竹林に入り、獣道的な道を少し歩いて左に折れると古墳があります。
古墳の前にこういうものが。

そのとおり。

このように南側に開口した横穴式石室が見えます。
では早速。

一歩。

二歩。

左右を見て。


玄室の側壁は二段です。特に奥に向かって左側の側壁は上下段とも1つの石です。まさに巨石古墳!

奥壁も二段ですね。

天井石です。ここもかまどうまファミリーの住処だったようですね。

まぐさ石です。

石室を出て墳丘を確認します。
この古墳は三段築成の円墳なのですが、現状からは分かりません。
直径約35.5メートルです。
上段にはレンガ状の葺石が葺かれていたとのこと。

この写真の真ん中下付近に写っている石なんかはそれっぽいですね。

これもそうじゃないかな?

石室の全長は11.11メートル、玄室長4.46メートル、奥壁幅2.58メートル、高さ2.8メートルです。
巨石を使用して、羨道部側壁1段、玄室側壁・奥壁2段で構成された終末期古墳の特徴を良く表した石室です。
早い内に盗掘を受けており、副葬品も石棺も発見されていません。
副葬品はともかく、石棺まで持って行っちゃったのですね(T_T)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。