遺跡好き弁護士の一(はじめ)法律事務所

遺跡好き弁護士射場守夫は現在奈良県大和高田市一法律事務所にて業務中!遺跡紹介とたまに法律や仕事のお話をいたします。

佐紀陵山古墳

2013-01-13 22:34:39 | 日記
平城京からほぼ北へ歩いて行くと、佐紀陵山古墳があります。
この古墳は、日葉酢媛命(ひばすひめのみこと)の墓と言われています。垂仁天皇の皇后だとのこと。
日本書紀には、それまで葬送の際には殉死をさせる風習があったところ、垂仁天皇がそれをかわいそうだと思って人の代わりに埴輪を立てることにしたそうな。その最初の古墳が佐紀陵山とのこと。

全長約207メートル、前方部幅約87メートル、後円部径約131メートル、後円部高さ約20メートル、前方部高さ約12.3メートルだそうです(ネット情報)。

困ったことにこの古墳には、解説板がありません。情報はすべてネットによっています。
これは前方部の周濠です。

この古墳の周濠は、前方部から後円部に至る途中で切断され、周堤と陸つなぎになっています。
こんな感じ。

それから、作り出しがきれいに残っています。

きちんとした作り出しですね。

この古墳は、すぐ西側に佐紀石塚山古墳があり、その結果、佐紀陵山古墳の周濠がすごく細くなっています。

こんな感じ。これは後円部から前方部方向を撮影したもの。周濠がほとんどありません。

この古墳は、大正時代に盗掘に遭い、その際に発掘調査がされたとのことです。
それによると、後円部に南北方向に竪穴式石室があり、長さ約8.55メートル、幅約1.09メートルの長大なもの。天井石には縄かけ突起があり、石室短辺の壁は小口積みの石ではなく、一枚岩で構成されています。
出土遺物としては、銅鏡3面、車輪石、クワガタ石、石釧(いずれも腕輪形の装飾品)、管玉、琴柱形石製品(琴の弦を支えて音の高低を調節する道具に似た形の石製品。しかし、琴柱ではなく蓋(きぬがさ)の柄と傘の接続部分を象ったものと考えられています。確か。)、石臼が出ています。
大王クラスの古墳に違いないのに、盗掘で大半の遺物が失われているようです。極めて残念(T_T)。

次回は、佐紀石塚山古墳のご紹介です。

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2 コメント

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誤変換 (猫好きのO森)
2013-01-16 16:34:54
日葉酢媛命……読めないですね。でも体に良さそうな名前!(^^♪盗掘っていつごろの時代にされたんでしょうね~。
ところで仕事中だったのですが、「さいばんしょ」をIMEで変換したら「△射場ン所」となったので、思わずコメントしに立ち寄ってしまいました。
(射場さんの名前はずっと昔に変換登録してあり、三角形マークを最近よく使うので「さ」で「△」と変換できるように登録しています。)
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お久しぶり (射場)
2013-01-17 23:50:28
私も健康的な名前だな~と思っていました。野菜も採ってるし、酢も飲んでるし・・・。
「Δ射場ン所」ですか、第一印象では「デルタいばんところ」と読んでしまいそうです。私のところがマイナスになったような(笑)
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