遺跡好き弁護士の一(はじめ)法律事務所

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屋敷山古墳(葛城市)

2014-01-03 19:36:19 | 日記
明けましておめでとうございます。
本年も当ブログをお引き立てのほどよろしくお願い申し上げますm(_ _)m

このところ、葛城市が続いていますね。今回も葛城市からです。

屋敷山古墳は葛城市最大の古墳で、全長約135メートル、後円部約77メートル、後円部高さ約15メートル前方部幅90メートル以上の前方後円墳です。
築造時期は5世紀後半。古墳時代中期後半に当たります。

屋敷山古墳と呼ばれるのは、中世・近世初め、この地域を支配していた布施氏の居館がこの古墳の上に建てられ、江戸時代には大名である桑山氏が陣屋を建てたためです。

このため、古墳は大きく破壊されましたが、現在でも前方後円墳の輪郭は残しています。

破壊された古墳から竪穴式石室の天井石が出土し、古墳の傍に放置されています。


長さ約3.4メートル、幅約1.2メートル、厚さ約30センチメートルです。両端には縄掛け突起が作り出されており、まるで長持型石棺の底石のようです。
兵庫県高砂市で産出される竜山石という凝灰岩で作られています。

後円部の頂上です。


後円部から前方部を眺めます。

前方部はかなり形が変わってしまっています。

冒頭の写真は古墳の全景です。

この日は秋も深まり、大変良い天気でした。紅葉も綺麗でした。


なお、この古墳から出土した長持ち型石棺は、現在葛城市歴史博物館に保存されています。
立派な石棺で、これも竜山石を使用しています。


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