
「旧志免鉱業所竪坑櫓」は日本に現存する最大規模の竪坑櫓で、2009年に文化財の指定を受けています。
竪坑櫓は地下からケージと呼ばれる籠を巻き上げるエレベーター施設で、8階建て高さ47.6mあります。
1.昭和18年竣工
戦前に建設された竪坑櫓は九州に100基ほどありましたが、現存するのは志免町のみです。
2.地下430mの巨大エレベーター
地下430mから採掘した石炭を地上に運んでいました。
3.第八抗連卸坑口
同じ敷地内にある坑道跡。
昭和13年に完成した煉瓦製の坑口で、坑道の長さは690mあり、石炭の運び出しと地下採掘場へ空気を送るために使われました。
4.掘り出された石炭
坑口の前に展示してあります。
5.第五抗西側坑口
竪坑から彫り上げられた石炭が70mの地下道を運ばれ、この坑道にあったベルトコンベアーで選炭場まで送られていました。
6.海軍炭鉱と呼ばれた
糟屋炭田の石炭は良質であったため、明治22年に海軍は軍艦や工業用の燃料のために志免鉱業所前身の「新原採炭所」を設立しました。
戦後も日本国有鉄道志免鉱業所として国が保有し蒸気機関車の燃料などに採掘しました。
最盛期には従業員6000人、年間50万トンを採掘しましたが昭和39年にその栄華の歴史を終えました。
今では敷地は公園化され、竪坑櫓は志免町のシンボルタワーとなっています。
撮影:CANON EOS RP + RF24-105mm F4-7.1 IS STM
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