フードセーフティデザイン 食品安全情報

食品安全に関する情報を提供します。

食品安全情報(食品安全トピックス)

2020-03-04 10:31:27 | 食品安全情報
 ※食品安全トピックス(R2.3)

 〇新型コロナウイルス感染症の対応
 R2.3.3  厚労省は食品事業者の新型コロナウイルス感染症対応については従事者の健康管理・手洗い・消毒など日頃の食中毒予防対策励行の徹底を
         新型コロナウイルス感染症は飛沫感染接触感染等が主体であり現在のところ食品等を媒介して感染した事例の報告はない
         食品の製造調理流通販売の各段階で従事者の健康管理・手洗い励行・アルコール消毒・咳エチケット等一般衛生管理を徹底
         多人数が出入りする施設の客室やトイレ等接触感染予防のため清掃消毒の励行や飛沫感染等予防のため客室等十分な喚起を推奨
         動物の肉等の喫食にあたっては生食や加熱不十分な動物肉や肉加工品を避けて調理の際は十分な加熱等を行うように
 R2.3.16 事業者は従業員等の体温測定等健康管理に努め発熱等症状のある場合は自宅待機等措置をとるとともに必要に応じて保健所等行政機関に報告
         施設管理者は不特定多数が集合する施設では従事者はマスク着用等や必要な距離を保つなど感染防止対策を行うよう関係者に指導
         事業者は患者の把握に努め情報を収集した場合は保健所等行政機関の濃厚接触者把握などの調査に協力し感染拡大防止対策を
         保健所が濃厚接触者と確定した従事者を把握した場合、該当者を行政機関の指示に従い14日間出勤停止措置をとり健康観察実施
         患者発生時は日頃の衛生管理に加え接触感染防止のため施設設備の消毒(ドアノブ・トイレ等接触しやすい部位等)を洗浄消毒徹底
         入店時の手洗いや設備施設消毒の実施等に用いる消毒液は場所や材質等により使い分けを実施(70%アルコール、0.05%次亜塩素酸ナトリウム等)
 R2.5.14 東京大学医科学研究所の研究によると猫はコロナウイルスに感染しても無症状であることが多く猫同士が感染し拡大する可能性あり
         猫は明らかな症状がないため気づかないうちに感染している可能性があり、放し飼い等は感染リスクが高いことから外に出さないよう注意
         猫から人への感染確認は今のところないが、ペットカフェ等飲食店は動物の健康管理とともに入店客や調理場や従事者の衛生管理に十分な注意を

 〇コロナウイルス感染症(集団感染)
 R2.3.29 千葉県東庄町内障害者福祉施設でコロナウイルス症集団感染が発生。調理員40代女性が発熱等症状で精密検査でコロナウイルス感染確認
         施設調査等の結果職員31名、入所者26名計57名のウイルス感染を確認。職員6名と入所者26名には発熱等症状はあるが軽症
         入所者はすべて個室に入室し生活しているが食事等は食堂があり入所者が集まり食事を喫食する形態で感染拡大経路等専門家を派遣し調査
         福祉施設は常勤非常勤併せて職員67名、20から80代入所者70名の施設規模で他に通院が9名いるが発症職員は入院措置
         千葉県は施設の消毒等の指導を行うとともに施設関係者の疫学調査精密検査を実施し感染者の把握と隔離を進めている
 R2.3.30 千葉県の調査で入所者20名と職員家族8名の感染確認。入所者は無症状のため施設内で隔離し健康状態の経過観察を継続
 R2.4.16 山形県米沢市内冷凍食品工場でコロナウイルス症集団感染が発生。従業員40-60代女性10名が発熱腹痛下痢等症状で精密検査で感染確認
         山形県の疫学調査精密検査(70名)等食事をした同僚の4名の他、同一更衣室利用の5名も感染していたことから更衣室内での密な感染疑い
         食品会社は従業員の感染が判明した4月7日から当該食品工場を臨時休業をし冷凍食品等の製造を中止している。
 R2.5.21 栃木県宇都宮市内食品スーパーでコロナウイルス集団感染が発生。従業員40-60代女性4名と家族2名が発熱発咳等症状のため検査で感染確認
         宇都宮市の疫学調査精密検査等で休憩室更衣室等利用した同僚4名が感染していたことから部屋での密な接触等感染可能性
         食品スーパーの感染者は食品品出しや調理に従事していたことから2日間営業を休止。宇都宮市は濃厚接触者以外の従業員も精密検査実施 
          
        
 〇二枚貝の毒化
 R2.3.10 大阪府は大阪湾内で漁獲された二枚貝アカガイ・トリガイ・タイラギの貝毒検査結果アカガイについて麻痺性貝毒規制値を超過
         大阪府は大阪等漁業協同組合に対し大阪府海域で漁獲されたアカガイとその他の二枚貝類の出荷自主規制を要請
         併せて漁業関係業者に対し出荷状況の調査と出荷済み商品の自主回収を指導するとともに府民に対し二枚貝の不採取を注意喚起
         麻痺性貝毒検査結果 アカガイ:4.6マウスユニット トリガイ:2.7マウスユニット タイラギ2.8マウスユニット
 R2.3.27 愛媛県愛南町養殖ヒオウギガイ、御荘湾養殖マガキから国に基準を超過する麻痺性貝毒を検出。地元漁協は各海域の二枚貝出荷自主規制

 〇細菌性赤痢(保育園)
 R2.3.14 愛知県高浜市内保育園で細菌性赤痢感染症が集団発生。園児等3-5歳男女11名(職員1名含)が下痢腹痛等症状で病院入院治療。2名が入院
         高浜市内4歳女児が発熱下痢等症状を発症し医療機関を受診したところ3月11日に病院の検査で細菌性赤痢が発覚
         愛知県は女児が通園する保育園の園児職員の健康調査を実施し検査の結果14日までに8名の園児の感染が判明(9組園児181名職員44名)
         愛知県は園児等感染者父兄等関係者の疫学調査を実施するとともに保育園に対し休園対応や施設の消毒措置等を指導

 〇生レバー提供(食品衛生法違反)
 R1.12.15 北海道帯広市内飲食店で生レバー提供事件が発覚。屋台村店舗の経営者と従業員は客が生で牛肝臓を喫食すると知りながら提供
 R2.3.23  北海道警は飲食店利用客に生レバー提供した疑いで経営者と従業員の2名を摘発し食品衛生法違反の疑いで検察庁へ書類送検
          飲食店では食品衛生法の基準で生レバー提供が禁止された以降も販売を繰り返し所轄保健所に複数回の指導を受けても改善せず