フードセーフティデザイン 食品安全情報

食品安全に関する情報を提供します。

食品安全情報(食品安全トピックス)

2019-02-20 23:25:30 | 食品安全情報
 ※食品安全トピックス(H31.2)

 〇受水槽汚染食中毒(ノロウイルス食中毒)
 H31.2.20   兵庫県神戸市内商業ビル飲食店でノロウイルス食中毒が発生。飲食店利用客20代男性6名が嘔吐下痢発熱等症状で病院治療
            原因食品:受水槽水道 商業ビルの地下受水槽が雨水等水槽の汚水が流れ込んでノロウイルス等汚染されたもので2月4日に異臭等も発生
            1月上旬以降商業ビル内の別飲食店2店舗利用客6グループと従業員33名が嘔吐下痢等同様の症状を呈していたことが判明
            神戸市の調査では患者のほか入居店舗の使用水からノロウイルスが検出され受水槽に汚染水が逆流し汚染されたものと判断
            商業ビルが地上7階地下1階で受水槽水道は地下埋設型受水槽(昭和50年12月以降新規設置禁止)で飲食店10店舗使用
            神戸市は飲食店での健康被害は受水槽水道に起因する食中毒と断定し受水槽水道設置管理者に対し水道施設の改善を指示
            また、神戸市は食中毒原因となった飲食店2店舗の営業者に対し水質管理などの衛生管理の改善を文書指導

 〇ノロウイルス食中毒
 H31.2.19   埼玉県熊谷市内障害者支援施設の食堂でノロウイルス食中毒が発生。10-80代男女32名が嘔吐下痢等症状で病院治療
            原因食品:施設給食 13日昼に食堂で調理提供された食事を105名が喫食後14日から複数名が食中毒症状を発症
            埼玉県は食堂が提供した食事が原因の食中毒と断定し施設に対し3日間の営業停止処分。患者従事者からウイルス検出
 H31.2.18   長崎県佐世保市内自衛隊駐屯地の食堂でノロウイルス食中毒が発生。19-53歳男女72名が嘔吐下痢等症状で病院治療
            原因食品:施設給食 業者が1月28日29日に調理提供した食事を喫食後自衛隊員等複数名が30日夜から食中毒症状を発症
            佐世保市は食堂が提供した食事が原因の食中毒と断定し2日間の営業停止処分。市の検査で患者従事者からウイルス検出
 H31.1.21   宮崎県串間市内病院でノロウイルス食中毒が発生。病院・老人ホーム入所者職員25-99歳男女91名が嘔吐下痢等症状で病院治療
            原因食品:施設給食 17日病院給食施設で調理し施設に配食した食事を喫食後入所者職員等が複数名が食中毒症状を発症
            宮崎県は施設で調理した食事が原因の食中毒と断定し給食施設に対し2日間の業務停止処分。患者従事者からウイルス検出
 H31.2.28   埼玉県熊谷市内菓子店でノロウイルス食中毒が発生。菓子を食べた5-70代男女25名が嘔吐下痢等症状で病院治療
            原因食品:イチゴ大福 23-24日に製造販売された菓子を利用客30名喫食後複数名が食中毒症状を発症
            埼玉県は菓子店が製造販売した菓子が原因の食中毒と断定し店舗を3日間の営業停止処分。患者従事者からウイルス検出
 H31.3.7    福井県坂井市内パン屋でノロウイルス食中毒が発生。利用客男女46名(30-40代男女4名含む)が嘔吐下痢等症状で病院入院治療
            原因食品:パン 2-5日にパン屋で製造したパン(共通食)を購入し喫食した後複数名が食中毒症状を発症
            福井県は店舗が製造販売したパンが原因の食中毒と断定しパン屋を3日間の営業停止処分.患者7名従事者からウイルス検出
 H31.3.15   大阪府門真市内大手電機会社社員食堂でO157食中毒が発生。利用客23-58歳男女107名が嘔吐下痢等症状で病院治療
            原因食堂:食堂食事 3月1日から2日にかけて食事をした社員777名のうち複数名が数日後食中毒症状を発症
            大阪府は食事を提供した食堂が原因の食中毒と断定し施設に対し4日間の営業停止処分。患者従事者からウイルス検出
 H31.3.21   愛知県名古屋市内居酒屋2店舗でノロウイルス食中毒が発生。19-45歳男女24名が嘔吐下痢等症状で病院治療
            原因食品:居酒屋食事 3月16日に2店舗の共通の調理場で調理提供された食事を喫食後複数名が食中毒症状を発症
            名古屋市は食事を提供し共通の調理場を使用していた3店舗を営業禁止処分するとともに衛生管理の改善を指導。患者からウイルス検出   

 〇豚コレラ感染防止対策等(イノシシ等)
 H31.2.22   農水省は野生イノシシの豚コレラ感染の問題で岐阜愛知両県で3月から野生イノシシに餌型ワクチンを投与する方針(期間は最短でも数年)
            ワクチン投与したイノシシはワクチン接種の食品安全上でのリスク評価を受けていないため捕獲しても食用とすることができない
            農水省は食品安全性評価や陰性化確認方法など検討が必要で野生イノシシワクチン接種のリスク評価は食品安全委員会に要請検討
 H31.2.22   農水省疫学調査チームは養豚場の感染源については野生イノシシの他周辺の小動物(狐、鼬、烏等)が感染を媒介している可能性があると指摘
            養豚場施設を出入りする車両等も感染を拡散させる可能性があり車両の消毒や衣服着替え等防疫対策の徹底等注意喚起が必要
            今回のウイルスはモンゴルや中国で分離されたものと遺伝子構造がにており旅行者の畜産物違法持ち込みや畜産物輸入等から侵入可能性
            農業研究機構の調査ではこのウイルスは弱毒型で強毒型は5日程度で下痢起立困難神経症状等で死亡するがこの型は発熱等症状で2週間以上生残
            ウイルスは感染後唾液鼻水糞便等に2週間以上排泄され周囲の豚等の感染源となり血中抗体は感染後2週間後に検出
            弱毒型ウイルスは特徴的な症状が出にくく発熱等比較的軽度の症状のため飼養者等の疾病判別が難しく発見が遅れるおそれ
 H31.3.9    岐阜愛知県はワクチン使用に向け関係自治体、養豚協会、猟友会等関係団体と連携し協議会を設立し散布に向けた体制を強化
            岐阜県は3月25日から愛知県は28日から散布予定で関係者へ研修会を開催し岐阜県は900か所約3万個を散布
 H31.3.14   農水省はワクチン使用地域の猪肉食用再開のためイノシシ用豚コレラウイルスワクチンの安全性評価を食品安全委員会に要請
            農水省はワクチンの成分、量、肉への残留性等の情報を収集し委員会へ提供する予定だが野生動物に使うワクチンの安全性評価は前例がない
 H31.4.3    食品安全委員会専門調査会はワクチン接種イノシシ肉を人が食べても健康影響はないとする評価案をまとめパブリックコメント後最終的評価
            豚コレラが人への病原性がないことやワクチン添加剤が人への健康影響がないことなどからワクチン肉の人へ健康影響可能性は無視できる程度 
 H31.4.2    農水省は4月から豚コレラウイルスの豚への感染試験を実施する方針で昨年の試験より長期間実施するもの
            ウイルスの潜伏期間、感染症状の変化、抗体生成のタイミングなどを確認する狙いでウイルスの詳細な性状を確認する
 H31.4.23   農水省は感染拡大のリスク削減対策強化のため発生区域など一定地域の監視農場を対象に早期出荷や予防的殺処分をすすめることを視野に検討
 R1.5.30    愛知県は国の要請を踏まえ感染リスクの高い農場の早期出荷の方針を固め、豚コレラ蔓延阻止のため6月から対策実施
            発生農場から10キロ圏内の農場の飼育中豚を早期出荷し、養豚場の消毒措置・野生イノシシ防止等の施設改修実施し衛生管理強化
            愛知県は出荷額の減額補填や施設改修工事費用の補助等国とともに支援するため6月県議会に補正予算を計上
 R1.6.19    岐阜県は一定地域の監視対象農場(21農場)のうち2農場の早期出荷の実施する方針で他農場とは説明調整も実施見送り
 R1.7.31    農水省は防疫対策本部会議を開き愛知県岐阜県の他養豚場で発生した三重県福井県と汚染猪の発覚した富山長野県に豚早期出荷を要請
            豚の飼養衛生管理基準を見直しイノシシ対策として全国の養豚場に防護柵等の設置義務化など防疫対策を強化する方針 

 〇豚コレラの発生(家畜伝染病)
 H31.2.19   18日岐阜県瑞浪市恵那市等内で死亡捕獲したイノシシ12頭感染確認(175頭目)
 H31.2.21   18-20日岐阜県川辺町等内で捕獲死亡したイノシシ5頭感染確認(180頭目)
 H31.2.22   18-21日岐阜県本巣市美濃市等内で捕獲したイノシシ10頭感染確認(190頭目)
 H31.2.25   22日岐阜県川辺町内で死亡したイノシシ1頭感染確認(191頭目)
 H31.2.26   25日岐阜県御嵩町七宗町内等で捕獲死亡したイノシシ16頭感染確認(207頭目)
 H31.2.28   27日岐阜県美濃市内で捕獲死亡したイノシシ3頭感染確認(210頭目)
 H31.3.1    28日岐阜県美濃加茂市で死亡したイノシシ1頭感染確認(211頭目)
 H31.2.25   8日愛知県春日井市内で捕獲したイノシシ1頭感染確認(212頭目)
 H31.3.4    1日岐阜県川辺町等内で捕獲死亡したイノシシ4頭感染確認(216頭目)
 H31.3.5    4日岐阜県恵那市内で捕獲したイノシシ1頭感染確認(217頭目)
 H31.3.6    5日愛知県犬山市内野外で捕獲したイノシシ1頭感染確認(218頭目)
 H31.3.7    6日岐阜県山県市等内で捕獲したイノシシ3頭感染確認(221頭目) 
 H31.3.7    岐阜県山県市内養豚場で豚コレラ発生。6日健康不良の豚8頭精密検査結果豚コレラウイルス確認(国内18例目)
            岐阜県は飼育中の豚1503頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等をするとともに周囲3キロ以内移動制限10キロ以内搬出制限措置
 H31.3.12   11日岐阜県美濃加茂市等で死亡捕獲したイノシシ2頭感染確認(223頭目)
 H31.3.19   18日岐阜県恵那市内で死亡したイノシシ4頭感染確認(227頭目)
 H31.3.20   19日岐阜県八百津町内で死亡したイノシシ1頭感染確認(228頭目)
 H31.3.23   岐阜県山県市内養豚場で豚コレラ発生。22日食欲不良の豚22頭にうち17頭で精密検査結果豚コレラウイルス確認(国内19例目)
            岐阜県は飼育中の繁殖豚等3328頭の殺処分埋却処分・施設消毒等措置をするとともに周囲3キロ以内移動制限10キロ以内搬出制限(3農場)
 H31.3.27   愛知県瀬戸市内養豚場で豚コレラ発生。健康不良で死亡した豚5頭を含む20頭の精密検査の結果豚コレラウイルス確認(国内20例目)
            愛知県は飼育中の繁殖豚等4140頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等をするとともに周囲の移動制限搬出制限措置
            先に豚コレラが発生した愛知県豊田市内養豚場と同じ食肉処理場を同一日に使用しており監視対象農場として監視継続されていた
 H31.3.28   愛知県田原市内養豚場で豚コレラ発生。健康不良の豚10頭の精密検査の結果豚コレラウイルス確認(国内21例目)
            愛知県は飼育中の豚1647頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等するとともに周囲農場の移動制限搬出制限
            発生農場の養豚団地内の堆肥施設等を共同利用する3か所農場の豚5972頭も殺処分・埋却処分・施設消毒等防疫措置
 H31.3.29   愛知県瀬戸市内養豚場で豚コレラ発生。移動制限区域内農場の豚の精密検査結果豚コレラウイルス確認(国内22例目)
            愛知県は飼育中の豚1441頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等するとともに周辺農場の移動制限搬出制限等防疫措置
 H31.3.29   愛知県田原市内養豚場で豚コレラ発生。健康不良(死亡豚1頭)豚9頭の精密検査結果豚コレラウイルス確認(国内23例目)
            愛知県は飼育中の豚997頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等をするとともに周辺農場の移動制限搬出制限等措置
 H31.3.30   岐阜県美濃加茂市内養豚場で豚コレラ発生。健康不良の豚(死亡豚5頭含む)20頭の精密検査結果豚コレラウイルス確認(国内24例目)
            岐阜県は飼育中の豚674頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等するとともに周辺農場の移動制限搬出制限等防疫措置               
 H31.4.9    岐阜県恵那市内養豚場で豚コレラ発生。発熱等健康不良豚14頭の精密検査結果豚コレラウイルス確認(国内25例目)
            岐阜県は飼育中の豚4086頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等するとともに周辺農場の移動制限搬出制限
 H31.4.10   愛知県瀬戸市内養豚場で豚コレラ発生。発熱等健康不良の豚等22頭の精密検査結果豚コレラウイルス確認(国内26例目)
            愛知県は飼育中の豚4562頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等。3月末に豚コレラの発生した汚染農場に隣接し移動制限中
 H31.4.17   岐阜県恵那市内養豚場で豚コレラ発生。体調不良で死亡した豚3頭を含む9頭の精密検査結果豚コレラウイルス確認(国内27例目)
            岐阜県は飼育中の豚9628頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等するとともに16日岐阜市食肉処理場へ出荷した51頭含む68頭も併せて殺処分
 H31.4.21   愛知県田原市内養豚場で豚コレラ発生。発熱体調不良の豚9頭の精密検査結果豚コレラウイルス確認(国内28例目)
            愛知県は飼育中の豚1030頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等するっともに周辺農場の移動制限搬出制限。関連2農場851頭も殺処分
 H31.4.22   愛知県瀬戸市内養豚場で豚コレラ発生。体調不良で死亡した豚等10頭の精密検査結果豚コレラウイルス確認(国内29例目)
            愛知県は飼育中の豚1186頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等するとともに周辺農場の移動制限搬出制限
 R1.5.17    愛知県田原市内養豚場で豚コレラ発生。搬出制限区域内の農場血液検査で疑いのため13頭の精密検査結果で豚コレラウイルス確認(国内30例目)
            愛知県は飼育中の豚2940頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等するとともに隣接農場1298頭も同様措置
 R1.5.25    岐阜県山県市内養豚場で豚コレラ発生。体調不良死亡の15頭豚の精密検査結果豚コレラウイルス確認(国内31例目)
            岐阜県は飼育中の豚2214頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等するとともに周辺農場の移動制限搬出制限措置
            汚染農場は5月23日岐阜市内食肉処理場へ25頭出荷処理していることから処理場の交差汚染防止のため消毒等防疫措置
 R1.6.5     岐阜県山県市内養豚場で豚コレラ発生。体調不良で死亡した豚数頭の精密検査結果豚コレラウイルス確認(国内32例目)
            岐阜県は飼育中の豚8122頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等するとともに周辺農場の移動制限搬出制限措置
 R1.6.12    愛知県田原市内養豚場で豚コレラ発生。搬出制限区域内の農場血液検査で豚3頭の精密検査結果豚コレラウイルス確認(国内33例目)
            愛知県は飼育中の豚1254頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等するとともに周辺農場の移動制限等防疫措置
 R1.6.23    岐阜県関市内養豚場で豚コレラ発生。体調不良で死亡した豚6頭を含む19頭の精密検査結果豚コレラウイルス確認(国内34例目)
            岐阜県は飼育中の豚1199頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等するとともに周辺農場の移動制限搬出制限措置
 R1.6.29    愛知県西尾市内養豚場で豚コレラ発生。死亡した豚5頭を含む22頭の精密検査結果豚コレラウイルス確認(国内35例目)
            愛知県は飼育中の豚1014頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等するとともに周辺農場の移動制限搬出制限措置
            同じ養豚団地の7農場7565頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等と県内全農家の消毒命令等防疫対策強化措置
 R1.7.3     岐阜県恵那市内養豚場で豚コレラ発生。体調不良の豚22頭の精密検査結果豚コレラウイルス確認(国内36例目)
            岐阜県は飼育中の豚4863頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等するとともに周辺農場の移動制限搬出制限措置
 R1.7.8     愛知県長久手市瀬戸市内2養豚場で豚コレラ発生。死亡豚7頭と体調不良の豚を含む21頭の精密検査結果ウイルス確認(国内37、38例目)
            愛知県は飼育中の豚577頭213頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等とともに周辺農場の移動制限搬出制限措置(早期出荷準備中発生)
 R1.7.10    岐阜県七宗町内養豚場で豚コレラ発生。死亡した豚2頭を含む体調不良豚10頭の精密検査結果豚コレラウイルス確認(国内39例目)
            岐阜県は飼育中の豚409頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等するとともに関市内食肉処理場で一時搬入停止(10キロ以内農場なし)   

 〇食品回収(清涼飲料水等)
 H31.2.22   富山県黒部市内飲料水メーカーで製造した飲料水の自主回収事例発生。基準を超える臭素酸が検出され衛生基準超過
            関係食品:清涼飲料水(天然水・炭酸水) 30年7月から31年1月21日までに製造したペットボトル入り飲料水の自主検査で臭素酸検出
            臭素酸は台湾輸出の際の自主検査で食品衛生法の基準の2-4倍の0.02から0.04ミリグラム検出。原因は不明
            大手販売店が委託し製造されたもので58万本を対象に店頭撤去し自主回収措置。20万本は台湾中国等への輸出品
 H31.2.24   埼玉県嵐山町農場で生産した鶏卵の回収事例発生。基準を超えるスルファモノメトキシン(サルファ剤)検出され残留基準超過
            関係食品:鶏卵 19日保健所の抜き取り検査で3月4日賞味期限のものからスルファモノメトキシン0.04PPM検出
            埼玉県は食品衛生法に違反(サルファ剤は検出されてはならない)するとして鶏卵の対象品5万4千個の回収命令処分

 〇O157食中毒(焼肉チェーン)
 H31.2.25   東京都大阪府兵庫県神奈川県埼玉県福井県内焼肉チェーン飲食店(7店舗)でO157食中毒疑発生。20歳男性(福井県)等20名(13名)が下痢症状で病院治療
            2月8日から12日にかけて焼肉店を利用した客のうち複数名が食中毒様症状を発症。患者の一部からO157感染確認
            飲食チェーン運営会社は共通食材が原因の可能性があるとして全国61店舗を営業自粛措置し自治体の原因究明への協力や衛生対策実施
            関係自治体は苦情等の系列店舗の利用状況調査・関連性調査、衛生管理の指導、患者由来菌の遺伝子学的検査の実施
 H31.3.4    大阪府茨木市内飲食チェーン店でO157食中毒発生。飲食店利用客1名が腹痛下痢血便等症状で病院入院治療
            原因食品:焼肉・カルビ等 2月12日店舗で複数名が食事を喫食後数日してから1名が腹痛血便等食中毒症状を発症
            大阪府は飲食店が提供した食事が原因の食中毒と断定し店舗に対し1日間の営業停止処分。店舗の衛生改善指導
 H31.3.4    神奈川県横浜市内飲食店でO157食中毒発生。飲食店利用客10歳女児1名が腹痛下痢血便等症状で病院入院治療
            原因食品:焼肉・カルビ等 2月10日店舗で4名が食事を喫食後数日してから腹痛下痢血便等食中毒症状を発症
            横浜市は飲食店が提供した食事が原因の食中毒と断定し店舗に対し営業禁止処分。店舗の衛生改善指導。2店患者分離菌が遺伝子学的一致
 H31.3.5    東京都足立区内飲食チェーン店でO157食中毒発生。飲食店利用客5名が腹痛下痢血便等症状で病院入院治療
            原因食品:焼肉・カルビ等 2月10日店舗で複数名が食事を喫食後数日してから複数名が腹痛等食中毒症状を発症
            足立区は飲食店が提供した食事が原因の食中毒と断定し店舗に対し3日間の営業停止処分。他店舗の患者と同一菌検出
 H31.3.13   東京都八王子市内飲食チェーン店でO157食中毒発生。飲食店利用客2名が腹痛下痢血便等症状で病院入院治療
            原因食品:焼肉・カルビ等 2月11日店舗で複数名が食事を喫食後数日してから喫食者複数名が食中毒症状を発症
            八王子市は飲食店が提供した食事が原因の食中毒と断定し店舗に対し3日間の営業停止処分。施設の取り扱い改善命令
 H31.3.15   兵庫県神戸市内飲食チェーン店でO157食中毒発生。飲食店利用客3名が腹痛下痢発熱等症状で病院入院治療
            原因食品:焼肉・カルビ等 2月14日店舗で29名が食事を喫食後数日してから喫食者3名が食中毒症状を発症
            神戸市は飲食店が提供した食事が原因の食中毒と断定し店舗に対しては営業自粛中に店舗の衛生管理の改善を指導 
 H31.3.12   関係自治体の調査で系列店に保管されていた未使用の冷凍食肉(ハラミ)からO157が検出され患者分離菌と遺伝子学的に一致
            菌が検出されたハラミ肉は当該店舗を利用し食中毒症状を発症した患者の多くが喫食していることから食中毒の原因食品と考えられる     

 〇寄生虫食中毒(アニサキス)
 H31.2.27   魚介類によるアニサキス食中毒が近年増加傾向にあり平成28年124件・29年230件・30年467件となり3.7倍以上と急増
            食中毒の原因食品は従来サバやイカ(刺身等)が多かったが平成30年ではカツオ(刺身、タタキ等)が急増している
            原因物質別件数はカンピロバクターより多く30年は第1位となっており厚労省は被害実態、予防方法等、食品安全委員会は危害評価等を調査開始
            近年の海水温の変化などによりカツオ等が生育した海域ではアニサキスが寄生する餌が多くカツオなどへの寄生率が高かった可能性がある