※食品安全トピックス（Ｒ１．７）
〇集団食中毒不起訴（死亡事件）
Ｒ１．７．９ 富山検察審査会は富山県等焼肉チェーン店集団食中毒事件について業務上過失致死傷容疑で書類送検され富山地検の不起訴事案を不当議決
地検は衛生基準順守しても食中毒発生回避は困難として関係者を不起訴としたが審査会は大腸菌等不除去は食中毒惹起原因との認識自体は広く共有
当時の食中毒事件の原因となった業者等関係者は食中毒菌を除去する十分な措置を講じるべき義務を果たしていたとは考え難いと判断
今後、富山地検では集団食中毒事件の関係者、経緯、捜査資料等等の再捜査を行い、起訴すべきかどうか再度判断するとこになる
〇腸管出血性大腸菌感染症
Ｒ１．７．４ 米国カリフォルニア州サンディエゴ内野外見本市で腸管出血性大腸菌感染症が発生。２－１３歳男女児童４名が下痢血便嘔吐等症状で病院入院治療
５月３１日から７月４日まで開催された見本市で６月８日から１５日に入場し展示動物に接触した児童が見本市来訪数日後に複数名発症
３名の児童は症状は安定しているが２歳男児１名は症状が悪化し病院に入院治療を続けていたが６月２４日合併症を併発し死亡
〇植物自然毒食中毒（ジャガイモ等）
Ｒ１．７．９ 兵庫県宝塚市内小学校でジャガイモ食中毒事件が発生。小学生１０－１１歳男女１３名が腹痛下痢手痺れ等症状で病院入院治療
原因食品：茹でじゃがいも ９日朝掘り起こしたジャガイモを家庭科の授業中に調理し喫食後複数名が食中毒症状を発症
兵庫県はジャガイモの食中毒事件発生は多発する時期であることから未熟なイモや発芽したイモなどは喫食しないよう注意喚起
Ｒ１．７．１７ 長野県大町市内家庭でユウガオ食中毒が発生。２０代女性３０代７０代男性３名が嘔吐下痢喉痺れ等症状で病院入院治療（１名入院）
原因食品：ユウガオ煮物 １６日夕食に家庭で栽培したユウガオを採取調理して家族４名で喫食後複数名が食中毒症状を発症
ユウガオ・ヒョウタン等ウリ科植物にはククルビタミン類という苦み成分が含まれ食べると吐き気腹痛下痢等食中毒症状を発症
Ｒ１．７．２２ 熊本県天草市内家庭でクワズイモ食中毒が発生。４９歳男性８２歳男性２名が口唇腫れ喉痛み等症状で病院入院治療
原因食品：野菜炒め ２０日夜自宅で栽培していた芋を里芋と誤認採取し家庭で調理し家族で喫食後食中毒症状を発症
熊本県の検査で患者家族の食べ残しの食品と芋の葉からシュウ酸カルシウムを検出。熊本県はクワズイモ食中毒の注意喚起
〇病院等食中毒（ウエルシュ菌等）
Ｒ１．７・１７ 埼玉県春日部市内病院でウルシュ菌食中毒が発生。４０－９０代入所者等男女３６名腹痛下痢等症状で病院入院治療
原因食品：施設給食（煮物等） １１日病院が提供した給食昼食を喫食後午後５時頃から食事をした複数名が食中毒症状を発症
埼玉県は病院が調理提供した食事が原因の食中毒と断定し給食施設に対し３日間の給食停止処分。患者から原因菌検出
Ｒ１．７．８ 香川県丸亀市内病院でサルモネラ菌集団感染事件が発生。２０－９０代入所者男女３４名が発熱嘔吐下痢腹痛等症状で病院入院治療
５月２８日から７月４日まで入所者３４名が発熱下痢等を発症しサルモネラ菌検出。６月発症の５０代女性は一時意識不明の重体
香川県は衛生指導行うとともに集団感染が長期間終息しないとこから食中毒感染症両面の疑いで国立感染症研専門家チームと連携し施設調査
Ｒ１．７．９ 静岡県静岡市内障害者施設で腸管出血性大腸菌Ｏ２６食中毒発生。入所者男女６名が下痢腹痛発熱等症状で病院入院治療（１名入院）
原因食品：施設給食（フライ・キャベツカイワレ大根等） ６月１３日に調理提供した食事を８５名喫食後１６日から複数名が食中毒症状発症
静岡市は施設が提供した食事が原因の食中毒と断定し給食施設に対し営業禁止処分。患者から腸管出血性大腸菌検出（無症状保菌者７名）
Ｒ１．８．１７ 大阪府大阪市内病院でサルモネラ食中毒が発生。病院入所者利用者職員等男女３８名が腹痛下痢発熱等症状で病院入院治療
原因食品：施設給食 病院施設が給食を調理提供し食事を喫食後８月５日から８日にかけて複数名が食中毒症状を発症
大阪市は施設が調理提供した給食食事が原因の食中毒と断定し給食施設に対し４日間の業務停止処分。１６名からサルモネラ菌検出
〇食品回収（生かき等）
Ｒ１．７．１２ 京都府舞鶴市内京都府漁協で生岩カキの回収事例が発生。自主検査で大腸菌が基準数を超過しているため規格基準違反と判明
関係食品：生岩ガキ ７月１３日（３日から１１日）までに地元漁協を通じて水産卸売会社等から府外販売店に対し１万４千個出荷販売
漁協は１１日から該当品の自主回収（２００個回収）を開始するとともに出荷停止。出荷再開は早くても３週間程度かかる
Ｒ１．７．１２ 愛知県みよし市内漬物会社で漬物の回収事例が発生。自主検査で原料セロリから農薬アセテート０．０５ＰＰＭ検出（残留基準超過）
関係食品：香味漬物 ７月８日から１０日にかけてセロリを原料にした浅漬け漬物を２製品製造し県内販売店に流通
漬物会社は該当製品の関連する浅漬け漬物の製造出荷を中止するとともに関係業者を通じて漬物製品の自主回収を開始
Ｒ１．７．１２ 北海道旭川市内食品会社が製造したおから製品の回収事例が発生。一部の製品に異味異臭が発生し加熱不足の疑い
関係食品：おから製品（味付けおから） １１日から２３日賞味期限の惣菜を４千個製造し市内スーパー札幌市内販売会社等に出荷
食品会社は該当製品の製造販売を中止するとともに販売店に出荷製品の自主回収を開始（６月下旬ー７月初旬の増産時の加熱不足が原因）
〇セレウス菌食中毒（おから）
Ｒ１．７．１９ 北海道旭川市内惣菜製造会社でセレウス菌食中毒が発生。札幌函館旭川等の１０－９０歳男女６６名が下痢嘔吐等症状で病院治療（１５名）
原因食品：おから ７月４日までに製造した製品が札幌函館旭川市等のスーパー等で販売され２－９日に購入喫食した者複数名が食中毒症状を発症
旭川市は食品会社が製造販売した惣菜が原因の食中毒と断定し食品工場に対し５日間の営業停止処分。患者７名から原因菌検出
〇食品輸出拡大（食肉）
Ｒ１．７．１５ 国は食品輸出拡大のため輸出認定の国地域ごとに関係省庁自治体の対応目標・達成時期等工程表を策定し総合調整の農水省新組織が進捗管理
対米対ＥＵ牛肉輸出では処理施設ＨＡＣＣＰ認定のため施設竣工後２年以上経過事例もあることから各国との調整交渉円滑化、手続き迅速化
対米対ＥＵの食肉輸出では厚労省の書類審査現場検査後問題がなければ申請後３カ月程度で施設認定の手続きを進めることを目標
令和元年度では年度内に新たに対米対ＥＵ牛肉輸出施設について各４件を認定する方針で既に対米施設３件対ＥＵ施設２軒認定
対米施設：岩手県紫波町・群馬県玉山村・岐阜県高山市・鹿児島県末吉町志布志市、予定：兵庫県姫路市・北海道十勝・宮崎県都農・京都府京都市
対ＥＵ施設：群馬県玉山村・岐阜県高山市・兵庫県姫路市・鹿児島県志布志市阿久根市、予定：兵庫県姫路・鹿児島曾於・宮崎県都農・京都府京都市
Ｒ１．７．２４ 農水省は食品輸出拡大の司令塔設立に向けた新組織「輸出対策強化特別チーム」を設置し省庁間連携を加速し司令塔への準備を進め
来春には農水省の新組織は輸出施設の食品衛生管理の国際基準を審査する厚労省の組織等と食品衛生管理審査業務を一元化
Ｒ１．７．２６ 食品輸出拡大のため政令改正し農水省厚労省職員を増員するとともに閣僚会議を設置し司令塔創設と規制解除の具体策を盛り込んだ法律案を検討
農水省食料産業局輸出促進課１６名水産庁加工流通課４名厚労省食品監視安全課１４名地方局１２名食品衛生研究所２名増員
農水省厚労省両省にまたがる輸出証明書発行業務手続きを一元化する他、農政事務所でも対応可能にし発行作業の迅速化を図る
〇豚肉密輸（アフリカ豚コレラ）
Ｒ１．７．２３ 警視庁は羽田空港に豚生肉などを許可を得ずに密輸したとして７月２３日ベトナム国籍留学生を家畜伝染病違反容疑で逮捕。密輸摘発は全国初
６月１３日航空機で豚生肉３４０本（１０キロ）アヒル卵３６０個を段ボール箱に詰め密輸した疑いで販売目的で密輸した可能性があるとして捜査
豚生肉の一部からは農水省検疫所の検査でアフリカ豚コレラの遺伝子が検出されており豚肉等の密輸品は高圧殺菌処分措置
〇豚コレラの発生（家畜伝染病）
Ｒ１．７．２５ 三重県いなべ市内養豚場で豚コレラ発生。死亡した豚２頭他３頭の県国の精密検査再検査結果豚コレラウイルス確認（国内４０例目）
汚染農場は既に監視対象農場で三重県は飼育中の豚４０５８頭を殺処分埋却処分・施設消毒措置等（１０キロ以内制限対象農場なし）
三重県は県内の発生を受け対策本部を知事に格上げするとともに警戒レベルを高い体制に移行し更なる感染拡大防止を強化（既に消毒命令を実施）
Ｒ１．７．２８ 岐阜県恵那市内養豚場で豚コレラ発生。健康不良の豚９頭の県等の精密検査結果豚コレラウイルス確認（国内４１例目）
岐阜県は飼育中の豚１０１５頭の殺処分埋却処分施設・消毒等措置を行うとともに周辺農場の移動制限搬出制限措置
Ｒ１．７．２９ 福井県越前市内養豚場で豚コレラ発生。死亡した豚１頭を含む８頭の精密検査結果豚コレラウイルス確認（国内４２例目）
福井県は飼育中の豚３０９頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等を行うとともに周辺農場の移動制限搬出制限措置を実施
Ｒ１．８．８ 愛知県豊田市内養豚場及び長久手市内畜産試験場で豚コレラ発生。死亡した豚を含む６頭精密検査及び３頭確認検査で豚コレラウイルス確認（国内４３・４４例目）
愛知県は飼育中の豚７０７頭及び３０７頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等するとともに周辺農場の移動制限搬出制限措置
Ｒ１．８．１２ 福井県越前市内養豚場で豚コレラ発生。死亡した豚１頭を含む体調不良豚７頭の精密検査結果豚コレラウイルス確認（国内４５例目）
福井県は飼育中の豚６１５頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等を行うとともに周辺農場の移動制限搬出制限措置を実施
Ｒ１．８．１７ 岐阜県揖斐川町内養豚場で豚コレラ発生。体調不良豚２頭を含む４頭豚の岐阜県の精密検査で豚コレラウイルス確認（国内４６例目）
岐阜県は飼育中の豚３６４２頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等を行うとともに周辺農場の移動制限搬出制限措置
Ｒ１．８．３１ 愛知県豊田市内養豚場で豚コレラ発生。制限解除に向けた愛知県の確認検査で豚５頭から豚コレラウイルス確認（国内４７例目）
愛知県は飼育中の豚４７５頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等するとともに周辺農場の感染確認や移動制限搬出制限措置
Ｒ１．９．６ 岐阜県中津川市内養豚場で豚コレラ発生。早期出荷作業中の豚１２頭（９月２日から子豚８０頭死亡）から豚コレラウイルス確認（国内４８例目）
岐阜県は飼育中の豚３１６頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等するとともに周辺農場の移動制限搬出措置等防疫措置を実施
〇腸管出血性大腸菌食中毒（Ｏ２６）
Ｒ１．７．３１ 北海道十勝市内教育施設で腸管出血性大腸菌Ｏ２６食中毒が発生。中学生職員男女３１名が腹痛下痢等症状で病院入院治療（４名入院）
原因食品：宿泊学習調理品（親子丼三色丼） １７日１８日宿泊学習の参加生徒等（１１８名）が施設で共同調理喫食後複数名が食中毒症状を発症
北海道は宿泊学習の食事が原因の食中毒と断定し施設に参加した中学校を管轄する教育委員会に対し宿泊学習における衛生管理の徹底を指導
〇集団食中毒不起訴（死亡事件）
Ｒ１．７．９ 富山検察審査会は富山県等焼肉チェーン店集団食中毒事件について業務上過失致死傷容疑で書類送検され富山地検の不起訴事案を不当議決
地検は衛生基準順守しても食中毒発生回避は困難として関係者を不起訴としたが審査会は大腸菌等不除去は食中毒惹起原因との認識自体は広く共有
当時の食中毒事件の原因となった業者等関係者は食中毒菌を除去する十分な措置を講じるべき義務を果たしていたとは考え難いと判断
今後、富山地検では集団食中毒事件の関係者、経緯、捜査資料等等の再捜査を行い、起訴すべきかどうか再度判断するとこになる
〇腸管出血性大腸菌感染症
Ｒ１．７．４ 米国カリフォルニア州サンディエゴ内野外見本市で腸管出血性大腸菌感染症が発生。２－１３歳男女児童４名が下痢血便嘔吐等症状で病院入院治療
５月３１日から７月４日まで開催された見本市で６月８日から１５日に入場し展示動物に接触した児童が見本市来訪数日後に複数名発症
３名の児童は症状は安定しているが２歳男児１名は症状が悪化し病院に入院治療を続けていたが６月２４日合併症を併発し死亡
〇植物自然毒食中毒（ジャガイモ等）
Ｒ１．７．９ 兵庫県宝塚市内小学校でジャガイモ食中毒事件が発生。小学生１０－１１歳男女１３名が腹痛下痢手痺れ等症状で病院入院治療
原因食品：茹でじゃがいも ９日朝掘り起こしたジャガイモを家庭科の授業中に調理し喫食後複数名が食中毒症状を発症
兵庫県はジャガイモの食中毒事件発生は多発する時期であることから未熟なイモや発芽したイモなどは喫食しないよう注意喚起
Ｒ１．７．１７ 長野県大町市内家庭でユウガオ食中毒が発生。２０代女性３０代７０代男性３名が嘔吐下痢喉痺れ等症状で病院入院治療（１名入院）
原因食品：ユウガオ煮物 １６日夕食に家庭で栽培したユウガオを採取調理して家族４名で喫食後複数名が食中毒症状を発症
ユウガオ・ヒョウタン等ウリ科植物にはククルビタミン類という苦み成分が含まれ食べると吐き気腹痛下痢等食中毒症状を発症
Ｒ１．７．２２ 熊本県天草市内家庭でクワズイモ食中毒が発生。４９歳男性８２歳男性２名が口唇腫れ喉痛み等症状で病院入院治療
原因食品：野菜炒め ２０日夜自宅で栽培していた芋を里芋と誤認採取し家庭で調理し家族で喫食後食中毒症状を発症
熊本県の検査で患者家族の食べ残しの食品と芋の葉からシュウ酸カルシウムを検出。熊本県はクワズイモ食中毒の注意喚起
〇病院等食中毒（ウエルシュ菌等）
Ｒ１．７・１７ 埼玉県春日部市内病院でウルシュ菌食中毒が発生。４０－９０代入所者等男女３６名腹痛下痢等症状で病院入院治療
原因食品：施設給食（煮物等） １１日病院が提供した給食昼食を喫食後午後５時頃から食事をした複数名が食中毒症状を発症
埼玉県は病院が調理提供した食事が原因の食中毒と断定し給食施設に対し３日間の給食停止処分。患者から原因菌検出
Ｒ１．７．８ 香川県丸亀市内病院でサルモネラ菌集団感染事件が発生。２０－９０代入所者男女３４名が発熱嘔吐下痢腹痛等症状で病院入院治療
５月２８日から７月４日まで入所者３４名が発熱下痢等を発症しサルモネラ菌検出。６月発症の５０代女性は一時意識不明の重体
香川県は衛生指導行うとともに集団感染が長期間終息しないとこから食中毒感染症両面の疑いで国立感染症研専門家チームと連携し施設調査
Ｒ１．７．９ 静岡県静岡市内障害者施設で腸管出血性大腸菌Ｏ２６食中毒発生。入所者男女６名が下痢腹痛発熱等症状で病院入院治療（１名入院）
原因食品：施設給食（フライ・キャベツカイワレ大根等） ６月１３日に調理提供した食事を８５名喫食後１６日から複数名が食中毒症状発症
静岡市は施設が提供した食事が原因の食中毒と断定し給食施設に対し営業禁止処分。患者から腸管出血性大腸菌検出（無症状保菌者７名）
Ｒ１．８．１７ 大阪府大阪市内病院でサルモネラ食中毒が発生。病院入所者利用者職員等男女３８名が腹痛下痢発熱等症状で病院入院治療
原因食品：施設給食 病院施設が給食を調理提供し食事を喫食後８月５日から８日にかけて複数名が食中毒症状を発症
大阪市は施設が調理提供した給食食事が原因の食中毒と断定し給食施設に対し４日間の業務停止処分。１６名からサルモネラ菌検出
〇食品回収（生かき等）
Ｒ１．７．１２ 京都府舞鶴市内京都府漁協で生岩カキの回収事例が発生。自主検査で大腸菌が基準数を超過しているため規格基準違反と判明
関係食品：生岩ガキ ７月１３日（３日から１１日）までに地元漁協を通じて水産卸売会社等から府外販売店に対し１万４千個出荷販売
漁協は１１日から該当品の自主回収（２００個回収）を開始するとともに出荷停止。出荷再開は早くても３週間程度かかる
Ｒ１．７．１２ 愛知県みよし市内漬物会社で漬物の回収事例が発生。自主検査で原料セロリから農薬アセテート０．０５ＰＰＭ検出（残留基準超過）
関係食品：香味漬物 ７月８日から１０日にかけてセロリを原料にした浅漬け漬物を２製品製造し県内販売店に流通
漬物会社は該当製品の関連する浅漬け漬物の製造出荷を中止するとともに関係業者を通じて漬物製品の自主回収を開始
Ｒ１．７．１２ 北海道旭川市内食品会社が製造したおから製品の回収事例が発生。一部の製品に異味異臭が発生し加熱不足の疑い
関係食品：おから製品（味付けおから） １１日から２３日賞味期限の惣菜を４千個製造し市内スーパー札幌市内販売会社等に出荷
食品会社は該当製品の製造販売を中止するとともに販売店に出荷製品の自主回収を開始（６月下旬ー７月初旬の増産時の加熱不足が原因）
〇セレウス菌食中毒（おから）
Ｒ１．７．１９ 北海道旭川市内惣菜製造会社でセレウス菌食中毒が発生。札幌函館旭川等の１０－９０歳男女６６名が下痢嘔吐等症状で病院治療（１５名）
原因食品：おから ７月４日までに製造した製品が札幌函館旭川市等のスーパー等で販売され２－９日に購入喫食した者複数名が食中毒症状を発症
旭川市は食品会社が製造販売した惣菜が原因の食中毒と断定し食品工場に対し５日間の営業停止処分。患者７名から原因菌検出
〇食品輸出拡大（食肉）
Ｒ１．７．１５ 国は食品輸出拡大のため輸出認定の国地域ごとに関係省庁自治体の対応目標・達成時期等工程表を策定し総合調整の農水省新組織が進捗管理
対米対ＥＵ牛肉輸出では処理施設ＨＡＣＣＰ認定のため施設竣工後２年以上経過事例もあることから各国との調整交渉円滑化、手続き迅速化
対米対ＥＵの食肉輸出では厚労省の書類審査現場検査後問題がなければ申請後３カ月程度で施設認定の手続きを進めることを目標
令和元年度では年度内に新たに対米対ＥＵ牛肉輸出施設について各４件を認定する方針で既に対米施設３件対ＥＵ施設２軒認定
対米施設：岩手県紫波町・群馬県玉山村・岐阜県高山市・鹿児島県末吉町志布志市、予定：兵庫県姫路市・北海道十勝・宮崎県都農・京都府京都市
対ＥＵ施設：群馬県玉山村・岐阜県高山市・兵庫県姫路市・鹿児島県志布志市阿久根市、予定：兵庫県姫路・鹿児島曾於・宮崎県都農・京都府京都市
Ｒ１．７．２４ 農水省は食品輸出拡大の司令塔設立に向けた新組織「輸出対策強化特別チーム」を設置し省庁間連携を加速し司令塔への準備を進め
来春には農水省の新組織は輸出施設の食品衛生管理の国際基準を審査する厚労省の組織等と食品衛生管理審査業務を一元化
Ｒ１．７．２６ 食品輸出拡大のため政令改正し農水省厚労省職員を増員するとともに閣僚会議を設置し司令塔創設と規制解除の具体策を盛り込んだ法律案を検討
農水省食料産業局輸出促進課１６名水産庁加工流通課４名厚労省食品監視安全課１４名地方局１２名食品衛生研究所２名増員
農水省厚労省両省にまたがる輸出証明書発行業務手続きを一元化する他、農政事務所でも対応可能にし発行作業の迅速化を図る
〇豚肉密輸（アフリカ豚コレラ）
Ｒ１．７．２３ 警視庁は羽田空港に豚生肉などを許可を得ずに密輸したとして７月２３日ベトナム国籍留学生を家畜伝染病違反容疑で逮捕。密輸摘発は全国初
６月１３日航空機で豚生肉３４０本（１０キロ）アヒル卵３６０個を段ボール箱に詰め密輸した疑いで販売目的で密輸した可能性があるとして捜査
豚生肉の一部からは農水省検疫所の検査でアフリカ豚コレラの遺伝子が検出されており豚肉等の密輸品は高圧殺菌処分措置
〇豚コレラの発生（家畜伝染病）
Ｒ１．７．２５ 三重県いなべ市内養豚場で豚コレラ発生。死亡した豚２頭他３頭の県国の精密検査再検査結果豚コレラウイルス確認（国内４０例目）
汚染農場は既に監視対象農場で三重県は飼育中の豚４０５８頭を殺処分埋却処分・施設消毒措置等（１０キロ以内制限対象農場なし）
三重県は県内の発生を受け対策本部を知事に格上げするとともに警戒レベルを高い体制に移行し更なる感染拡大防止を強化（既に消毒命令を実施）
Ｒ１．７．２８ 岐阜県恵那市内養豚場で豚コレラ発生。健康不良の豚９頭の県等の精密検査結果豚コレラウイルス確認（国内４１例目）
岐阜県は飼育中の豚１０１５頭の殺処分埋却処分施設・消毒等措置を行うとともに周辺農場の移動制限搬出制限措置
Ｒ１．７．２９ 福井県越前市内養豚場で豚コレラ発生。死亡した豚１頭を含む８頭の精密検査結果豚コレラウイルス確認（国内４２例目）
福井県は飼育中の豚３０９頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等を行うとともに周辺農場の移動制限搬出制限措置を実施
Ｒ１．８．８ 愛知県豊田市内養豚場及び長久手市内畜産試験場で豚コレラ発生。死亡した豚を含む６頭精密検査及び３頭確認検査で豚コレラウイルス確認（国内４３・４４例目）
愛知県は飼育中の豚７０７頭及び３０７頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等するとともに周辺農場の移動制限搬出制限措置
Ｒ１．８．１２ 福井県越前市内養豚場で豚コレラ発生。死亡した豚１頭を含む体調不良豚７頭の精密検査結果豚コレラウイルス確認（国内４５例目）
福井県は飼育中の豚６１５頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等を行うとともに周辺農場の移動制限搬出制限措置を実施
Ｒ１．８．１７ 岐阜県揖斐川町内養豚場で豚コレラ発生。体調不良豚２頭を含む４頭豚の岐阜県の精密検査で豚コレラウイルス確認（国内４６例目）
岐阜県は飼育中の豚３６４２頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等を行うとともに周辺農場の移動制限搬出制限措置
Ｒ１．８．３１ 愛知県豊田市内養豚場で豚コレラ発生。制限解除に向けた愛知県の確認検査で豚５頭から豚コレラウイルス確認（国内４７例目）
愛知県は飼育中の豚４７５頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等するとともに周辺農場の感染確認や移動制限搬出制限措置
Ｒ１．９．６ 岐阜県中津川市内養豚場で豚コレラ発生。早期出荷作業中の豚１２頭（９月２日から子豚８０頭死亡）から豚コレラウイルス確認（国内４８例目）
岐阜県は飼育中の豚３１６頭の殺処分埋却処分・施設消毒措置等するとともに周辺農場の移動制限搬出措置等防疫措置を実施
〇腸管出血性大腸菌食中毒（Ｏ２６）
Ｒ１．７．３１ 北海道十勝市内教育施設で腸管出血性大腸菌Ｏ２６食中毒が発生。中学生職員男女３１名が腹痛下痢等症状で病院入院治療（４名入院）
原因食品：宿泊学習調理品（親子丼三色丼） １７日１８日宿泊学習の参加生徒等（１１８名）が施設で共同調理喫食後複数名が食中毒症状を発症
北海道は宿泊学習の食事が原因の食中毒と断定し施設に参加した中学校を管轄する教育委員会に対し宿泊学習における衛生管理の徹底を指導